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2023年発行

Mステ、ジャニーズと共に終了か?もはや打ち切り寸前…忖度まみれで出演辞退も続出!

日本中を揺るがすジャニーズの性加害問題は老舗の音楽番組にも多大な影響を及ぼしそうです。

日本を代表する音楽番組「ミュージックステーション(以下、Mステ)」が、ジャニーズ帝国の終焉と共に消え去るのではないかと言われています。Mステと言えば多くのアーティストにとって夢の舞台の一つのはず…ですが…

  • もうMステいらん!
  • 一定の役目は終えたしね
  • ジャニーズ忖度の歌番組なんてもう誰も見ないよ

など、世間からは強い逆風が吹き荒れているのです。

この記事では、Mステとジャニーズの深い関係性に迫りつつ、番組が置かれた状況について掘り下げていこうと思います。

Mステの現状に対する世間の声

https://twitter.com/mame___katan/status/1699759120264630339

ジャニーズの問題を抜きにしても、Mステに対しては辛らつな声が多くなってきています。

Mステのジャニーズ枠

Mステには毎週必ずジャニーズのグループが1は出演しています。これがいわゆる「ジャニーズ枠」であり、暗黙の了解として誰も気に留めることはなくなっていました。

しかし、冷静に考えれば毎週7組程度しか出演できないMステの1枠が必ずジャニーズで潰されるというのは、他のアーティストからすれば面白い話ではないはずです。視聴者側も「コイツらのこの曲、こないだMステで聞いたばっかりや!」となったことも多いのではないでしょうか。

そもそもなぜMステには必ずジャニーズ?

ではなぜMステには必ずジャニーズの枠が設けられているのでしょうか。

それは、Mステの創始者・皇達也氏とジャニー喜多川氏との間に並々ならぬ関係があったからです。

皇達也

皇(すめらぎ)達也氏はテレビ朝日の番組プロデューサーであり、最終的にはテレビ朝日サービス代表取締役社長を務め、その名前と影響力から「テレ朝の天皇」と呼ばれた人物です。

↑皇達也氏

Mステの創始者でありながら他にも多数のヒット番組を生み出した敏腕プロデューサーで、2021年3月に亡くなっています。この皇達也氏とジャニー喜多川氏は麻雀仲間で、相当に親交が深かったとされています。

謎の集会にも同席

普段は表に出ることがなかったのはジャニー喜多川氏も皇達也氏も同じ。しかし2人の貴重な同席シーンを↓で確認することができます。

動画内ではなかなか聞けないジャニー喜多川氏の肉声も聞くことができます。(35:40辺り〜)

…って、この集まりは一体何なんだ…?完全にヤ◯ザの盃事で、ジャニー喜多川氏の更なるヤバい動画なのか…と思いきや、これは業界人特有の洒落を利かした遊びのようです。芸能事務所・田辺エージェンシー社長の田邊昭知氏の還暦祝いを、このようなヤ◯ザごっこで行なったということですね。いやもちろん今だったら洒落になりませんが…。

と、いうことで画像から分かる通り、この特殊な会合に皇達也氏も同席しており、この場に居る人達はかなり深い関係性であることが伺えます。

ちなみに田辺エージェンシーの看板タレントといえば、言わずと知れた「タモリ」。つまりMステはそもそもめちゃくちゃ内輪な人間達によって生み出された番組だと言えます。

ジャニーズの持ち込み企画との噂も

またMステは、そもそもジャニーズ側からの持ち込み企画で誕生したとも言われています。

ソースがヤフー知恵袋なので信憑性は高くないですが、ジャニー喜多川氏と皇達也氏の関係性からすれば、全然あり得る話ではあります。

忖度まみれでジャニーズ以外を排除?

Mステの出演者についてよく言われるのは

「ジャニーズに忖度してボーイズグループを出演させなかった」

という噂です。

この手の話で真っ先に名前が挙がるのがDA PUMP。90年代後半から00年代にかけて絶大な人気を誇った4人組ダンス&ボーカルユニット。しかしDA PUMPはどれだけ人気があってもどれだけヒット曲を出しても、Mステに呼ばれることはありませんでした。(1回も出演していないというわけではないが)

これはジャニーズ側がMステに圧力をかけ、自社のグループと人気が被る、もしくは人気を奪われる可能性のあるアーティストを出演させないようにしていたためだと言われています。

他にもw-inds.やAAA、最近ではJO1、Da-iCE、BOYS AND MENなども、Mステ出演が実現していません。

経緯を考えると当然?

この噂に関しては、ジャニーズ事務所を擁護するわけではないですが、先に記述したMステに関わっていた人間同士の関係性を考えるとある意味当然のこととも言えます。そりゃ自分達で作った番組に、自分達の敵になるようなアーティストを喜んで出演させようとは思いませんからね。

もちろん本当に人気・実力があって多くの視聴者がそのパフォーマンスを見たいと思っているアーティストならば、ライバルであっても出演させるのが正義ではあります。

ですがテレビ番組なんて多かれ少なかれこうした派閥のようなものがあるのは何となく想像できます。何もMステに限った話ではないと思いますよ。

別の立ち上げスタッフも言及

立ち上げ当初からMステに携わり、現在はエグゼクティブプロデューサーを務める山本たかお氏も、Mステのジャニーズ忖度について言及。とある講演会での質疑応答で

Q.W-indsやAAAなど、人気があっても出演したことがないのはなぜ?

