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NewPost 2021年発行

【ゴルシの娘】G1優勝!ユーバーレーベンの勝利にはドラマやロマンがてんこ盛り

5月23日、東京競馬場にて行われたG1レース、優駿牝馬競走において「ユーバーレーベン号」が一着。

この勝利が「ゴルシの娘がG1を勝った!」とTwitter上を大きく沸かせています。

ウマ娘内の大人気キャラである「ゴールドシップ」の娘が優勝したことでお祭り騒ぎになっているのですが、その勝利にはガチ競馬ファンも唸るほどのドラマとロマンが詰まっているのです。

この記事では「ゴルシの娘がG1を勝った!」ことの本当の凄さを解説してみたいと思います。

勝ったレースが凄い

ただ単に大きなレースを勝ったわけではないんです。

ゴルシの娘は一体どんなレースに勝利したのでしょう?

優勝賞金がスゴイ!

競馬のレースの中でも最高峰に位置されるG1レース。その賞金はレースによっても違いますが、今回ゴルシの娘・ユーバーレーベンが勝った優駿牝馬(オークス)の一着賞金は何と…

1億1千万円!!

レースの所用時間はわずか2分30秒程度。たったこれだけの時間でゴルシの娘は1億円以上の賞金を稼ぎ出したのです。

どんなに高級な六本木のキャバクラ嬢でも、こんな短時間で億は稼げません。

レースの格がスゴイ!

オークスというレースがG1レースであることはご承知の通りだと思いますが、他のG1と比較してもその格が凄い。

それは「クラシック競走」と呼ばれる、一頭の競走馬がその人生(?)においてたった一回しか挑戦できないレースなのです。

三歳という年齢のときにしか出走できないレースで、もちろん年に一回しか開催されないのでどんなに強くてもそのときにしか参加すらできません。

言うなれば高校野球の甲子園ですが、甲子園は何だかんだ1〜3年年生まで権利があり、しかも春夏の年2回開催されます。

ガチのマジでたった一度のチャンスを、ゴルシの娘はモノにしたのです。

雑草魂が凄い

競馬の世界にもいわゆるエリートという存在がいます。

超良血と言われるものすごい血統の馬や、名馬を何百頭と生産した名門牧場出身の馬など、どこの世界にもそういうちょっと鼻につく存在はいるものです。

では、ゴルシの娘・ユーバーレーベンはどうなのでしょう?

エリート血統じゃないのがスゴイ!

ユーバーレーベンの血統を見てみると、父はもちろんゴールドシップです。(ウマ娘では美少女ですけど…)

そして母は「マイネテレジア」という馬。

はっきり言ってガチ競馬ファンでもどんな馬だったか覚えていません。

それもそのはず、マイネテレジアの競走成績は3戦1勝。一番格下のレース「未勝利戦」を勝っただけの馬でした。

ゴールドシップはG1を6勝するほどの名馬でしたが、母の成績がこれでは…。大きな期待を背負うエリートとは到底呼べない血統なのです。

超名門出身じゃないのがスゴイ!

ユーバーレーベンの生産牧場は「ビッグレッドファーム」という牧場です。

競馬ファンにとってはとても有名な牧場ですが、もっと凄い実績を誇る牧場はたくさんあります。

その証拠に、今年の勝利数ランキングで、ビッグレッドファームは現在11位。

獲得賞金ランキングでは4位ですが、1位の「ノーザンファーム」はその14倍(!)近い賞金をすでに稼いでいます。

ユーバーレーベンは現在の競馬界を席巻する超名門牧場の出身ではないのです。

背負ったロマンが凄い

「競馬はロマンだ」と言われます。

我々庶民は”馬券で一発当てて金持ちになってやる!”なんて言ってロマンと称していますが、実際に競走馬を生産している関係者にとってのロマンはそんな浅はかなものではありません。

故人の悲願を叶えてスゴイ!

先述したユーバーレーベンの生産牧場・ビッグレッドファームで生まれた馬は、「サラブレッドクラブ・ラフィアン」というオーナー会社が馬主となって走らせます。

馬にとってはいわば「所属事務所」みたいなものです。

この事務所の社長というべき人が「故・岡田繁幸」さんでした。

岡田繁幸さん

岡田さんが亡くなったのは今年(2021年)の3月。まさにこれからユーバーレーベンがクラシック競走に挑戦していく時期でした。

岡田繁幸さんという人は本当に面白い人で、周囲の関係者はもちろん競馬ファンからも「総帥」と呼ばれ親しまれていました。

そして人気だけでなく、岡田さんは約半世紀に渡って日本の馬産界に貢献した人物です。

しかしながら、他の大手牧場や名門牧場の勢いに押され、なかなか大レースを勝つことはありませんでした。

何度かG1勝利はあるものの、岡田総帥とって競馬界の最高峰であるクラシック競走の勝利はまさに「悲願」。

しかし志半ばにして天に召されてしまったのです。

今回、ゴルシの娘・ユーバーレーベンはそんな思いを背負っての勝利だったのです。

競馬に一生を捧げた男に、ゴルシの娘が最高の贈り物を届けたのです。

まとめ

「ゴルシの娘」のG1勝利は、単に大レースを勝ったというだけの出来事ではなかったということがお分かりいただけたと思います。

色々な意味で快挙を達成したゴールドシップとユーバーレーベン。

この親子にはこれからも注目が集まりそうです。