実業家のホリエモンこと堀江貴文氏(48)が21日、北九州市を本拠地とするプロ野球独立リーグの新球団を設立する計画を明かしました。
球団名は「福岡北九州フェニックス」。
一体どのようなチーム編成になるのでしょうか。
堀江氏の発言などからそのメンバーなどチームの内情に迫っていきたいと思います。
もくじ
球団誕生の経緯
堀江氏は今春の「九州アジアリーグ」新設に反応し、自身のオンラインサロンのメンバーによる球団運営を思い立ったと言います。
「九州アジアリーグ」とは、九州を活動地域とする日本のプロ野球独立リーグで、2021年より公式戦を実施し始めたばかりです。
ホリエモンの新球団は本拠地の場所柄、この九州アジアリーグに参入することになります。
オンラインサロンによる球団運営
堀江氏は球団誕生の経緯に関し、
オンラインサロン発のプロスポーツチームってないなということで、(野球の)独立リーグの話があった時「うちのオンラインサロンでやると超いいんじゃねーの」と。
最初はざっくり僕の地元の福岡でと話して、北九州とか良さそうじゃない?という感じになって、人が集まった。
と話しています。
これだけ聞くと”仲間うちで盛り上がって勢いだけで作った”と捉えられるかもしれませんが、堀江氏は既に昨春、オンラインサロンをきっかけに3人制バスケの「HIUゼロケッツ」というチームを設立しています。
世界的にも前代未聞
堀江氏はこうした形でのプロスポーツチーム設立に対し、
世界的にも前代未聞だと思う。多様化するこれからの生き方を定義する上で、有意義な時間の使い方としてスポーツはすごく大事。
と話しており「NPB(日本プロ野球機構)にできないことをやりたい」と前例を打ち破る球団経営をイメージしているようです。
チーム名の経緯は04年の騒動
これは2004年に起きた球界再編騒動まで遡ります。
当時、近鉄球団の買収や新球団でのプロ野球参入を目指した堀江氏は、楽天との壮絶な争いに敗れ参入を断念した経緯があります。
その際に堀江氏が、一般公募から選んだチーム名が「仙台ライブドアフェニックス」でした。
今回の「福岡北九州フェニックス」というチーム名はそこから継承しています。
堀江氏はこのチーム名に対し、
「仙台でできなかった不死鳥が、17年越しに北九州で復活するのも面白いでしょ。ユニホームも(当時の)フェニックスのデザインを踏襲する」
と話しています。
今回も公募をしたけど…
とは言え今回もチーム名は公募をしたそうなのです。
ところが公募の1位は「ジェンキンス」だったとのこと。
ネット上での投票だったためどうやら悪ふざけが入ったみたいなんです。だっで「ジェンキンス」って明らかにあの当時話題になった曽我ひとみさんの旦那さんの名前ですよね…。
ちなみに2位が「フェニックス」だったそうで、これはもうそれしかない!というところでしょう。
参考までに、04年に発表された「仙台ライブドアフェニックス」幻のチームロゴデザインをご紹介しておきましょう。
新球団でもユニフォームなど、これを踏まえたデザインになるのでしょうか。
チームの編成は…
ここで気になるのがチームの編成です。
一からの立ち上げになるため、どのような方法で選手を集めるのか、また実際にどのような選手を揃えるのか、という部分は大きな注目を集めそうです。
堀江氏の口から出るビッグネーム
球団のあり方そのものの理念に対しても堀江氏は
「独立リーグなりの、もっとライトな楽しみ方を。NPBにできないことを」
と話している通り、前例にないインパクトのある選手を連れて来そうです。
あの2人のスター選手の名前も
堀江氏の口から挙がった候補の1人は「清原和博」さんです。
不祥事で一旦は球界を去りましたが、未だにその人気と存在感は圧倒的。このまま野球界から離れていくのはあまりにももったいない人物です。
そして2人目は「新庄剛志」さん。
新庄さんは昨年末に現役復帰を目指してテストを受けるなど、まだまだプレーへの情熱は衰えていないことをアピールしています。
お二人ともスター性に関しては野球界でも最高峰。
もしプレーすることになれば大きな話題になることは間違いありません。
規定緩和も後押し
そうは言っても現役を退いて何年も経過した元選手がバリバリやれるほど、独立リーグの野球は甘くありません。
ただBCリーグ(別の地域の独立リーグ)に出場規定緩和の動きがあり、今後は1打席だけの限定出場契約など、NPBのルールでは絶対に承認されない形での出場が可能になるかもしれません。
そうなれば、清原さんや新庄さんといった高齢(というのも失礼ですが・・・)のプレーヤーにも、活躍の場が生まれる可能性も十分です。
現実問題として
ただ現実的にはベテランばかりを集めるわけにもいかないため、年末のトライアウトなどで選手を獲得することになりそうです。
選手は初年度約25人の見込みとのこと。NPB12球団からは毎年多くの戦力外通告者が出るため、そうした選手に声をかければ十分に戦える戦力は整うと思われます。
まとめ
ホリエモン新球団について解説してきました。
- 新球団名は「福岡北九州フェニックス」
- チーム名やデザインは幻の球団から継承
- 超ビッグネームの加入もあり得る
ということがお分かりいただけたかと思います。
何だかんだで野球というのは日本で最も人気のあるスポーツでしょう。
ホリエモンはまだその影響力に期待をし、可能性を追いかけていることが分かります。
また、独立リーグの充実はプロ野球そのものの土台を固める意味でも非常に重要です。
04年の球団再編の際は、新参者として弾かれてしまった印象が強い堀江氏。
ただ、激しい変化が求められる昨今において、こうした影響力のある人物を受け入れる度量が野球界には求められていると思います。
追記:5月26日オンライン記者会見を受けて
5月26日に行われたオンライン記者会見で堀江氏は
「コアなファン層ももちろんなんですけれども、たまにしか野球を見ない人たちをいかに球場に足を運んでもらうかってところをすごく力をいれてやっていきたいなと」
と語りました。
チームは北九州市民球場などを拠点とする予定で、初年度の運営費はおよそ1億円、選手は25人程度を見込んでいるとのこと。来シーズンからプロ野球独立リーグに参入することを目指し、すでに先月、加盟を申し込んだということです。
正式な承認に関しては九州アジアプロ野球機構が運営状況を審査したうえで、今年の夏ごろに加盟を認めるかの最終判断がされます。
球団の社長はオンラインサロンのメンバー・槇原淳展氏(30)が務め、堀江氏は取締役として関わります。
堀江氏は監督や選手などチーム編成は社長らに任せ、自身はスポンサー探しなど経営面やPR面を担当すると話しました。
気になるあの選手の獲得は?
タイミング的に非常に気になるのは、先ごろ度重なる問題行動で千葉ロッテを解雇された清田育宏選手の獲得。
オンライン会見でも堀江氏が
「たまたま戦力外通告されるような、それでいて実力のある選手がいったん独立リーグで調整して、そしてまたNPBに戻っていくこともできます」
という発言をしており、もちろんこれはNPBを弾かれた選手の受け皿としての機能という意味だと思われますが、球団の認知度や話題性を高めるために清田選手を獲得することは十分に考えられます。
今回の記者会見では清田選手については触れなかったものの、良くも悪くも話題となっている清田選手は”客寄せパンダ”として最適だと考えているかもしれません。
引き続き情報があれば追記していきます。