金メダルかみつき事件で大炎上した名古屋市の河村たかし市長が、自身への処分として市長給与3カ月分を全額返上すると表明しました。
政令指定都市である名古屋市の市長ということでさぞかしその金額は莫大なものかと思いきや、その額の少なさに・・・
- 河村さんの給料安すぎ!
- 市長ってこんなに安月給なのか!
- もうそこまで批判しなくていいんじゃない?
などの声がネット上で涌き上がっています。
この記事では、なぜ河村市長の給料はこんなにも安いのかを解説、そしてその金額にくるりと手のひらを返した世論の声を紹介。全国市区町村給与ランキングにも迫ります。
もくじ
河村市長の給料は50万円!
報道によると、河村市長は市長給与3ヶ月分(150万円)を全額返上するとされています。
単純計算でひと月あたりの金額は50万円ということになります。
名古屋という大都市の市長ということで法外な給料をもらっていると思っていた人たちが多かったのか、この金額の少なさにTwitterでは
など、驚きの声が上がっています。
中には「俺より安い・・・」という声も。
河村市長の給料はなぜ安い?
それではなぜ河村市長の給料はこんなにも安いのでしょうか。
河村氏の主張「議員はボランティアで行うべき」
河村市長の給料が安い根本的な理由は自身の思想にあります。
河村氏はかねてより議員の職業化を強く批判しており、
議員はボランティアで行うべきだ、議員が税金で身分保障されることに日本の民主主義が成熟しない根本原因がある
と主張しています。
実際に議員報酬を下げた
河村氏は市長当選後、自身の主張に基づき実際に議員報酬を下げています。
2011年、当時約1600万円だった名古屋市議の議員報酬を、800万円まで半減させたのです。
と同時に自身の報酬も800万円へと引き下げています。
しかしこれには議会の反発が強く。2016年に報酬を引き上げる条例案が可決され、現在は約1455万円となっています。
ところが河村氏本人は800万のまま据え置きでいくことを表明。これが現在まで引き継がれているのです。
つまり現在では議員より市長のほうがはるかに安月給という状態になっています。
再び「議員報酬800万円」を提言している
河村氏は今年6月15日にも、再び市議会議員の報酬を800万円に引き下げる条例案を議会に提出する方針を示しました。
このとき
「庶民がこんだけ苦しい時に、一刻も早く市民並みの給与の第一歩というか実現するのが議会のあるべき姿」
と述べています。
あまりの安さに世論は手のひら返し!
そんな河村市長の給料の安さに、今まで「辞任だ!」「恥を知れ!」「さっさと辞めろ!」と騒いでいた世論もすっかり手のひらを返したようで・・・
などの声が溢れています。
もちろんまだまだ叩き続ける声もありますが、随分と批判の熱量は収まった印象です。
そもそもメダルの持ち主である後藤選手の気持ちは・・・
この件では河村市長にばかり注目が集まりますが、当のメダルの持ち主・後藤選手の気持ちがないがしろにされているということにも問題があるのではないでしょうか。
金メダル交換も後藤選手自身は望んでいないようですし、問題の本質がズレてしまっている感は否めません。
全国市区町村給与ランキング
それでは最後に全国の市町村給与ランキングをご紹介しましょう。
ランクインしている市区町村の半分以下の給料で河村氏は仕事をしています。
政令指定都市のランキングでも名古屋市は最下位
河村氏本人が自身のことを「日本一給料の安い市長」という言葉に偽りはないようです。
河村市長の給料が安いのは自身の主張に理由あり!もうこれで幕引きでいいのでは
河村市長の給与返上から話題になった、その金額の安さについて解説してきました。
河村市長の給料が安い理由は
議員はボランティアで行うべきだ
という自身の主張にあるということがお分かりいただけたと思います。
処分をどう受け止めるかは人それぞれですが、この件に関してはこれ以上騒ぎ立てても誰も得をしないようなので、この辺りで幕引きといきたいところです。