投げる度に炎上し、もう燃える部分が残されていないであろう藤浪晋太郎投手。
しかし本当にヤバいのは藤浪投手本人ではなく、所属するアスレチックスではないか…と言われるようになってきました。
ネット上でも…
- アスレチックス弱すぎてヤバい
- これ藤浪だけが悪いんじゃないな
- 完全にお荷物球団じゃん
などの声が挙がっています。
この記事では、藤浪投手よりもヤバいとされるアスレチックスの現状をご紹介しながら、今後についても掘り下げていこうと思います。
もくじ
アスレチックスの惨状に対する世間の声
それにしても、アスレチックス弱すぎませんか?
— ばあば (@Yasumatsu1Akiko) April 15, 2023
Twitter上も「弱い」「ヤバい」の嵐です。藤浪投手を擁護したくなる方もいるほどに…。
アスレチックスの何がヤバい?
ここからは、アスレチックスの何が実際にヤバいのか…その内容に触れていきます。
ヤバい要素①とにかく弱い
アスレチックスのヤバいポイント一つ目は「とにかく弱い」。これに尽きます。
アスレチックスは所属するア・リーグ西地区でもちろん最下位(5月8日時点).35試合を終えて8勝27敗の借金19、勝率.229というとんでもない弱さを披露しています。
ちなみに勝率より打率の方が高いという超レアなの状況になってます。(アスレチックスの打率は.230)
大谷選手のエンゼルスも弱い弱いと言われますが、それはあくまで大谷選手やトラウト選手という超大物がいる割に…という話。アスレチックスの弱さは、もうそういう次元ではないのです。
ヤバい要素②数字面も激ヤバ!
先述の通りアスレチックスはブッチギリの最下位なので当然と言えば当然ですが、数字面のヤバさも際立っています。
アスレチックスのここまでの得点は137。これはリーグ最下位ですが、リーグ4位のマリナーズが148なのでまだマシな方。
激ヤバなのは失点数で、リーグ4位のエンゼルスが172なのに対し、アスレチックスは何と261(!)実に100点近くたくさん点を取られているのです。得失点差は驚異の−124です。
こんな失点数ですからチーム防御率もエグいことになっており、5月8日現在で7.25という、信じられない数値を叩き出しています。
その他の指標も軒並み…
得失点や防御率といった表面的な数字のヤバさはもちろん、細かい指標でも当然のように異常値が出ています。
以下は5月6日時点での数値ですが
- WHIP 1.734
- 被打率 .290
- 被本塁打 54
- 被OPS .889
- 投手WAR -2.8
WHIPは「1投球回あたり何人の走者を出したか」という指標であり、アスレチックスは毎回1人ないし2人の走者を出していることになります。
被打率、被本塁打、被OPSの詳しい解説は割愛しますが、簡単に言うと『アスレチックスと対戦する打者はみんな大谷クラスの打者になれる』という感じです。
WARは「1年間で何勝分貢献したのか」という指標なので、投手WARがマイナスということは、アスレチックスのピッチャーは試合に出場するだけでチームを負けさせる存在(しかも約3敗分)ということです。
ヤバい要素③ファンも見離している?
