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2022年発行

藤沢和雄の今後は?引退後は馬主、海外で調教師、ウマ娘のアドバイザー就任もアリ?

2月28日をもってJRAの調教師を引退する名伯楽・藤沢和雄調教師。

20日現在で通算1,524 勝、うち重賞129勝、ジーワン35勝を誇る、まさに現役最強調教師の引退には多くの惜しむ声が集まっています。

JRAの調教師は定年制であり、満70歳の2月を迎えると自動的に引退となるのですが、藤沢師の近年の成績を見ると、衰えるどころかその技術にはますます磨きがかかっている印象があります。

この記事では、そんな最強調教師・藤沢和雄師の今後について迫ってみたいと思います。

藤沢調教師引退を惜しむ声

https://twitter.com/soratan042400/status/1492805259265069057

多くの競馬ファンがその引退を惜しみ、時の流れの早さを感じているようです。

藤沢師は若くして頭角を現し、長きに渡ってトップに君臨したので余計に「もうそんなに時が経ったのか!」という声につながるのだと思います。

藤沢師の引退後はどうなる?

では、そんな藤沢師は調教師引退後に一体どうなるのでしょうか。

①ベタに解説者や指導者に

最もありがちなパターンは、競馬解説者や後進の指導者になることです。

その卓越した技術に教えを乞いたいという関係者は多いでしょうし、豊富な経験、知識を生かしたパドック解説を是非とも聞きたい!と願うファンも山ほどいるでしょう。

ベタなパターンですが需要は確実にあるジャンルです。

②怪しげな予想サイトの広告塔

あまり考えたくないパターンですが、元騎手や元調教師が意外とこうした予想サイトの広告塔として利用されることはあります。

サニーブライアンで日本中を沸かせた元JRA騎手・大西直宏氏が↑のように予想サイトの広告塔となり、落胆したファンは多かった

もちろんこれとて立派なお仕事なので何も非難されるようなことではないですが…

①、②のパターンは避けてほしいのがファンの本音

例として挙げておいて何ですが、①、②のパターンは避けてほしいのが往年の競馬ファンの思いです。

藤沢師ほどの存在が、ありきたりなパターンに当てはまってほしくないというワガママ…

例えるなら野球のイチローさんが引退後、安易に野球解説者になったり、いきなりイチローグッズを販売しだしたりしたら、何か残念な気持ちになるのと同じです。

藤沢師には最後まで「さすが藤沢和雄!」と思わせてほしいのです。

藤沢師の意外性のある今後①馬主

どのような形でも競馬には関わっていてほしいというのが基本ですから、馬主になって競馬界を盛り上げるというのは面白いです。

長年超一流調教師として活躍した藤沢師ですから、やらしい話、資産は十分のハズ。

その相馬眼を生かして若駒の才能を見出し、社台グループ一色になりつつある競馬界に風穴を開けてほしいと思います。

藤沢師の意外性のある今後②海外で調教師

JRAでは70歳で定年となってしまう調教師ですが、海外では定年制のない国も多く、さらには免許も必要ないため、藤沢師が今から新規開業することが可能です。

藤沢師と言えばいち早く海外競馬への挑戦を始め、それぞれの国の特性や特徴を最もよく知る人物でしょう。

その経験と、最後まで一貫した競走馬ファーストの精神があれば、どの国でも成功を収めることが可能なはずです。

今の70歳なんてまだまだ若い!

日本悲願の凱旋門賞初制覇は、馬ではなく調教師だった!なんて、これぞ藤沢和雄という感じです。

藤沢師の意外性のある今後③ウマ娘のアドバイザー

一世を風靡し、今まで競馬に興味のなかった層をガッツリ取り込んだ「ウマ娘プリティーダービー」。

かねてからの競馬ファンには相変わらず毛嫌いされるケースもありますが…

無関心だった若い世代に競馬の存在を知らしめたその功績は称えるべきです。

そんな「ウマ娘」に藤沢師がアドバイザーとしてついたら…

よりリアルで現実に近い設定やストーリーが生まれる可能性は十分です。

また、藤沢師のように名のある人物が協力者となることで、馬名の使用を許可していない馬主さん達が考え方を変えるかもしれません。

これで「ディープインパクト」「アーモンドアイ」といった史上最強クラスのウマ娘がゲームに登場することになり、今以上に競馬ファンの裾野を広げることが期待できます。

そして藤沢師の口から「ウマ娘」という言葉が実際に飛び出したインタビュー記事を発見しました。

その中で藤沢師は

「競馬を取り巻く環境は変わったね。ファン層も年齢層も変わってきてるように感じるし、ウマ娘なんかいい例だよね。

パソコンやスマホなどのバーチャルな世界が増えてきている。そんな時代に昭和の生まれの俺は実際の馬を相手に仕事をやっているわけだけど、(現実の世界というか)自然界から離れている人が競馬ファンに多いように思うね。

そういうファンにも実際の競馬の魅力を伝えていかないといけないと思っているよ」

調教師を退いた後は、競馬の魅力を新たなファンに届ける伝道師になる…という意志の表れとも取れる発言です。

インタビュー全文は↓

https://news.yahoo.co.jp/articles/7ea29c4a3dcade8240dc6a040c883abc32146757

ゲームと藤沢師の深い関係

実はウマ娘よりずっと前にも、藤沢師とゲームの間には深い関係がありました。

これまた世に競馬の魅力を広く知らしめた「ダービースタリオン」で、藤沢師をモデルにした調教師が登場。

「藤枝調教師」の名で登場したそのキャラクターは、おまかせ調教というシステムで多くのユーザーを救いました。

もしかしたら藤沢師は、ゲームを通じて競馬を広める使命も持って生まれたのかもしれませんね。

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引退後について語る藤沢師

藤沢師は昨年9月に行われたとあるインタビューで自身の引退後についてこう語っています。

「(引退後にもう一度)調教師ですか?少しゆっくりさせてください(笑)。

馬主はもっとダメです。調教師と絶対にトラブルになってしまうでしょうから(笑)。

引退後に関しては今のところノープランです。おかげ様で今はまだ忙しくさせてもらっているし、解散まで少し時間があるので、感慨に耽るのはまだ先ですね。」

調教師や馬主の線は否定されていますが、このときはまだ秋のG1戦線を控えた大事な時期で、引退後のことを考える余裕はなかったでしょう。

調教師としての仕事が一段落して、改めて今後について考えたとき、残された自らの使命に気づき心に火が灯ることを期待したいです。

藤沢和雄の今後は?まだまだやるべきことは沢山!可能性は無限大

藤沢和雄調教師の今後について掘り下げてきました。

調教師、馬主、ウマ娘アドバイザーなど、どれも挑戦的な面が強く非常に大変なお仕事となるでしょう。

しかし、「藤沢和雄なら何かをやってくれる」と期待してしまうファンは多いはず。

競馬の歴史に名を残す名調教師の今後には、まだまだ注目していきたいですね。