見たい、聞きたい、話したい…
ここにはそれがある。
あした使えるはなしのたね
2010年発行

「プチ心理学」のはなし。2010.4.8

新年度が始まり、新たに営業として外に飛び出していかれる方もみえるのでは?

どんな業種であっても、やはりお客様とのコミュニケーションは簡単ではありませんよね。そんなときは、心理学を参考にしてみるのも良いかもしれません。

まずは「単純接触の法則」です。とあるアメリカの心理学者は、A子さんに4人の男性の写真を見せました。B君の写真は1回、C君の写真は5回、D君の写真は10回、E君の写真は25回という具合です。

するとA子さんはルックスに関係なく、写真を25回見たE君がタイプだと答えたそうです。つまり会えば会うほど親しみがわき、信頼関係が深くなる!ということを意味しています。ただ顔を見せるだけでも効果があるということでしょうか。

もう一つは「非言語コミュニケーション」を利用したものです。お客様に「よし、決めたぞ!」と思わせることこそが営業パーソンの腕の見せ所ですが、「買ってもいいかな?」と思った瞬間をいかに判断できるかも重要になってきます。

多くの交渉記録によると、商品を購入する際の人間の行動にはある共通点が見られたそうです。それは、上着のボタンを外したり、ネクタイを緩めたりという行動です。商品の値段が高ければ高いほどプレッシャーがかかります。そして「買ってもいいかな?」と思った瞬間、同時にそのプレッシャーから「開放されたい!」という意識が働きます。

それが上記のような行動につながるのだと言います。その瞬間を狙って「いかがでしょうか?」と押せば成功の確率が上がるというわけです。

ちなみに相手が鼻をこする仕草を見せたときは、拒否率がグ~ンと高くなるそうなのでご注意を!!ですがそれもこの季節なので、ただの花粉症の影響という可能性も大ですが・・・。(N)