マリトッツォに続く新たな注目スイーツとして大きな話題を呼んでいる「カッサータ」。
一昔前はイタリアンレストランのデザートなどでしかお目にかかる機会がありませんでしたが、ここ最近で知名度がじわじわとアップしています。
コンビニでもセブンイレブンやローソンが早くも販売を始めており、ここから更にブレイクしそうな雰囲気を漂わせています。
この記事では、そんなカッサータとは何かの解説と、その名前の由来や起源などについても触れていこうと思います。
また、スイーツでありながらお酒にも合うと言われる理由にも迫ります。
もくじ
カッサータに集まる注目の声の数々
スイーツなのにどうやらカロリーも控えめのようですね。
すでに多くの人がその存在を知りながらも、まだまだ「一体何なのか」という声でも囁かれています。
カッサータとは?
それではカッサータとは何なのかについて、まずは解説していきます。
イタリア発のアイスケーキ
カッサータとは、イタリア・シチリア島の州都、パレルモで生まれたといわれているアイスケーキです。
一般的には「リコッタチーズや生クリームにナッツやドライフルーツを混ぜ込み、冷やし固めて作る冷たいデザート」とされています。
日本には随分前から入ってきていた?
ここ最近で話題になっているカッサータですが、日本に入ってきたのはもう随分と前のようです。
クックパッドでは2003年にレシピが紹介され、2010年代にはレストランやカフェなどでも楽しめるようになっていたようです。
しかし本当に身近な存在になったのはごく最近。
タリーズコーヒーやコンビニに並ぶようになってから一気に注目を浴びるスイーツとなりました。
カッサータの名前の由来
「カッサータ」という名前の由来は一体どこから来たのでしょうか。
語源はアラビア語?
イタリア語で「Cassata」と表記されるカッサータの名前の由来はアラビア語と言われています。
語源とされるのはアラビア語の「qas’ah」で、これはケーキを成型するのに用いるボウルを意味しています。
諸説あり
カッサータの名前の由来については諸説あるようです。
上記のアラビア語の他に、「チーズの調合」を意味するcaseataという言葉に由来するという説もあります。
発祥の地であるシチリア島は地中海の中央に位置することから、古来よりギリシャやローマ、イスラムなど多くの周辺国が領土を奪いあってきました。
そうした背景の影響で様々な文化が混ざりあった土地であり、カッサータの名前や起こりについてはハッキリとしない部分が多いようです。
カッサータの歴史・起源
カッサータの歴史や起源は非常に古いようで…
10世紀ごろまで遡る
カッサータの歴史は、一説によればシチリア島パレルモがイスラム圏に含まれていた10世紀ごろまで遡るといわれています。
その当時パレルモで生まれた、リコッタにはちみつを混ぜ、ボウルで保存した食べ物である「クワッサットゥ」が起源だといいます。
もともとは焼くお菓子だった?
その後、王宮に仕えるシェフが2枚の生地にクワッサットゥを挟んで焼いたのが、最初のカッサータとされています。
カッサータはアイスケーキとご紹介しましたが、もともとは焼くケーキだったようです。
冷製のカッサータは、南イタリアがノルマン人の支配下であった11世紀頃になって生まれたとされています。
レシピが残っているのは19世紀から
そんな歴史の古いカッサータですが、そのレシピが文章として登場するのは19世紀ごろからです。
11世紀から19世紀までものすごい間が空いていますが、この間にカッサータは大きく姿を変えたでしょう。
しかしその変遷については文献が残っておらず、最終的にどうやって現代のような姿になったのか、詳しいことは分かりません。
そういう意味では「謎多きスイーツ」と言えるかもしれません。
お酒にも合う理由
スイーツとして注目を集めるカッサータですが、お酒との相性もバツグンとの噂。
その理由は何なのでしょうか。
ベースがチーズと生クリームだから
カッサータのレシピは意外と単純なもの。
そのベースはチーズと生クリームですから、それだけでもうワインとの相性は間違いありません。
レシピも自由自在だからこそ
また、中に入れるドライフルーツなどの食材も、自分で作るなら自由自在。
ナッツを入れたり、後からリキュールやブランデーをかける人もいます。
こうした自由度の高さが、お酒との相性がいい理由と言えそうです。
カッサータとは、お酒にも合うイタリア発のアイスケーキ!
カッサータとは何なのかについて解説してきました。
カッサータはイタリア・シチリア島が発祥のアイスケーキで、その歴史は古く名前の由来にも諸説あるようです。
そのレシピの自由度の高さで、お酒に合うことも納得いただけたのではないでしょうか。
様々な文化が入り混じったシチリア島という場所で生まれたカッサータが、グローバル化やボーダレス化が叫ばれる現代に大きな注目を集めているのは、単なる偶然ではないのかもしれません。