口に出すと気持ちいい言葉、というのがあります。
いわゆる「語感がよい」ということなのですが、その語感のよさにも種類があるんじゃないかということで、世の中にたくさんある口に出すとキモティー(気持ちいい)言葉を、勝手にジャンルを作って振り分けてみました。
何の役にも立たない内容なので忙しい方は読まないほうが賢明です。
【破裂音系】 「パピプペポ」が多用、もしくは効果的に配置されていることでキモティー言葉になるパターン
例 : 『ポリプロピレン』、『アウストラロピテクス』、『ペレストロイカ』、『こまごめピペット』、『ペンパイナッポーアッポーペン』 など
【リフレイン系】 同じような響きを持った語句が繰り返されることでキモティー言葉になるパターン
例 : 『墾田永年私財法』、『マグナ・カルタ』、『ガダルカナル島』、『レッドホットチリペッパー』、『アンパンマン体操』、『サイン・コサイン・タンジェント』、『部分分数分解』 など
【チョーキモティー系】 チャ、チュ、チョやタ行の使い方が効果的でキモティー言葉になるパターン
例 : 『チョモランマ』、『高濃度茶カテキン』、『東海道中膝栗毛』、『マニュファクチュア』、『いかりや長介』、『マサチューセッツ州』 など
【力技系】 言いにくかったり長かったりするけど強引に言い切ることでキモティーくなるパターン
例 : 『赤坂サカス』、『セルビアモンテネグロ』、『ピーター・ファン・デン・ホーヘンバンド(オランダの男子競泳選手』、『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリスの正式名)』 など
【漢字でゴリ押し系】 漢字の見た目の良さも手伝ってキモティー言葉になるパターン
例 : 『天皇皇后両陛下』、『平等院鳳凰堂』、『御成敗式目』、『排他的経済水域』、『日米修好通商条約』 など
これ、こっちのカテゴリーだろ!という反論もおありかと思います。
いや、正直そんなに真面目に読まれても・・・って感じですが・・・。
複合技も可能なんですよね。
『墾田永年私財法』などは【リフ系】+【漢ゴリ系】ですし、『マサチューセッツ州』は【チョーキモ系】+【力技系】。
他にもこんな言葉も口に出すとキモティーぞ!というご意見もおありかと思いますが、いやだから、そんなに真面目に読まれても・・・。
所詮、語感のよさなんて「何となく・・・」という感覚に過ぎません。
ただ老若男女いろんな方が同じような印象を持つ事象に対して、「何故なのか」を考えてみることは意義深いと思います。
例えば何か新しい商品を開発したとき、どんな名称にするか、というのはとても重要かつ頭を悩ませる問題です。
そんなとき、この語感のよさを形成する要素が命名の決め手になることもあるかもしれません。
フザケた前半からなかなかの着地ではないかと思います。(N)