4月2日、アスレチックスの藤浪晋太郎投手がメジャーデビュー!
同学年のエンゼルス・大谷選手との対決が注目されましたが、藤浪投手の大炎上でそれどころではなくなってしまいました。
藤浪投手は2回と3分の1を投げ被安打5、自責点8、防御率は驚異の30.86という結果に…
これにはさすがのファンも厳しい声を挙げており
- もうダメだね、コイツは
- 大谷とは永遠に埋まらない差がある
- そもそもメジャーで通用するわけないだろ
など、辛辣な言葉が並びます。
この記事では、藤浪晋太郎投手が大炎上し、もうダメだと言われる理由を、彼の発言などから掘り下げていこうと思います。
もくじ
藤浪大炎上に対する世間の声
あれだけボコボコに打たれたらさすがに擁護できません。厳しい声が挙がるのも当然と言えます。
藤浪晋太郎がもうダメな理由・慢心発言
それでは藤浪投手が今後もメジャーでの活躍が厳しいと言える理由に迫ります。それは彼が発した数々の慢心発言にヒントがありました。
慢心発言①阪神の起用法にブー垂れ
藤浪投手は阪神時代の起用法に対しインタビューで
なかなか登板のチャンスは巡ってきませんでした。
『使わないなら(他球団にトレードで)出してくれよ』という想いも正直、ありました。
と語っています。
しかし近年、藤浪投手はご存知の通り極度の制球難に苦しんでおり、相手バッターにいつデッドボールを喰らわせるか分からない状況が続いていたのです。
もちろんここ最近はその制球難も徐々に改善され、与四球率も7%以下(メジャーでも平均以下)まで下がっていました。
が、イップスだ何だと騒がれていた最悪期に彼は
「直球のリリースの感覚がない」
という恐ろしい発言をしており、ともすれば人を殺めてしまうかもしれないピッチャーを、喜んで投げさせる球団はないでしょう。
十分投げてた?
藤浪投手の言い分では、阪神で全く登板の機会を与えてもらえなかったように聞こえますが、実はそんなことありません。
↓はここ数年の阪神タイガースの開幕投手です。
2018年 メッセンジャー
2019年 メッセンジャー
2020年 西勇輝
2021年 藤浪晋太郎
2022年 藤浪晋太郎
2023年 青柳晃洋
いや、投げてますやん!(しかも開幕投手で)
藤浪投手が不振に陥ったのは2017〜2018年頃ですから、制球難の問題が改善されない中で2度も開幕投手を任されています。
ちなみに開幕投手を務めた年の前年の成績はそれぞれ
- 20年 1勝6敗 防御率4.01
- 21年 3勝3敗 防御率3.38
であり、とても晴れの舞台の先発を任せられる成績ではなかったのです。
これは「チャンスをもらえなかった」どころか「めちゃくちゃ優遇されている」とすら言えるのではないでしょうか。
慢心発言②メジャーに導かれた?
藤浪投手の発言にはこんなものもあります。
「(メジャー挑戦は)実は1年以上前からの決定事項。
オファーがバババッと届いて、導かれるように……というか、『そういうタイミングなのかな』と考え始めたんです」
導かれるように、ですか。ドラクエの勇者か何かですかね?
