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2022年発行

おかいつ人形劇、新キャラが可愛くない…多様性のゴリ押しは必要?早くもガラピコロスか

幼児向け教育番組『おかあさんといっしょ』の人気コーナーとなっているぬいぐるみ人形劇。

2016年4月から放送されている「ガラピコぷ~」にかわり、4月4日から「ファンターネ!」がスタートすることが16日、発表されました。

今回の人形劇は、想像上の生き物や妖怪、無性別の植物、動物、鳥、虫、魚など、あらゆる種族が一緒に暮らしているという「ファンターネ島」が舞台。

3人のメインキャラクターと、「可能性と多様性」という全体のテーマが合わせて発表されましたが、

  • 新キャラが可愛くない…
  • 強引で押し付けがましい多様性の連呼ウザい
  • 早くもガラピコロスです

などの声が挙がっているようです。

この記事では、可愛くないと言われる新キャラの分析と、昨今やたらとゴリ押しされる「多様性」が幼児番組に必要なのかという声にもスポットを当てて行こうと思います。

おかいつ新人形劇・ファンターネ!に対する世間の声

https://twitter.com/mikan1890/status/1493885642132328448

新キャラが今ひとつ評判が良くないですね。ガラピコぷ〜終了を嘆く声も意外と多いようです。

まあこれは見慣れてくれば…という気もしますが、多様性の押し付けに関しては警鐘を鳴らす声が聞かれます。

3人のメインキャラクター

今回の新人形劇、メインキャラクターの3人と、その設定は以下の通りです。

メインキャラクター①みもも

3歳のカッパの女の子。頭のお皿と背中の甲羅がチャームポイント。
好奇心旺盛で、なんでもやってみたい! なんでも知りたい!ので少しお兄ちゃんのやころやルチータにちゃっかり甘えながら、いろいろなことに挑戦していく。まだ3歳なので間違ったり、失敗もするけどそんなことは気にしない~! 島のみんなにかわいがられながら天真らんまんに育っている。将来はなんにだってなってみたい! ドーナツと桃が大好き。

メインキャラクター②ルチータ

5歳のライオンの男の子。遠くの島からファンターネ島にやってきたので、まだ島のことで知らないこともある。
とても陽気でお調子もの。褒められたり頼りにされるとすぐ張り切ってしまうためみももには振り回されることが多い。アーティスティックな感性があり、島のみんなに一目置かれることも。練習はさぼりがちだが、将来の夢はバレエダンサーになること。歌って踊ることが大好き。

メインキャラクター③やころ

3歳10か月のひょうたんの子ども。性別はない。
8にんきょうだいの末っ子。きょうだいで薬屋を営んでいる。とても冷静で芯が通っていて正義感がある。そのため、みももやルチータにするどいツッコミを言うことがあるが、それも真面目が故のこと。自分が好きなことには集中しすぎてしまうところがあるが、島のみんなは見守ってくれている。いつも図鑑を持ち歩いていて調べごとをするのが大好き。

王道1人と挑戦的な設定の2人

新キャラのうち、ルチータは従来の人形劇のキャラクターの中に必ずと言っていいほど存在した「元気系の男の子キャラ」です。

トラやライオンなど、ネコ科の動物をモチーフにした王道キャラと言えるでしょう。

しかし残りの2人は「妖怪(カッパ)」と「植物(ひょうたん)」という異例の設定。

まあ前任のガラピコもロボットなので毛色が違うと言えば違いますが、ロボットは子供達のオモチャとしても身近な存在。

妖怪と植物よりは遥かに馴染みやすい存在でしょう。

妖怪や植物を子供達は「可愛い」と思えるか?

新キャラが可愛くないという声は、やはりこの馴染みのない妖怪や植物という設定が根源になっているのではないでしょうか。

もちろん現時点で「可愛くない」と言っているのは大人達なので、子供達はまた違う視点で見てくれるのかもしれませんが…

普通の子供の感覚でいけば妖怪は「怖いもの」、植物は「花が咲いてキレイなもの」ぐらいの認識だと思います。

ましてや「ひょうたん」というマイナー植物に親近感を抱く子供はそう多くはないでしょう。

本当に「多様性」の押し付けは必要なのか?

ここからは新人形劇のテーマでもある「多様性」について迫っていきます。

「性別はない」の衝撃

各キャラの設定で最も衝撃的なのは③やころの「性別はない」の部分でしょう。

NHKがここで強く「多様性」を打ち出しているというのが丸分かりです。

植物だから性別はないんだよ、というのは大人は理解できますが、おかいつを楽しみに見ている子供達は果たして理解できるのか…、親御さんは何と説明したらいいのか…、悩みの種となりそうです。

ここまで来たLGBTへの配慮とポリコレ思想

こんな無邪気な幼児向け番組にまで、LGBTへの配慮やポリコレ思想を取り込まなければいけないのは異常と言っていいかもしれません。

少なくとも、メインの視聴対象である子供達が理解できない要素を無理やり取り入れる必要性は無いという声が聞かれます。

昨年の東京オリンピックでも、トランスジェンダーの元男性が女子の部で出場して大きな批判を浴びていました。

大事な問題ではあると思いますが、当事者でない人達まで無理やりに巻き込むのはちょっと違います。

お兄さん、お姉さんだけでいいの?

ここまで来ると、歌のお兄さんお姉さん、体操のお兄さんお姉さん、だけでいいの?という話にもなってきます。

歌のレズビアンさん、体操のハードゲイさん、とかも番組に入れなければいけないのではないの?ということになりかねません。

幼児向け人形劇の中に、ゴリ押しとも取れる「多様性」を中途半端に入れ込むぐらいなら、最初からやらなければいいのに…と思ってしまいますね。

おかいつ人形劇、新キャラが可愛くない…多様性の押し付けは混乱を招くだけ?

おかあさんといっしょの新人形劇のキャラクターが可愛くないという声と、設定に無理やり盛り込まれた多様性について掘り下げてきました。

可愛くないと感じるのは、身近でもなく馴染みもない妖怪や植物がモチーフになっているのが原因かと思います。

多様性に関しては、時代背景から致し方ない部分も確かにあるのかもしれませんが、強引に入れ込むと当事者ではない子供達の混乱を招く危険性があります。

幼児向け番組ぐらい、子供達がただただ笑顔で素敵な時間を過ごせる内容でいいと思うんですがね…。

大人達の事情なんて無邪気に遊ぶ子供達に押し付けるもんではありません。それではダメなんですかね?前田会長。