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2021年発行

水原一平の野球経験は?捕手と通訳の二刀流は大丈夫?ちなみに投手役は誰?

大谷翔平選手の参加で大きな盛り上がりを見せている、米大リーグのオールスター戦(13日・デンバー)前日に行われるホームラン競争。

そこで実際に大谷選手が打席に立つ際、大谷選手の通訳である水原一平さんが捕手を務めることが発表されました。

この記事では、

  • 水原一平さんの野球経験は?
  • 水原さんも捕手と通訳の二刀流?
  • 投手役は誰が務めるの?

といった疑問にお答えしていこうと思います。

水原一平さんの野球経験は?

今や世界最高の野球選手と言っていい大谷選手の通訳という大役を担っている水原一平さん。

やはりそれなりの野球経験があるのでしょうか。

エンゼルス移籍からずっと一緒

水原さんは1984年12月31日生まれの36歳。

大谷選手がエンゼルスに移籍した2017年オフからずっと通訳を務めています。

通訳としては2010年から当時ボストン・レッドソックスに所属していた岡島秀樹選手の専属通訳として活躍しており、キャリアや経験は十分です。

野球経験はあるの?

水原さんは自身のスポーツ経験について

これまでサッカーとバスケだけ。野球の経験はないんです(2018年のインタビューより)

と話しています。

つまり野球経験ゼロ!

これはかなり意外ですが、逆に言えばそれだけ通訳としてのコミュニケーション能力が抜群であるということの裏付けではないでしょうか。

そもそも野球経験は必要?

野球の経験があればいいという問題でもありません。

専属通訳というのは、担当する相手の公私両面に渡ってサポートをする必要があります。

大谷選手も人間ですから、調子の悪いとき、野球のことを考えたくないとき、いろいろあるでしょう。

そんなとき、身近にいる通訳が自分の経験を元に野球の話をあれこれしてきたり、中途半端なアドバイスなどしてきたらどうなるでしょう。

もちろん悪気はないとしても、気が休まる場所がなくなりますます悪循環に陥ってしまうこともあるのではないでしょうか。

水原さんに野球経験がまったくないことが、大谷選手にとっては余計なことを考え過ぎず自然体でいられる要因になっているかもしれません。

水原さんも捕手と通訳の二刀流…大丈夫?

とはいえ野球界における最高の舞台メジャーリーグの、しかもオールスターのホームラン競走の場で、野球経験がない人間が捕手を務めることはできるのでしょうか…

栗山監督も心配?

日本ハムファイターズ・栗山監督も、水原さんが捕手を務めることについて

「心配だよな、そっちの方が。一平が心配だよ。一瞬、記事見てて、一平が投げるのかなと思った。大丈夫かなって」

と語っているようです。

ただその後すぐに

「キャッチャーならね、大丈夫そうだね」

と話し、捕手であれば大丈夫との見解を示しています。

水原さんは2012年から日本ハムファイターズでも外国人選手の通訳を務めており、栗山監督とも旧知の仲です。

捕手としての能力はほぼ必要ない

ホームラン競争の際は、バッティングピッチャーが打者に対して打ち頃の緩い球を投げ続けます。

打者が空振りをすることはまずないため、基本的に捕手はただ座っているだけです。

そして仮に大谷選手が空振りした球を捕球できなくても、ピッチャーの足元には大量のボールが用意してあります。

つまり捕球しようがしまいが、返球する必要もないのです。

よってホームラン競争の捕手には、技術や能力がほぼ必要とされません。野球経験がなくても何とか務まりそうですね。安心しました。

水原さんは二刀流どころじゃない

捕手と通訳の二刀流で大丈夫か…と心配しましたが、そもそも水原さんは二刀流どころの騒ぎではありません。

水原さんが大谷選手のためにやっていること一覧

  • 通訳
  • キャッチボールなど軽い運動のパートナー
  • 免許を持たない大谷選手を乗せて現地の運転
  • 報道陣への広報役

これに加えて今回の

  • ホームラン競争の捕手役

水原さんは大谷選手もびっくりの「五刀流」人間だったのです。

今さら一つ二つ役割が増えたところで、動じることなどないでしょう。

↑プロテクターを身に纏った水原さん。思った以上に様になっている?

投手役は誰が務めるの?

捕手は水原さんですが、じゃあ肝心の球を投げる役は誰が務めるのでしょうか。

エンゼルスの球団スタッフ

大谷選手のホームラン競争の投手は、エンゼルスの球団スタッフであるジェイソン・ブラウン氏が務めます。

どうやら大谷選手直々のご指名だそうです。

エンゼルスでの役割は?

ジェイソン氏のエンゼルスでの役割は“ブルペン捕手”です。

ブルペンで大谷選手の球を受ける役割をしています。

また、メジャーでは練習時のバッティングピッチャーもブルペン捕手が務めるのが一般的だそうです。

つまり大谷選手のホームラン競争は、“捕手”が”投手”をやり、“通訳”が”捕手”をやる、というカオスな状況が生まれることになります。

チーム大谷のマルチぶりに感嘆!

大谷選手と言えば二刀流ですが、その脇を固めるスタッフも、一つの役割をこなしていればいいというわけではなさそうです。

「チーム大谷」はそれぞれがマルチな活躍を求められる、非常にレベルの高い集団と言えるのです。

まとめ

大谷選手の通訳&捕手&その他諸々、を務める水原一平さんについて解説してきました。

野球経験のない水原さんですが、それを補って余りあるほどのマルチな活躍を見せていることがお分かりいただけたと思います。

大谷選手も、最も信頼の置ける水原さんが捕手として座っていてくれるからこそ、自然体でその実力を発揮できると考えているのではないでしょうか。

ホームラン競争やオールスター戦が終わっても、この2人には大いに注目していきたいですね。