↓は5月5日にアスレチックスの本拠地・オークランドコロシアムで行われたマリナーズ戦での一幕です。
ツイートにもありますが、この日の観客動員数は2,685人…。動画の中でもスカスカの観客席が見て取れます。
これってサッカーJ2の試合か何かですか?(サッカーファンの方すみません)
とても世界最高のメジャーリーグの試合とは思えません。ホームの試合でこれでは、あまりの弱さにファンからも見離されていると言っても過言ではないでしょう。
下手をしたら高校野球の地方大会でももう少し観客が集まりそうです。
ヤバい要素④関係者からもボロクソ
アメリカのスポーツ専門サイト「ジ・アスレチックス」の記者が「今季のアスレチックスは1962年のメッツよりひどいチームなのか!?」と問いかけています。
1962年のメッツは新設球団だっため40勝120敗1分という成績で、1950年以降のメジャー球団では最低の結果。しかしそのメッツも30試合を終わった時点では11勝19敗、得失点差-47とまだ頑張っていたのです。
ところが今季のアスレチックスは30試合を終えた時点で6勝24敗、得失点差は-118。ここまでは間違いなく「メジャー史上、最弱の球団」と言えます。
4月にアスレチックスと対戦したチームのベテラン幹部は
「正直に言って、キャリアを通して見た中で一番ひどいチームだと思う」
と話していると言います。またア・リーグ球団のある幹部からは
「本当にひどいチーム。悪臭を放っている」
とまで言われる始末…。
いや、悪臭って…さすがにちょっとかわいそうです。でもそれぐらい「ヤバい!」ということが分かります。
藤浪投手もヤバいけど…
藤浪投手のヤバさは今さら言うまでもありませんが、アスレチックスのヤバさを知ってしまうと、何だかそれも仕方ないなと思えてしまいます。
そもそもこんな球団だから藤浪投手を獲得したのであり、藤浪投手が居ても居なくても、チームの成績に大差はなかったでしょう。
打たれても打たれても登板機会が与えられ、クビにならないどころかマイナーにすら落ちない藤浪投手を見て、何かおかしいと感じていた方も多いのではないでしょうか。
これは藤浪投手が甘やかされているのではなく、アスレチックスはもう誰が投げても同じなんです。だったら藤浪に投げさせて、少しでもジャパンマネーを引っ張れたらラッキー…と球団は考えているのかもしれません。
藤浪投手はメジャーで投げるには明らかに実力不足であり、そんなピッチャーを獲得するしかないのが現在のアスレチックスという球団なのです。
大谷と藤浪の同級生対決!などと安易に持ち上げた日本のメディアは、大いに反省すべきだと思います。
移転が変革のきっかけになるか…?
史上最弱のチームになり果て、ファンも関係者も見離したアスレチックスですが、「本拠地移転」という切り札を用意しています。
ラスベガスへの移転がほぼ確実に
4月19日、アスレチックスがネバダ州ラスベガスへの本拠地移転に向け、新球場建設のための用地買収で合意したとスポーツ専門局ESPN電子版などが伝えました。
一部の屋根を開閉式にした3万5000人収容の球場を建設する予定で、建設費は15億ドル(約2030億円)、27年に移転する計画とのことです。
意外にも「スポーツの街」
ラスベガスと言えばカジノのイメージですが、実はアメリカ屈指の「スポーツの街」でもあります。
というのも、アメリカの4大スポーツ(MLB、NFL、NHL、NBA)のうち2つのチームが既にラスベガスには存在し、アスレチックスが移転すれば実に4分の3が揃うことになります。
他にもボクシングの聖地と言えばやはりラスベガスであり、プロスポーツチームを受け入れる下地は十二分にあるのがラスベガスという街なのです。
観客を増やすなら移転はマスト
いつの時代も、どんなスポーツにおいても、チームを育てるのはファンの厳しい目です。観客動員数が3,000人を切るような環境でプレーしていては、アスレチックスが強くなることは永遠にないでしょう。
しかし現在の本拠地・オークランドで観客を増やそうとしても、日本の40倍と言われる犯罪発生率がそれを邪魔します。オークランドの治安の悪さは、もはや全米の共通認識となってしまっています。
さらには1966年完成のスタジアムも老朽化が進んでおり、プレーヤーからもファンからも不満が絶えないと言います。とにかくイメージをガラリと変えない限り、アスレチックスが前に進むことはできないのです。
お手本は日ハム?
本拠地移転で大成功したと言えば我らがNPBの日本ハムファイターズです。
一時はパ・リーグの中でもお荷物球団とまで揶揄された日ハムでしたが、本拠地を北海道に移転し新庄剛志などスター選手を獲得したことで一気に人気球団に躍り出ました。
さらに日ハムは今シーズンからホームグラウンドを札幌ドームからエスコンフィールドへと移転。
エスコンフィールドにはまだまだ何かと問題があるようですが、まずは話題を作って人を集めない限り変化も訪れません。
アスレチックスは日ハムの思い切った戦略を是非とも参考にしてほしいところです。
何なら藤浪投手も日ハムに入団したらどうですか?え…、いらない?
アスレチックス、今は本当に弱すぎてヤバい!でもこれからは…
藤浪投手がヤバいヤバいと言われていますが、本当にヤバいのは所属するアスレチックスなんだということが、ここまでの内容でお分かりいただけたのではないでしょうか。
とにかくその弱さはメジャー史上最悪であり、もはや現在のアスレチックスには誰も何も期待していないと言えます。
そんな中で投げている藤浪投手には、多少の同情の念が湧いてこないこともありません。
しかしアスレチックスはラスベガスへの移転をきっかけに大きく変わる可能性が十分にあります。藤浪投手の惨状も、未来のアスレチックスが飛躍するための礎となってほしいですね。