熱戦が繰り広げられているWBC。その盛り上がりにさらなる燃料が投下!
“青い目のサムライ”ことラーズ・ヌートバー選手がヒットやホームランを放った際に披露する「ペッパーミル」パフォーマンスが大きな話題を集めているのです。
このパフォーマンスはあの大谷選手も取り入れており、チームを活気づける要素になっているのは間違いありません。ネット上でも…
- いいわ〜、ペッパーミル
- 誰でも真似できて最高
- ほんとチームがいい雰囲気だな
など、称賛の声が多数挙がっています。
この記事では、大注目のペッパーミルパフォーマンスがどのような由来で行われるようになったのか、何を意味しているのか、といった点に迫っていきたいと思います。
もくじ
ペッパーミルパフォに対する世間の声
たくさんの方がそのパフォーマンスに注目しています。意外にも「かわいい」という声が多いですね。
ペッパーミルパフォーマンスとは
まずはペッパーミルパフォーマンスとはどういうものかを改めて確認しておきましょう。
実際のパフォーマンス動画
↓はラーズ・ヌートバー選手による実際のペッパーミルパフォーマンスの動画です。
両拳を上下に重ね合わせ、グリグリとこする動き…まさにコシヨウを挽いているように見えます。
オオタニサンも!
先述しましたが、このペッパーミルパフォーマンスは世界のオオタニサンも既に習得済み!
今や世界一の野球選手となったこの男も、そのパフォーマンスに手応えを感じているようですね。
チームに一体感をもたらす
こうしたパフォーマンスは、ややもすると相手チームをおちょくっているように見えてしまう危険性はありますが、やはりチームの一体感を高める効果は非常に大きいと言えます。
サムライジャパンでは、他にDeNAの牧選手による「デスターシャ」が有名です。
ファンも一緒に盛り上がれる
こうしたパフォーマンスはファンとの一体感も生み出します。
選手達と同じタイミングで、同じポーズを取って喜びを共有できる瞬間は、まるで自分自身も試合に参加しているかのような気分にさせてくれることでしょう。
『史上最強』の日本代表選手達と一つになれる…ペッパーミルパフォーマンスがこれだけ支持されるのは当然と言えます。
ペッパーミルパフォーマンスの由来・意味
ここからは、そんなペッパーミルパフォーマンスの由来や意味に迫っていきます。
カージナルスで誕生
ペッパーミルパフォーマンスは、メジャーリーグのセントルイス・カージナルスで誕生しました。
カージナルスと言えば、サムライジャパンのヌートバー選手の所属チームです。ヌートバー選手はまさに本家本元の「ペッパーミルパフォーマンス」を持ち込んでくれたのです。
メッツが発祥の説も
ペッパーミルパフォーマンスはカージナルスでなくニューヨーク・メッツだという説もあります。
2018年に、メッツのルーベン・アマロJr.コーチがチームの士気を高めるために考案したとされます。 当初は「ソルト・アンド・ペッパー・」と呼ばれていたそうですよ。
メジャーでは「ペッパー・グラインダー」
ペッパーミルパフォーマンスは、メジャーでは「ペッパーグラインダー」と呼ばれることが多いようです。
グラインダーは英語の「grind」で、研磨や研鑽といった意味があり、他に“ひく、すりつぶす、粉にする、砕く”といった意味もあります。
なのでペッパーグラインダー(pepper-grinder)を直訳すると「コシヨウを挽く人」となります。ちなみに「ペッパーミル」というのはコショウを挽いて粉にする器具そのものを差す言葉です。
別にどちらが正しいというわけではないですが、日本ではペッパーミルの方がイメージがしやすいのでこちらが浸透しそうですね。
カージナルスで取り入れられた経緯
カージナルスでは、選手同士の会話からこのパフォーマンスが始まったようです。
地元紙「セントルイス・ポストディスパッチ」によると…
カージナルスの控え捕手であるニズナーが
「打者はチームのために四球を選んだり、走者を進めたりと『こつこつと粘り抜く』プレーするようにしよう」
とチームメートと話したことがきっかけだといいます。
粘り強くやり抜く=grind out
英語で粘り強くやり抜くことを「grind out」と言います。
“grind”には、先ほど挙げた意味とは別に「身を粉にして働く」や「目標に向けて努力し続ける」といったスラングの意味もあるのです。
スラングとは言え、”grind”にはそもそも粉にするという意味があるわけですから、そこから「身を粉にする」という風に転じるのは不思議なことではありません。
カージナルスでは、こうして身を粉にして粘り強く戦う姿勢を貫こう!という意味で、このパフォーマンスは始まったのです。
実に日本人に馴染みやすい意味!
このペッパーミル(グラインダー)パフォーマンスの意味を聞いてどう感じたでしょうか。
とてもアメリカで生まれたとは思えないぐらい、日本人の精神に近い意味合いだと思いませんか?
「コツコツと」とか「粘り強く」というのはまさに日本人の専売特許。
一見すると何てことない動きなのに、ここまで日本人の心を揺さぶるパフォーマンスになったのは、その意味が我々日本人のあるべき姿と重なったからかもしれません。
ヌートバーのキャラも良い!
そしてこのパフォーマンスをヌートバー選手が広めたというのもいいですね。
ご存知の通り、彼はお母さんが日本人。
日本人の魂や心を持ち合わせているからこそ、このパフォーマンスが様になったのでしょう。
まあ元々ヌートバー選手は元気いっぱいの愛され男なので…↓
こうした彼のキャラクターにも今回のパフォーマンスがハマったと言えます。
既にグッズ展開も
商売上手な日本人は早くもこのペッパーミルパフォーマンス関連のグッズを展開しています。
両拳を擦り合わせるイラストが描かれたフェイスタオルです。これも今後の日本やヌートバー選手の躍進次第では品切れ続出となりそうですね。転売ヤー達の餌食にならないといいんですが…。
ペッパーミル(グラインダー)パフォの意味は日本人の心に響く意味だった!
空前の盛り上がりを見せるWBCで話題になっている、ヌートバー選手のペッパーミルパフォーマンスの由来や意味に迫ってきました。
パフォーマンスの発祥はメジャーリーグのカージナルスかメッツで、それは「粘り強くやり抜く」というチームの目標が表現されていることがお分かりいただけたと思います。
実に日本人の特徴とマッチする意味を持ったこのペッパーミルパフォーマンス。この先もサムライジャパンの躍進を支える効果を発揮してほしいと思います。