「日本敗北」が近い
依然としてスピードアップする気配のない、新型コロナワクチン接種。
変異株の存在が非常に危険視され3度目の緊急事態宣言が出されているというのに、日本では未だにファイザー製のワクチンしか承認されていない状況。
ワクチン接種が進まない原因について↓
コロナを封じ込める具体策もロクに実行していない状態で、外に出ないでください、ゴールデンウィーク外出しないでください、と言っているだけ。
さながら小学生の頃の真面目な学級委員が、授業中うるさい教室に対して「静かにしてー!」と叫んでいるだけのよう…
そんなもん誰も聞くわけねぇだろ、という話です。
本当に真面目な話、ワクチンだけに頼り切っている日本のコロナ対策は実に危ういと言われています。
これまでは何とか、というか何となく、世界的にもコロナ被害を食い止めている印象がある日本ですが、ジワジワと本当の医療崩壊が近づきつつあります。
それは日本がコロナに「敗北する」ことを意味します。
そんな中、全然進まないワクチン接種に我々は頼るしかないのです。
その絶望感はなかなかのレベルではないでしょうか。
対策はワクチンだけしかないの?
そもそもコロナを封じ込める方法はワクチンしかないのか、というとそうではありません。
もし感染してもちゃんとした「治療薬」があれば、むしろそれほど恐れることはない。
それは完全に死に体となったインフルエンザが証明しています。
もちろんインフルエンザも予防接種でワクチンを使用していますが、仮に感染して症状が出ても、すぐにタミフルやリレンザといった治療薬が出てくる。
感染症の対策は、そのウイルスに感染させない対策と、感染してしまった後の対策が両立して初めて十分と言えるのです。
その治療薬として今、注目されているのが「カモスタット(商品名:フォイパン」です。
このカモスタットは主に慢性すい炎の治療に用いられます。
すい炎は消化液に含まれる消化酵素がすい臓を傷付けてしまうことで起こる症状ですが、カモスタットはこの消化液の働きを弱め、消化液からすい臓や食道を守ってくれます。
何故これがコロナに有効なのか、までは専門家しか分かりません。
しかしこのカモスタットの有効性は既に昨年の春頃から叫ばれていました。
昨年3月上旬、ドイツ霊長類センターなどの研究班が新型コロナへの有効性を発表して以来、注目され続けているのです。
カモスタットを使うことができれば・・・
カモスタットは全く珍しい薬ではありません。消化器内科の診療では普通に外来患者に対して処方されています。
つまり医師の指導などがなくても服用することができる。この意味は非常に大きい。
ベッド不足などで症状があっても自宅やホテル療養を強いられる現状下で、ほとんど治療を受けられないまま一人で過ごすのはどれほどの恐怖でしょう。
しかも自分を苦しめているのは、全人類を恐怖のドン底に陥れている最凶最悪のウイルス…
想像するだけで精神がおかしくなりそうです。
そこに「ちゃんと病院で処方され、なおかつ効果的な治療薬」があるだけでどれだけ心が救われることでしょう。
そして医療側からもその意味は見逃せません。
感染者一人一人に細かな対応ができない中、「お薬出しときますね」で済ませることができるのは時間や医療設備、人員の効率化に大きな影響があるのは間違いありません。
感染が止まらず、思うように人々の行動を制限することが難しくなってしまった今、むしろ進めるべきはワクチンより治療薬かもしれません。
求められる早い認可
昨年6月から臨床試験が始まっており、早ければ5月中には結果が出ると言われています。
アレルギーなど副作用の心配も多少はありますがほぼ無い、というこの「カモスタット」。
一刻も早い認可を願うばかりです。
ワクチン接種や治療方法確立の遅れで、もはや日本はコロナ後進国と化しています。
状況を打破するためには、今までにないスピード感が求められているのです。(N)