男子に先んじて「全国高校女子硬式野球選手権大会」の決勝戦が8月2日、行われます。
開催地は昨年同様、高校野球の聖地・甲子園。
昨年は神戸弘陵の優勝で幕を閉じた同大会。今年も熱戦が予想されますが、果たしてどんな結末を迎えるのか…。
日に日に注目度は高まり、ネット上でも
- ぜひ観たい!
- どこで観れるの?
- テレビ中継はされるの?
などの声が挙がっています。
この記事では、今年も楽しみな女子高校野球決勝のテレビ中継について、また、その盛り上がりとは裏腹の女子野球の現状についても迫ってみようと思います。
もくじ
女子高校野球決勝に集まる世間の声
女子高校野球の認知度も上がり始め、やはり注目が集まっているようですね。
決勝カードは横浜隼人vs開志学園
決勝戦は、延長八回の末、京都両洋に2―1で競り勝った横浜隼人と、同じく延長八回の末、岐阜第一に1―0でサヨナラ勝ちを収めた開志学園の対戦です。
8月2日午後4時プレイボール、会場はもちろん阪神甲子園球場です。
気になるテレビ中継は?
気になるテレビ中継ですが、
ABCテレビが2日、午後3時50分から生中継します。
解説は侍ジャパン監督・栗山英樹氏
注目度の高さに比例してか、ゲスト解説にはあの栗山英樹氏が招かれています。
試合に向け栗山氏も
「(今後の球界で)大きな核となる女子野球。その決勝の熱戦が甲子園で行われ、ひじょうに大切な試合を自分が伝えられる。こんなに幸せなことはありません。同じ野球人としてこの熱き戦いを熱く伝えたい」
と、熱のこもったコメントを残しています。
関西ローカルなのでご注意を!
栗山氏をゲスト解説に迎え気合の入っているABCテレビですが、残念ながら全国ネットの放送局ではありません。
関東圏ではテレビでの中継が予定されていないため、オンタイムでのテレビ観戦はできません。
関東圏の方は”バーチャル高校野球”で!
ABCのテレビ放映が見られない地域の方は、スマホアプリの「バーチャル高校野球」で無料ライブ観戦ができます。
アプリの取得は↓より
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昨年は生中継がされなかったが…
女子高校野球決勝戦のテレビ中継は、昨年もABCテレビによる生中継が予定されていました。
ところが実際は生中継されず、後日録画放送という形に…。
これは、昨年の夏の甲子園が雨天による順延が相次いで日程が大きく狂ったことが原因でした。
当初8月22日に予定されていた女子の決勝戦も、男子の日程の大幅な遅れにより23日へと変更になったのです。そのため、テレビの生中継の予定も変更せざるを得なくなってしまいました。
これを踏まえて、今年は女子の決勝を男子の選手権前に開催することで、男子の日程に影響されず試合を開催できることになったのです。
ところで昨年の甲子園、あまりに雨天順延が続いたため本来の力を発揮できない出場校も続出しました。
甲子園球場ドーム化の声が再燃したのを覚えている方も多いのではないでしょうか。
苦境に立たされる女子野球
注目度が高まり続ける女子高校野球ですが、その上のカテゴリであるはずの女子プロ野球は非常に苦しい状況に追い込まれています。
昨年で女子プロ野球が消滅…
女子高校野球選手が目指すべきはずの女子プロ野球は、実は昨年で事実上消滅しています。
詳しくは↓にて
上の栗山氏のコメントにもありますが、野球界への女性の進出は大きな意味があると唱える有識者が近年非常に増えています。中でも最も有名なのは桑田真澄氏ですね。
「女子高校野球」という一つの限られたカテゴリだけでなく、女子野球全体が盛り上がっていくことを期待したいです。
阪神や西武などがすでに動き出している
女子野球の必要性にいち早く気付き、すでにアクションを起こしているのが阪神タイガースと西武ライオンズです。
両球団はそれぞれ『阪神タイガースWomen』、『埼玉西武ライオンズ・レディース』という、公認の女子チームを運営しています。
近い将来、今回の女子高校野球選手権で活躍した選手たちが、阪神タイガースWomenや埼玉西武ライオンズ・レディースでプレーする姿が見られるかもしれません。
こうした取り組みが、全国の女子野球選手のモチベーションとなり、全体の盛り上がりに一役買うことは間違いないでしょう。
女子高校野球決勝戦のテレビ中継は全国ネットではないがアリ!
8月2日に行われる、女子高校野球決勝戦について掘り下げてきました。
注目のテレビ中継は、全国ネットではないもののABCテレビによる生中継が予定されています。また、放送がない地域でもスマホアプリ「バーチャル高校野球」で無料ライブ観戦が可能です。
注目度は高まっていても、まだまだ環境が整っているとは言えない女子野球の世界。
女子高校野球の盛り上がりを、女子野球界全体に広げられるような動きが求められています。