A.w-indsさんから出演願いを受けたことがないという理由もあるが、みんなを公平に出したいと思っている中でなかなかそうはいかないのが実際のところ。ジャニーズからの圧力があるわけではないが、「Mステ」はジャニーズがレギュラーの番組ということも紛れもない事実。なので彼らが出ている以上、歌って踊れる人たちがほかにも必要かというとそうではないし、だったらバンドにしようという傾向もある。

と発言し、ジャニーズ事務所からの圧力を否定しています。

これは2007年の発言なので、性加害問題が表沙汰になる前です。もちろんジャニーズを優先する傾向があったのは事実でしょうが、似たようなパフォーマンスをするグループを何組も出しても仕方ないというのは何となく理解できる話ではあります。

ジャニーズありきの番組であることが大きな足枷に…

Mステとジャニーズがただならぬ関係性であることはお分かりいただけたと思いますが、今となってはその深い関係性こそが大きな足枷となっています。

相次ぐ出演辞退

Mステは9月29日に3時間スペシャルの放送を控えています。ところがこの特番の出演アーティストがなかなか集まらないのだといいます。

「アーティスト本人や所属事務所から、『出演を見合わせたい』という連絡が次々と入っているというんです。一部レコード会社では『所属アーティストを一律で出演辞退とした』といったうわさも聞こえてくるほど」

(某制作会社スタッフ)

Mステとジャニーズが癒着に近い状況であることはもちろん業界内では周知の沙汰。こうなってしまった以上、Mステに出演すること自体がマイナスイメージに繋がるという懸念が湧くのは当然でしょう。

まさかこの状況でジャニーズグループを大量に出演させるわけにはいかないでしょうし…。

“今さらながら”の出演交渉

こうした事態を受けてMステ側も、これまで出演依頼をしていなかったアーティスト達に声をかけまくっているそうです。特にジャニーズの穴を埋める男性ダンス&ボーカルグループを中心に…とのことですが、アーティスト側からしたら

「今さら何言ってんだ」

状態ですよね。これまで散々ジャニーズを優先しておいて、ジャニーズを使えなくなったら急に出演依頼…そりゃいい気がしないのは当たり前です。しかも形としては”穴埋め要員”としての依頼。「そんなもんこっちから願い下げだ」となるでしょう。

スポンサー離れも加速か

そして出演者不足以上に今後深刻になるのは、番組のスポンサー離れです。スタッフがどんなに頑張って出演アーティストを集めても、お金を出してくれるスポンサーがいなければ番組は制作できません。

ジャニーズタレントの広告起用を見送ったり契約更新しないという企業は増える一方。となると、仮にMステにジャニーズが出演しないとなっても「Mステ=ジャニーズ」というイメージが定着している以上、そこに協賛はできないという判断が下るのも時間の問題です。

今後はMステに限らず、ジャニーズタレントが出演しているテレビ番組すべてに影響が出るでしょう。「少なくとも、ほとぼりが冷めるまでジャニーズタレントが出演する番組には協賛含め一切関わらない」という企業も必ず出てきます。

ジャニーズ事務所は未だに「向こう一年間、タレントの出演料はすべてタレント本人に支払う」とか言っていますが、そもそもその出演料を払ってくれる企業がどれだけ残るのか…。なぜ”ジャニタレは今後もテレビに使ってもらえる”ことが前提になっているのか、甚だ疑問です。

Mステの役目は終わった

まあ他の番組は置いてといて、Mステに限って言えば、もうその役目は終わったと考えるべきでしょう。

今やサブスク、YouTubeでいつでもどこでもアーティストの音楽やパフォーマンスが楽しめる時代。テレビという媒体でわざわざ番組を制作する必要性は確実に薄れています。

もちろん生放送ならではのライブ感は魅力の一つですが、ことジャニーズグループに関してはほとんど口パクで、家で音源を聞いているのとあんまり変わらないですからね。

番組を生んだジャニー喜多川氏も皇達也氏も既に他界、番組の象徴であるタモリさんも高齢化…どのみち終焉の時は近いのです。

Mステはジャニーズと共に始まり、ジャニーズと共に終わる…

それでいいんではないでしょうか。ある意味それも美しい引き際だと思います。

↑ジャニーズが居なくても、こんなにたくさん男性グループは存在してるので問題ナシ!

Mステの終了、打ち切りは間近…ジャニーズと共に散る運命

日本を代表する歌番組「Mステ」の現状に迫ってきました。

以前より指摘され続けていたジャニーズとの関係性は、番組の創始者である皇達也氏とジャニー喜多川氏の蜜月関係にあり、そもそもがかなり内輪寄りの番組であったことがお分かりいただけたと思います。出演アーティストの偏り、ジャニーズへの忖度などが疑問視されるのも、番組立ち上げの経緯を考えると致し方ない部分もあると言えます。

しかしながらジャニーズが今のような状況に陥った以上、最も関係性の深い番組の一つであるMステも苦境に立たされるのは間違いありません。出演アーティストのブッキングに苦労しているという現状も、まあ言わば自業自得であり、この世間の流れに抗うのは並大抵のことではないでしょう。

歴史を築いた長寿番組が終わるのはいささか寂しさを感じますが、昨今の音楽業界を取り巻く環境を見るとMステは「役目を終えた」ということが言えます。そして「ジャニーズ」という存在にも同じことが言えるのかもしれません。いずれにしても、テレビ界は大きな転換期を迎えているというのは間違いないでしょう。