いや、もちろん藤浪投手にはメジャーでも活躍できるだろうと思わせる絶頂期があったのは確かです。ただ、現状の藤浪投手を「導こう」と思うスカウトはなかなか酔狂だと言えます。
オファーしたメジャー球団の思惑
メジャーの球団が藤浪投手に食指を動かしたのは、
お値打ち価格で獲得して、環境の変化で活躍できるようになったらラッキー!ダメならポイーで
という打算的な考えに他ならないでしょう。
それを「導かれた」と思うのは、明らかに自身の価値を正確に判断できていない発言です。
慢心発言③「打たれてますやん!(笑)」
藤浪投手はメジャーで活躍するピッチャーに対して
「“メジャーは投高打低”だという声もありますが、実は各球団の主力投手が防御率3点台だったりする。
打たれてますやん! と(笑)」
と発言しています。
半分ジョークというかユーモアを交えて話しているのでしょうが、まだ自身が経験もしていない世界のことを茶化すのはいかがなものでしょう。
「防御率」という、投手にとって極めて重要な指標をネタにするのは何か違うと思いませんか?そこはストイックになるべきポイントだと感じます。
あなた、その10倍打たれましたよね
防御率3点台を笑っていた藤浪投手が、デビュー戦でその10倍となる防御率30点台を叩き出したのはもはやギャグです。
メジャーの強烈なバッターを相手に、3点台に抑えることがいかに難しいか…。きっと藤浪投手の胸に深く刻まれたことだと思います。
そこにあるのは過信、慢心
藤浪投手の発言を見る限り、どうしてもそこに過信や慢心があるようにしか思えません。
藤浪投手は己の力に相当な自信があるのでしょう。
自分に自信を持つことは、アスリートならとても大事なことだとは思います。しかしそれは周りを下げ、相対的に自分を上げることとは全く違います。
阪神の起用法に不満を垂れたり、メジャーの投手を嘲笑したりすることは「悪いのは周りの環境だ」「自分は悪くない」と言わんばかり。そんな考え方では今後も通用するはずがありません。
デビュー戦の結果が、それをすべて示しているのではないでしょうか。
阪神もようやく厄介払いできた?
1年以上前に決まっていたというメジャー挑戦。その経緯についても藤浪投手は言及しています。
2021年のオフに「チャレンジしたい」と球団(阪神)幹部に伝えたところ、
『いつ言ってくるかなと思っていたよ』と。
『基本的に認める』とも言ってくださりました。
これはもう逆に、藤浪投手がちょっと可哀想なくらいですね。
明らかに“厄介払いしたかった”感が溢れています。
厄介だったのは本人よりOBやタニマチ?
阪神タイガースが厄介払いしたかったのは藤浪投手本人より、何かと口うるさい彼のOBやタニマチの存在です。
藤浪投手はご存知、超名門の大阪桐蔭高校出身。大阪桐蔭はプロ野球界にも多くのスターを輩出しており、そのOB達も野球界に大きな影響力を持ちます。
また、地域柄か阪神の選手はタニマチとの関係性が深く、中にはいわゆる“そのスジ”の方々もいるとされます。
藤浪投手を起用しないとこういった方々がアレコレうるさいので、あんな成績でも藤浪投手は優遇された…とされています。
阪神も藤浪投手を放出することで厄介な方々と縁を切ることができ、せいせいしているかもしれません。
藤浪投手の慢心発言・オマケ
最後に、藤浪投手の慢心発言オマケ編です。
メジャー挑戦に際して各方面から激励の言葉をもらったという藤浪投手はその面々の名前を挙げて
野茂英雄さんからは〜〜
武豊さんからは〜〜
大野将平さん(五輪・柔道2大会連続金メダル)からは〜〜(それぞれの激励の内容は割愛)
と、各界のレジェンドに背中を押してもらったと語っています。
でもこれもね
活躍してから言いなさい
と。
メジャーで結果を出してから、「今の自分があるのはあのときこんな素晴らしい方々に勇気をもらったからです」と言いなさいよと。
現時点でその名前を出しても“俺はこんなレジェンド達からコメントもらえるんだぜ”と誇示しているようにしか見えません。
藤浪投手が今現在の自分にどれだけ価値を持たせようとしても、肝心の野球で結果が出てない以上、それは無駄な足搔きです。
藤浪晋太郎はもうダメ?慢心を捨てない限り復活はない!
早くもメジャーでの今後に暗雲が垂れ込めた藤浪晋太郎投手。活躍が厳しそうな根本的な理由は、能力そのものよりも、自身の力を過信し驕り高ぶる慢心にあるとして記事を進めてきました。
藤浪投手の慢心発言は数多く存在し、そのいずれも今現在の自分が置かれた状況を見誤っているように見受けられます。
大谷選手との同級生対決!などとメディアは盛り上げますが、現在の大谷選手と藤浪投手との間には天と地ほどの差があり、藤浪投手がそれを自覚し慢心を捨てない限り、同級生の背中は遠のくばかりでしょう。
それでも何とか状況を打破しようと厳しい環境に身を置く覚悟をしたことは素晴らしいですし、まだまだ衰えるような年齢ではありません。
もう一度、その勇姿が見られることを祈りたいですね。