グループリーグ3連勝で決勝トーナメント進出を決めたオリンピックサッカー男子・日本代表。
その強さにメダルの期待も高まる中、中心選手と目されていた三笘薫選手の出場機会が非常に少なく、残念がるファンの声が後を絶ちません。
twitter上でも
などなど、その姿を見たいファンは多くいるようです。
この記事では、そんな三笘選手がどうしてオリンピックで出場機会を得られないかについて迫っていきたいと思います。
もくじ
三笘選手の人気
三笘選手はとても人気のある選手です。女性ファンのみならず、男性ファンも多いという華のある選手なのです。
イケメンと話題
女性人気の要因はやはりそのイケメンぶりでしょう。ちょっと濃すぎる・・・という声もありますが、それがまたワイルドな魅力を醸し出しています。
男性人気の要因は
男性にも人気の三笘選手。その秘訣は彼のプレースタイルです。
独特のリズムで敵陣に切り込んでいくドリブルが彼の最大の魅力です。組織プレーが当たり前になっている現代サッカーにおいて、三笘選手のように個人技で相手を翻弄するドリブラーに憧れる男性は多いのです。
むちゃくちゃ速いとか、キレッキレというわけではないのに何故か止められないんですよねぇ・・・。“変態ドリブル”と言われる所以です。
オリンピックで出場機会が少ない原因は?
オリンピックでの三笘選手はここまで、予選リーグ第2戦のメキシコ戦で79分から途中出場したのみにとどまっています。
注目度からすると明らかに少ない出場時間・・・何が原因なのでしょう。
怪我の影響
まず第一に言われているのは怪我の影響です。
三笘選手は所属している川崎フロンターレが参加したAFCチャンピオンズリーグでウズベキスタンに遠征した際、右太ももの違和感を訴え、それを抱えたままU-24日本代表に合流しています。
別メニュー調整が続いていた
代表合宿合流後も、その怪我の影響か別メニュー調整を続けていた三笘選手。
本人も
全体練習に入っていない状況ですけど、予選リーグの試合には間に合うかなという状態です
と話しており、決して調整が万全ではないことがうかがえます。
怪我以外の原因は?
出場機会が少ない最も大きな原因が怪我であることは間違いなさそうですが、それ以外にも理由がありそうです。
守備の不安
三笘選手につきまとうのは守備面の不安です。
これはもちろん監督がどのような戦術を取るかによっても変わりますが、森保監督の守備面の戦術は、相手に中央へのパスを出させずサイドに誘導させてそこでボールを奪うというスタイルが多いように思います。
そうなると、三笘選手のポジション(ウイング)に求められるのは選手への激しいチェイシング。サイドに流れた相手選手を追い詰めてパスコースを切る、または削ってボールを奪取するという役割が必要とされます。
ところが三笘選手は守備面に大きな不安を残しています。
攻撃的なスタイルと所属チームの戦術
先に述べた通り、ドリブル突破が持ち味の三笘選手。
当然のことながらポジションは攻撃的な位置になります。自ら局面を打開するドリブル突破でかなりのスタミナを消耗するため、どうしても守備への貢献というのは低くならざるを得ません。
また、所属する川崎フロンターレが超攻撃的サッカーを標榜していることも原因です。
フロンターレでは自由にそのドリブル突破を披露し結果を出している三笘選手。チーム内では守備に関する動きをある程度免除されているのではないかという声も聞かれます。
しかしながら国際大会で海外の強豪相手に引いて守る展開も多い中、この守備面への不安は出場機会減少の大きな要因となっていても不思議ではありません。
海外移籍のウワサ
三笘選手はオリンピック終了後、イングランド・プレミアリーグのブライトンに完全移籍することが発表されています。
そうなると、移籍先のブライトンとしてはこの猛暑の中のオリンピックで右太ももの違和感を抱えた三笘選手が無理をして、さらに大きな怪我をされたらたまったものではありません。
移籍の記事にもあるように、Jリーグからの移籍としては史上最高額となる移籍金も発生する見通しです。これは送り出す川崎フロンターレ側としても移籍が破談に終わるよう状況になることは絶対に避けたいはずです。
森保監督には両チームや協会から“無理をさせないように”という無言の圧力がかかっている可能性もあります。
まとめ
三笘選手がなぜ試合に出ないか・・・について解説してきました。
原因として「怪我の影響」が第一、そこに戦術上の「守備面の不安」、はたまた「海外移籍」の影響などが絡んできているのではないかと思われます。
三笘選手は現在24歳。これから海外でのキャリアを考えるならもうギリギリの年齢です。
サッカーの世界においてオリンピックの位置付けはそれほど大きなものではありません。ここで無理をしてそのキャリアを棒に振ってしまうことが一番もったいないことです。
日本が生んだ“変態”アタッカーの未来のためにも、このオリンピック期間中はグッと我慢のときなのかもしれません。