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2022年発行

日ハムノンテンダー黒幕は吉村浩統括本部長?抗議文も当然!球団社長がコメントも意味なしか

3月7日、日本プロ野球選手会は、北海道日本ハムファイターズ球団に対し抗議文を提出したと発表しました。

抗議文の矛先は、昨年11月に日ハムが大田泰示、秋吉亮、西川遥輝の3選手に対して行った契約解除に関してです。

これを日ハムは「ノンテンダー」と称し、単なる自由契約や戦力外通告とは異なると説明していました。

しかしその内容には大いに問題があったため、当該選手のみならずファンや選手会も含めた大騒動となったのです。

今回の抗議文に対しては日ハムの球団社長兼オーナー代行の川村浩二氏がコメントを出しましたが、ネット上では

  • コメント出す人物が違うんでない?
  • 黒幕がいるだろ、黒幕が
  • 吉村さんは何やってるんですかね

といった声が挙がっており、今回の問題の本質的な部分はまた別の人物の手によるものだと言われています。

この記事では、改めて日ハムのノンテンダー騒動を振り返りながら、黒幕は吉村浩統括本部長であるというウワサにも迫っていこうと思います。

日ハムのノンテンダーに対する世間の声

https://twitter.com/yakiubon/status/1500826552094707713

改めて抗議文が出されたことで、ノンテンダーに対する非難の声も再燃した印象です。

ノンテンダー騒動の顛末を再確認

ではノンテンダー騒動の顛末を改めて再確認しておきましょう。

2021年11月、3選手に通告された

先述した通り、ノンテンダーの宣告を受けたのは大田泰示、秋吉亮、西川遥輝の3選手です。

3人とも2021シーズンこそ振るわなかったものの、「主力」であることは間違いない選手でした。

にも関わらず、11月16日、秋季練習中の鎌ケ谷スタジアム内の一室に、大田、西川、秋吉の3選手がそれぞれ呼び出されました。

そして部屋にいた稲葉GMから

「来季は契約を結ばない。ノンテンダーにします」

と告げられたのです。

ノンテンダーとは…

ノンテンダーとは、球団が選手に来季年俸を提示せず市場に放出することです。

まあ、簡単に言ってしまえば「クビ」。

しかしこの事実上の「クビ」を、日ハムフロントは言葉を変えて煙に巻く作戦に出ました。

それが「ノンテンダー」なのです。

日ハムの言い分

しかしこの事実上クビであるノンテンダーに対し日ハムは

選手にとって制約のない状態で、海外を含めた移籍先を選択できる
ファイターズとの再契約の可能性を閉ざすものではない

と説明。

あくまでも選手のための最善策だという姿勢を崩しませんでした。

ところが実際は…

再契約の可能性もあるとの説明でしたが、実際には日ハムは3選手とも再契約をしませんでした。

大田、西川両選手は大幅な年俸減を受け入れて他球団へ移籍(大田選手→DeNA、西川選手→楽天)。

秋吉選手に至ってはNPBの球団から獲得の声が挙がらず、独立リーグへの移籍となりました。

獲得する球団が現れないなら日ハムが契約するってことじゃなかったのか!とファンは怒りと疑問を抱く結果となったのです。

選手会からの抗議文

こうした日ハムの一連の行動が、

単に選手の価値を一方的に下げるもの

だとして、日本プロ野球選手会が日ハムに対して抗議文を提出するに至りました。

抗議文の全文は↓より

https://news.yahoo.co.jp/articles/c07d58e08b960f014a78c86cfbd1e252eb30bfc8

抗議文に対する日ハムのリアクション

この抗議文に対し、日ハムは球団社長兼オーナー代行の川村浩二氏がコメントを出しています。

「文書内では、今回のFA選手への対応を含めた当球団の対応についていろいろ指摘されていますが、誤解や誤認も複数あるように思われ、当球団としてはまず選手会に必要な確認と説明を行いたいと考えております。
(中略)
書面でやりとりするよりも、丁寧に話し合うことが大切だと考えており、上述の必要な確認、説明も兼ねて、選手会に対し本件について一度話し合いの場を設けましょうと提案する予定です。
今回、選手会から何の事前の話し合いの申し入れもなく、突如としてこのような文書が当球団宛に送られてきたことは誠に残念ではありますが、当球団としては誤解や誤認が生じないよう引き続き努めてまいります」

川村氏はノンテンダー首謀者ではない!

