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2022年発行

中田翔は太り過ぎ?20kg増の影響は…肉体改造の清原との比較も

巨人の中田翔選手が、1月29日から宮崎で行われているチームの合同自主トレに参加。

昨シーズンから20キロ増量した体での登場ということで大きく物議を醸しています。

昨シーズン、暴力行為などの不祥事で日本ハムを退団、巨人移籍後も打率はわずか1割5分4厘、3本塁打、7打点と散々な1年でした。

にも関わらず、進退をかけて臨むであろう今シーズン前に20kg増量という驚きの報道にネット上では…

  • いくらなんでも太り過ぎでは…
  • もう後がないのに大丈夫?
  • 清原コースだろ、これ

など、不安や心配の声が上がっています。

この記事では中田翔選手の体重増の内容に迫りながら、過去に肉体改造を取り入れた清原和博氏との比較も行っていこうと思います。

中田翔選手の20kg増に対する世間の声

https://twitter.com/chicagogogo17/status/1487419587390218241

やはりあまり好意的に受け止められてはいないようです。

清原氏を引き合いに出したツイートもありますね。

20kg増に関する中田選手本人の弁

大幅な体重増について、中田選手本人はこう話しています。

今は111キロか112キロぐらいだと思う。
オフのトレーニングや食事で20キロ増量した。
(体重は)増えたと言うより戻ったという感覚。しっかりバットは振れているので、不安はないです。

この日の練習ではランニングやノックで機敏な動きを見せ、バッティング練習では豪快な当たりを連発していたとのこと。

本人の話と報道では悪影響どころかむしろ復活の狼煙という見方ですが…

オフに体重を増やすのが最近のトレンド

最近では大谷翔平選手も体重を100kgに乗せるなど、オフシーズンに体重を増やすのがここ5〜10年のトレンドになっています。

それはもちろん筋量増加によるパワーアップを狙っていると思われますが、国立スポーツ科学センターのトレーニング指導員である河森直紀氏はこう警鐘を鳴らします。

とにかく体重を増やそうとしてお菓子や甘い物、ファーストフード、カップラーメン、揚げ物などのカロリーが高いものをドカ食いしている野球選手のエピソードを耳にすることがあり、そういう場合は「ちょっと、それは違うのではないか?」と違和感を覚える。
おそらく、そういう野球選手たちは「プロ野球選手がオフシーズン中に体重増加を図る」という
最近のトレンドを耳にして自分もやってみようと考え、体重を増やすための方法として「とにかくカロリーが高いものをドカ食いする」ことを選んだのだろう。

トレンドとは言うものの、ただ単に流行りに乗っかっただけの体重増も多いようです。

中田選手の体重増の中身は?

中田選手本人の言葉を信じるならば、今回の体重増は「トレーニング」と「食事」によるもの。

高カロリーの食品を多く摂取していることは間違いないでしょうが、その分トレーニングも積んでいるということでしょう。

しかしながら、過去の中田選手の言動や不祥事から、あまり深く考えず高カロリー食品をドカ食いしただけじゃないか、と思われてしまうのは致し方ないところであります。

体重増に対しての批判的な声や不安視する声は、自らが撒いた種であると言っていいでしょう。

肉体改造で体重を増やした清原氏は?

何かと比較されることの多い中田選手と清原氏。

今回も「体重増」というワードで比較がなされています。

清原氏の肉体改造後の成績

清原氏が肉体改造を行ったのは2000年のオフ。ケビン山崎氏と契約を結び、米国・シアトルで科学的トレーニングに励みました。

このとき清原氏は、93kgから110kg前後へと体重が増えたようです。

20kg増やした中田選手とも非常に近い数字ですね。

↑巨人入団会見のときはこんなにスリムだった清原氏。

そして清原氏の肉体改造前と肉体改造後の成績は以下の通りです。

【肉体改造前】
1999年(32歳)
86試合/打率.236/13本塁打

【肉体改造後】
2000年(33歳)
75試合/打率.296/16本塁打

2001年(34歳)
134試合/打率.298/29本塁打

2002年(35歳)
55試合/打率.318/12本塁打

2003年(36歳)
114試合/打率.290/26本塁打

打率、本塁打数ともに肉体改造後の方が明らかに向上。

数字だけを見れば「肉体改造に成功した」と捉えていいでしょう。

肉体改造によって、中田選手が清原氏と同様の復活を遂げる可能性も十分にあると言えます。

肉体改造(体重増)は諸刃の剣

しかし体重を増やすことは一概にいい事ばかりではありません。

つきまとう危険性は「ケガ」です。

そして最もリスクが高いのは増えた体重を支えるため、どうしても負担がかかる膝の故障。

事実、清原氏も膝を壊してしまい、2003年のオフに右ひざ半月板の手術を余儀なくされています。そしてこのケガ以降、年齢も相まって清原氏の成績は下降線の一途を辿ることになるのです。

体重増により膝に故障を抱ることになったのは、前述の清原氏だけでなく阿部慎之助氏、松井秀喜氏なども該当します。

仮に体重増で中田選手の成績が改善したとしても、そこにはケガのリスクが高確率でつきまといます。

後がない中田選手にとって、今回の体重増は大きな賭けであるとも言えます。

中田翔は太り過ぎ?大幅体重増はケガと隣り合わせの諸刃の剣

20kgという大幅な体重増で世間を騒がす中田翔選手について、その影響や清原氏との比較を行ってきました。

体重増による影響は、成績の向上と引き換えにケガのリスクと背中合わせになる危険性も高いと言えます。

また、憶測でしかないですが中田選手の体重増はただ流行りに乗っかっただけの可能性もあり、そのような批判的な声を払拭するには中田選手自らが活躍してみせるしかないでしょう。

そもそもスポーツ選手が太り過ぎだと言われたり思われたりすることはマイナスイメージにしかならないはず。

いずれにせよ、プロの世界は結果がすべて。

中田選手もそんなことは百も承知でしょうから、また我々を熱くさせるパフォーマンスを期待したいですね。あ、でもまた暴力事件とかはやめてくださいね…。