大阪市にある「ボートレース住之江」で念願のプロデビューを果たしたのは、まだ弱冠17歳、あどけなさの残る少女・宮崎つぐみさんです。
倍率約20倍と言われる難関のボートレーサー養成所(福岡県柳川市)の試験を2度の挑戦で突破。
過酷な訓練に耐えてついに夢を叶えました。
この記事では
- 宮崎つぐみさんのプロフィール
- 競艇選手になったきっかけ
などをご紹介しながら、意外と(?)華やかな競艇の世界にも少し触れてみたいと思います。
もくじ
宮崎つぐみさんプロフィール
宮崎つぐみ(みやざきつぐみ)
生年月日 2004年2月11日(17歳)
出身地 大阪府豊中市
身長/体重 154cm/49kg
血液型 B型
支部 大阪
級別 B2級
憧れの選手 松井 繁
高校進学せずプロに
17歳ということで普通に高校に進学していれば現在3年生。
ところが彼女は
「できるだけ早くプロになりたかった」
と、周囲がほとんど高校へ進学していく中、ボートレーサー養成所の入所試験に挑みます。中学を卒業したばかりでこの判断力と行動力・・・頭が下がります。
一度は不合格も・・・
入所試験では学科や体力、面接などだけでなく、立ち居振る舞いも厳格に審査されるといいます。プロたるもの、その世界の模範的存在でなければならないからです。
つぐみさんは小学校からバドミントンに励むなど体力には自信があったそうです。それもあって適性や学科はパスしたものの、面接などが絡んでくる3次試験で不合格に・・・。
しかしつぐみさんは諦めませんでした。お母さんの「絶対に諦めたらあかん!」という言葉に奮起し、2回目の挑戦で見事関門を突破したのです。
競艇選手になったきっかけ
では彼女が競艇選手を志した理由は何だったのでしょうか。
レーサーを志したのは中学3年のとき
なんとつぐみさん、ボートレーサーの道を志したのは中学3年生のときだといいます。おじいさんが競艇ファンだったこともあり幼いころから競艇場には足を運んでいたそうですが、それにしてもまだ2、3年前とは・・・恐れ入ります。
決意が固まったのは競技会場で開催されたイベントで、プロのレーサーが操縦するペアボートに同乗したことだそうです。
レース本番では最高時速80km、体感速度は120kmにも達するという世界を体感。つぐみさんは、
「水しぶきや、うなるエンジン音に感動し、鳥肌が立った」
と語っています。
ちなみにこのとき、ボートを操縦していたのは野間 大樹選手だったとか。
ともあれこの体験が、彼女をボートレーサーの世界へと導いたのです。
2021年5月9日、デビュー戦を迎えた
この日、ボートレース住之江で行われた報知新聞社賞第57回ダイナミック敢闘旗の1R、6号艇にてデビュー。結果は最下位に終わりましたがまずは無事に完走。
この開催期間中、計8回のレースに臨み6艇中5着が1回、あとは6着と、プロの洗礼を受ける結果となりました。
ですが彼女のプロレーサーとしての人生は始まったばかり。まだまだこれからです。
意外に華やか?ボートレースの世界
国内では、今年4月の時点で約1,600人のプロボートレーサーが活躍しています。
女性の比率が高い
1,600人ほどのプロレーサーのうち女性が240人と、全体の2割を占めます。しかも性差に関係なく、同じ条件のレースで競います。
4つに分かれている階級の最上位・A1クラスにも女子選手は多数所属しており、中でもグランプリレースで優勝すれば2億円以上の賞金を稼ぐことも可能。
競艇は男性と女性が同条件で戦える、数少ない競技でもあるのです。
養成所の卒業生も女子が多い
ボートレーサー養成所は全寮制で、午前6時の起床から午後10時の消灯まで生活は徹底管理され、その訓練も非常に過酷です。
携帯電話の持ち込みも禁止、さらにコロナ禍で外出もできないとなると、若い女子選手などとても入所なんてしないだろうと思いきや、つぐみさんと同期で卒業した28人のうち13人が女性です。(それでも入所したのは52人ですから、やはり半数ほどは厳しい環境に耐え切れず養成所を去っていますが)
このように女性の活躍も目立つという事実を知ると、想像以上に華やかな世界という印象を抱くのではないでしょうか。
まとめ
17歳の女性ボートレーサー・宮崎つぐみさんについて解説してきました。
可愛らしい見た目も手伝って、これから人気選手となっていきそうなつぐみさん。屈強な男たちを蹴散らして、女性でも対等に戦えるんだということを証明するような活躍を期待したいと思います。
というかこんな娘にならむしろ蹴散らされたい・・・?