横浜DeNAベイスターズ・牧選手らのパフォーマンスである『デスターシャ』が批判の的となっているようです。
事の発端は、野球解説者であり横浜のレジェンドでもある高木豊氏が、You Tube上で公然と「不愉快」と発言したことでした。
これにはネット上でも
- 高木氏の言う通りだ!
- 見たくないときもある
という賛同の声もあれば
- 時代錯誤もいい加減にしろ!
- ファンサービスの一環なんだから批判はおかしい
など、賛否両論さまざまな声が挙がっています。
この記事では、そんな『デスターシャ』の意味や元ネタを解説しつつ、こうしたパフォーマンスが批判される理由にも迫ってみようと思います。
もくじ
『デスターシャ』に対する世間の声
やはり色々な声があるようですね。
『デスターシャ』とは?
『デスターシャ』とはDeNAベイスターズの選手達がホームランを打った後に行うパフォーマンスです。
まずはこちらの動画を↓
デスターシャを行う選手
デスターシャのパフォーマンスを行う選手は牧選手、佐野選手、桑原選手など、DeNAの若手選手達です。
若い選手がこうした観客席を巻き込むパフォーマンスを行うことは、チームそしてファンを活気付ける効果は間違いなくあるでしょう。
元ネタはゲーム?
では、そんなデスターシャの意味や元ネタは何なのでしょうか。
元ネタはゲームと言われていますが、厳密には
ゲーム実況Youtubeチャンネル「サワヤンゲームズ」で、配信者であるウクライナ人のサワ・ヤン兄弟が行う決めポーズ
です。
一応、本家との比較はこんな感じ↓
なぜか「横浜の選手達のデスターシャはいいけど本家はムカつく」という声もあります…
なぜ牧選手らはデスターシャを行う?
牧選手らがこのデスターシャをパフォーマンスとして行う理由は、彼らが大のゲーム好きであるからです。
牧選手、佐野選手、桑原選手らは、仲間うちで「マリオカート軍団」を結成するなどゲーム好きとして知られています。
そして先述のサワヤンゲームズは主にマリオカートのゲーム実況をしていることから、メンバー間でデスターシャが浸透したようです。
そしてそれを本業の野球にも取り入れたのが、ホームラン後に行われるデスターシャというわけです。
不愉快と批判された理由
そんなデスターシャですが、高木豊氏が批判した理由は一体何だったのでしょうか。
デスターシャを行ったタイミングが悪かった…
高木氏が不愉快と批判したのはデスターシャそのものではありません。
問題となった試合は8月27日に行われたDeNA対ヤクルトの首位攻防戦。この試合、DeNAは4対16というスコアで大敗を喫してしまいました。
この試合で牧選手は6回裏にソロホームランを放ち、そのタイミングでデスターシャを行ったのですが…その時点でスコアは既に1対9と敗色濃厚。
高木氏は
大事な首位攻防戦で大差をつけられ、いくら自身がホームランを打ったとしても、そんな状況でパフォーマンスなんてやってる場合じゃないだろう
というわけです。
時代錯誤の意見?
負けている試合でパフォーマンスめいた行為を行うのはふざけている!本気度が足りない!という考えがあるのも理解できますが、それがいかにも時代錯誤の意見だというのもまた一理あるでしょう。
どんなに負けていても、最後まで諦めずチームの士気を高めるために、ファンも含めみんなの心を一つにできるパフォーマンスを行う、というのはそんなにおかしなことではありません。
このようなパフォーマンスに対する否定的な意見は、やはり昭和の時代を生きた世代から出ることが多いようです。
中日ドラゴンズ・立浪監督も「負けているのに笑っている選手がいる。信じられない」と発言したことがありました。
しかしそんな立浪監督が率いる中日ドラゴンズは現在最下位…昭和のド根性理論だけでは勝てないことを、自分自身がいみじくも証明しています。
非難されやすいホームラン後のパフォーマンス
そもそもホームラン後のパフォーマンスは、以前から非難されやすい傾向がありました。
古くはロッテの「グラティ」、最近では阪神・マルテの「ラパンパラ」が、やはり非難の対象となっていました。
挑発や侮辱行為と取られることも
こうしたパフォーマンスは、勝っているときに行うと挑発や侮辱行為と取られることもあり得ます。
また、DeNA前監督・ラミレス氏によると、本場メジャーではこのようなパフォーマンスは絶対やらないそうです。(自分は日本でガンガンやってた…というか第一人者ですが)
やはり相手をおちょくっていると思われてしまうからです。
それでも最後は「ファンのため」
批判されることも多いパフォーマンスですが、ファンの多くは歓迎しているのではないでしょうか。
そこはやはり、選手とファンが一体になれる瞬間、喜びを分かち合える瞬間、であるからです。
コロナ禍は相変わらず終息の目処が立ちませんが、行動制限も少なくなり、たくさんの観客で埋め尽くされることが多くなったスタジアム。
パフォーマンスに対して批判的な人も、選手そして周りのたくさんのファンと、思い切って一緒にパフォーマンスをしてみたら、今までにない野球の楽しみ方が発見できるかもしれません。
WBCでも「ペッパーミル」パフォーマンスが大流行!
こうしたパフォーマンスがファンの心を掴むということは、WBCでのヌートバー選手による「ペッパーミル」パフォーマンスが大流行していることでも証明されています。
やっぱりファンは選手と一体となって戦いたいし楽しみたい…批判もあれど、こうしたパフォーマンスが盛り上がりに一役買っているのは間違いないようです。
デスターシャの元ネタはゲーム実況YouTuberの決めポーズ!みんなもやってみよう!
DeNA・牧選手のパフォーマンス『デスターシャ』について意味や元ネタを解説してきました。
デスターシャは、サワヤンゲームズというゲーム実況YouTuberの決めポーズであり、DeNAのゲーム好きな若手選手達によって取り入れられたパフォーマンスであることがお分かりいただけたと思います。
横浜のレジェンド・高木豊氏がそのパフォーマンスに苦言を呈しましたが、そもそもパフォーマンスは非難されやすい行為。
適切なタイミングで、相手の神経を逆撫ですることがないように多少の配慮は必要かもしれません。
しかし、このようなパフォーマンスは選手とファンが一体になれる貴重な瞬間。プロ野球を盛り上げるために一役買っていることは間違いないですね。