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2022年発行

中日マルクの投球フォームは違反?説明不可能投法の理由とは…千鳥・大悟も注目!

プロ野球・中日ドラゴンズのマルク投手が注目を集めています。

話題となっているのはその超!独特な投球フォーム。

一瞬、フェイントをかけたように左腕を高く掲げて投球するその投法は、ボールの出どころが非常に分かりづらくバッターが困惑すること間違いなし。

ドラファンの間では、ソフトバンクにFA移籍した又吉克樹投手の抜けた穴を埋めてくれるのでは…と期待されているのです。

ネット上でも

  • 投球フォームエグいな
  • コイツは打てませんぜ
  • でもこんなフォーム違反じゃないの?

など、様々な声が飛んでいるようです。

この記事では、マルク投手のプロフィールや、変則フォームの詳細を掘り下げながら、そのフォームがルール違反ではないかどうかという点にも迫っていこうと思います。

マルク投手のフォームに関する世間の声

やはりかなり目立つようで、注目度と同時にファンも増えてきているようです。

こうした派手な特徴を持った選手が活躍するのは、プロ野球界の人気も底上げされるでしょうし非常に良い事ですね。

実際の投球フォーム

マルク選手の実際の投球フォームは↓

決して投げやすそうなフォームではないですが、バッターにとってはかなりタイミングの取りづらいフォームです。

どこから球が出てくるか、非常に分かりづらいのではないでしょうか。

マルク選手の変則フォームあれこれ

それではマルク選手の特徴的な変則フォームについて、あれこれ掘り下げていこうと思います。

マルク選手のプロフィール

まずはマルク選手のプロフィールから。

  • 本名:石田 健人マルク(いしだ けんとマルク)
  • 生年月日:1995年7月18日(26歳)
  • 出身地:スペイン・アンダルシア州マラガ県マラガ
  • 身長/体重:184cm 83kg
  • 投球・打席:右投右打
  • プロ入り:2017年 育成選手ドラフト2位

ベルギー人の父と日本人の母のハーフ

父はベルギー出身の料理人で母は日本出身。

父がスペイン在住時に生まれ、その後生後3か月で日本に移住したそうです。

国籍は日本

スペイン生まれですが国籍は日本国籍を取得しています。

生後3 ヶ月で日本に移住したわけですから、スピリットはもう純日本人と言っていいでしょう。

独特の投球フォームの理由はイップス

マルク選手がこのような投球フォームになったのは、イップスになったことがきっかけでした。

東邦高校時代の2年冬に投球フォームが分からなくなるイップス状態に陥ってしまったのです。それまでエースとして活躍していましたが、それ以降は登板機会も無くなってしまいました。

テニスラケットを振るトレーニングで克服

それでも諦めなかったマルク投手は、入部した龍谷大学・硬式野球部でテニスラケットを振るトレーニング等で少しずつ調子を取り戻していきます。

イップスには医学的な根拠がなく、原因は精神的なものとされていますが、未だ明確な治療法は存在しません。

そんな中、必死に努力を重ね、自分の心と体、両面と相談した結果としてあの特徴的なフォームに行き着いたのです。

治療法のない病気を自分自身の頑張りと工夫で克服したのですから、マルク投手はなかなかの苦労人です。

独特すぎて違反じゃないの?

話題性抜群の投球フォームですが、ここまで独特で特徴的すぎるとルール違反なんじゃないかという心配も湧いてきてしまいます。

現行のルールでは問題なし、二段モーションもOK

マルク投手はこのフォームで実際に投球している通り、ルール上の問題はありません。

これは2018年に施行された“二段モーション解禁”の影響がとても大きいです。

二段モーションとは一度上げた足を上下にしたり、止めたりする投球フォームのこと。フェイントをかけているかのように見えるマルク投手のフォームも、この二段モーションに十分に該当します。

以前は禁止されていたこの二段モーションは、2018年に解禁されています。

解禁された理由

二段モーションが解禁された理由は

  1. 打者のパフォーマンスに影響を与えるものではないという研究結果が出たため、
  2. WBC等の国際ルールでは禁止されていないため

だそうですよ。

何にせよ、この二段モーション解禁がマルク投手の可能性の幅を大きく広げることになったのは間違いありません。

メディアでも注目!

マルク投手の独特すぎるフォームは著名人も注目するほどで、あの千鳥・大悟さんが自身の番組で「説明不可能投法」として紹介したほどです。

千鳥のネタ「クセがスゴい!」という表現が、ここまでマッチする野球選手も珍しいですね。

中日マルクの投球フォームは違反ではない!イップス克服の努力家

中日ドラゴンズ・マルク投手の超!独特な投球フォームについて掘り下げてきました。

この投法に辿り着くまでには、イップスなど深刻な背景がありながらも、それを克服したマルク投手の努力には頭が下がる思いです。

ルール違反でも何でもないので、是非ともその投法で並み居るライバルチームのバッターを仕留めてほしいと思います。

やはり中日ドラゴンズは「投手王国」。立浪竜の切り札と呼べる存在になってくれると信じています!

監督が一番「クセがスゴい」のが少々気になりますが…