見たい、聞きたい、話したい…
ここにはそれがある。
あした使えるはなしのたね
2018年発行

「JKの 笑顔はじける クレープ屋」のはなし。2018.02.01.thu

タバコの増税がほぼ確定しました。2018年の秋口から4年かけて一本あたり3円の増税になります。

さらに「アイコス」などの加熱式タバコも増税の対象になるそうで、喫煙者にとっては非常に厳しい事態になります。

私自身はタバコを吸いませんが、喫煙・禁煙どちらかを支持するということはありません。周りで吸っている人がいてもそこまで気にならないので、ここからの話は別に禁煙を奨励するわけではないということだけ宣言しておきます。

とある作家の方がタバコをやめたときの話です。ものすごいヘビースモーカーであった彼が禁煙するきっかけになった考え方が興味深く「ナルホド感」満載でした。

と、その前に、(私が勝手に思う)喫煙者の方の意識を整理しておきましょう。よく非喫煙者は喫煙者に対し「何で健康被害があることを分かっているのにやめないのか」という疑問を持ちます。

「そういう知識すらないんじゃないか」と思っている人までいます。

喫煙者を擁護するわけではないですがそれはとんでもない誤解です。喫煙者ほどタバコの害や健康被害に関する知識が豊富です。

だって癌だの肺気腫だの動脈硬化だの、嫌でも耳に入ってくる。そして何より知識だけじゃなく、自分自身の体でタバコの害を感じています。

吸いすぎて肺が痛い、吐き気がする、眩暈がする、など、どう考えても体に良いわけがない。

そんなことはオレ自信が一番よく知ってる、でもやめられない―――これが「ニコチン中毒」なのです。

タバコが大大大嫌いな人に、24時間ニコチンを投与し続けたら必ず「中毒」になるります。好きとか嫌いとか関係ありません。

人間性もモラルも関係ありません。だから「中毒」というものは本当に恐ろしい・・・。

ただし、喫煙者の方も大きく誤解しているのではないかと思う点があります。これが先ほどの某作家さんの話。それは「タバコを吸うとストレス解消になる」という思い込み。

そもそも非喫煙者はタバコを吸わないことにストレスなんて感じてません(当たり前ですが)。喫煙者のストレスは「ニコチンが減ってきたときの禁断症状」です。

その禁断症状がタバコを吸うことによっておさまる経過を「ストレスが解消された」と勘違いしているだけなのです。

もしタバコに「ストレス解消をする」というメリットがあるのなら、生まれてから一度もタバコを吸わない人はみんな胃潰瘍で円形脱毛症でイライラしながら生活し、国会で「喫煙推進法」みたいなものが可決されているはずです。

でもそんなことは全くない。某作家さんはこう書いています。「まるでクレープ屋さんの前にたむろする女子高生のような顔でタバコを吸う人を見た事ありますか?」と。

街の中やショッピングセンターの喫煙所でタバコを吸っている人は、みんな眉間にシワを寄せ、大便を我慢しているときのような表情でタバコを吸っています。少なくとも私にはそう見えます。

吸ってもいいことは何もなく、なのに吸えないことはストレスになり、吸えば周りからは煙たがられ、

おまけに財布からお金まで出て行く―――禁煙を奨励する気は毛頭ありませんが、喫煙者の方々にとって「タバコ」の価値って一体何なんだろう?とは真剣に思います。

以下は参考までに。財源の少ない市町村にとってタバコ税は重要な収入源です。大阪市の年間タバコ税収入は約300億円、横浜市も200億円。タバコの価格の実に6割以上が税金です。

一口にタバコ税と言っても、その内訳は①国タバコ税、②区市町村タバコ税、③都道府県タバコ税、④タバコ特別税、⑤消費税、と5種類の税金をとられています。

1箱430円のタバコの内、276.73円が税金です。これらの数字をどう捉えるかは、あなた次第です。(N)