川村氏は肩書き上は日ハムのトップですが、実際の人事権を握っているのはかねてより吉村浩氏であると言われています。

そして今回のノンテンダー事件も、黒幕はこの吉村浩氏である可能性が非常に高いのです。

これが「コメント出す人物が違うのでは?」という声に繋がっているのです。

吉村浩氏が黒幕である理由

吉村浩氏は現在、統括本部長という立場にいます。

それまではGMとして君臨し、数々の革新的な手法で日ハムを改革してきました。

その功績について詳しくは↓より

吉村氏がノンテンダー事件の黒幕であるという理由は彼の経歴にあります。

吉村氏は1999年から3年間、米デトロイト・タイガースでGM補佐などを務めており、ノンテンダーという仕組みはメジャーで一般的なものだからです。

メジャーではノンテンダーとなる選手が毎年多数

メジャーリーグでは、毎年相当数の選手がノンテンダーFAとなります。

事実、昨年12月には計56人がノンテンダーFAとして市場に放出されました。

日本ではわずか3人でこの大騒動ですが、メジャーでは当たり前のようにノンテンダーとなる選手がいるということです。

日本とメジャーのノンテンダーの違い

日本とメジャーリーグのノンテンダーを比較するとかなりの違いがあります。

まずメジャーリーグでは、契約年数が切れたFA有資格選手は、自動的にFAとなります。日本では「FA宣言」をしないとFAにはなりませんよね。

つまりメジャーでは自動的にノンテンダーとなる選手が毎年一定数いるということです。

加えて日本と比べると、メジャーリーグは年俸調停制度がしっかりと機能しています。

今回、大田、西川両選手は他のNPB球団と契約できましたが、大幅な年俸減となっています。

これはおそらく2人とも

「キミ、ウチと契約しないとNPBに残れないよ」

と、足元を見られたからに他なりません。

言い方は悪いですが、年俸を少しでも抑えたいのはどの球団も同じ。

これが抗議文にもあった「選手の価値を一方的に下げる」行為に当たります。

ところが年俸調停制度が機能しているメジャーでは、ノンテンダーであっても過去の実績や現在の状態から、しっかりと年俸交渉を行うことが可能です。

これらが、日本とメジャーのノンテンダーの大きな違いとなります。

吉村氏のアメリカ被れの犠牲者?

メジャーでの経験が豊富な吉村氏が、その立場を利用してノンテンダー制度を強引に採用したというのが背景ではないでしょうか。

日本ではノンテンダーのシステムが全く成熟していないのに、このタイミングでいきなり導入というのは時期尚早です。

よく分からない横文字で煙に巻き、球団への批判を逸らそうとしたと思われても致し方ありません。

そして吉村氏は昨年から問題多発の球団にあって全く表舞台に姿を現しません。

正々堂々、公の場に出てきて説明をすれば、このような批判も少しは収まると思うのですが…。

何か我々には分からない事情があるのでしょうか。

日ハムノンテンダーは抗議文も当然!黒幕はやっぱり吉村浩統括本部長?

日ハムのノンテンダー事件を、今回の抗議文を受けて改めて振り返ってきました。

そしてそのノンテンダーの黒幕・首謀者は、その経歴から吉村浩統括本部長である可能性が非常に高いと言えます。

新庄監督のド派手なパフォーマンスで影に隠れていますが、日ハムが抱える闇は相当深いものになっているのかもしれませんね。