4月11日現在で1勝12敗1分の借金11…まさに泥沼状態の阪神タイガース。(そしてこの記事を執筆中の4月12日、中日に負けて1勝13敗1分に…)
シーズン前にはその戦力の充実ぶりから優勝候補の一番手にすら挙げられることが多かった今季の阪神ですが、蓋を開けてみたら何ともまあ悲惨な結果が待っていました。
とにかく勝てない理由や原因をファンも解説者もあれこれ模索する中、ネット上では矢野監督が行っている”ある行為”が原因ではないかとの見方が…
それが『予祝』です。
この予祝に対しては
- 何でこんな怪しいことすんの?
- ただの現実逃避ですよね
- 宗教じみてて怖い…
など、かなり懐疑的な声が多く挙がっています。
この記者では、阪神・矢野監督がこれまでに行った『予祝』を振り返りながら、これが選手にどのような悪影響を与えてしまっているのかを考察していこうと思います。
もくじ
矢野監督の『予祝』に対する世間の声
予祝を好意的に受け止めている人はほとんどいないようですね…。
内容を聞いてもたしかに理論的な裏付けは何もないので、怪しさ全開に感じる人は多いと思います。
予祝とは
まずは『予祝』がどういうものかを改めて見てみましょう。
『予祝』とは・・・
未来の姿を先に喜び、祝ってしまうことで現実を引き寄せること
う〜ん…
なぜ先に祝うことが現実を引き寄せることに繋がるのか…さっぱり分かりませんね。
もちろん先に祝うことでムードが高まったり雰囲気が明るくなったりはするでしょう。しかし予祝と結果に直接的な因果関係があると立証することは不可能です。
もしこれを受験生がやっているのを見たら、「そんなことする暇があるなら勉強しろ」と言ってしまうと思います。
矢野阪神で行われた『予祝』
それでは、実際に矢野阪神で行われた予祝を2つほどご紹介します。
矢野阪神で行われた予祝①事前胴上げ
シーズン開幕どころかオープン戦すらまだ始まっていない2月24日、デイリースポーツに度肝を抜く記事が掲載されました。
その一部始終は以下の通りです。
阪神の矢野燿大監督が23日、練習前の円陣でまさかの胴上げをされる場面が。
西勇の「どうぞ真ん中へ」の呼び込みに、矢野監督が歩を進めた次の瞬間、大きく両手を広げたその体が3度、宙に舞う。より一層の大拍手の中、指揮官の「ありがとう!!」の大声が響き渡った。
直前には、この日のワンデーキャプテンを務めた糸井、西勇の漫才を思わせる絶妙な掛け合いがあった。
西勇「僕は予祝を持ってきました。ルーキー、桐敷、意味分かるか?」
桐敷「…」
糸井「いや、分からんやろ!」(と西にツッコミ)
西勇「未来の姿を先に喜び、祝ってしまうことで現実を引き寄せることを予祝と言います。みんな予祝で、ただ一つできてないことがある。分かる?テル、馬場」
佐藤輝、馬場「分からないです」
西勇「糸井さん、分かりますか?」
糸井「一つしかないやないか!優勝に向けて練習してるわけでしょ。でもこれは練習してないと思うねん(Tシャツに書かれた『胴上げ』の文字を見せ)今から監督を胴上げしようかなと思います。いいですか?これは予祝です!」
(そして胴上げへ…)
おお、これはもう…
阪神ファンの関西人ならずとも「何してんねん!」と言いたくなります。
そして矢野監督も当然まんざらでもなく、
ありがとう!
と大声で叫んだ後、
うれしいサプライズで気持ち良かった。もう感謝しかない。
俺がいつも描いているのは優勝、日本一のチャンピオンフラッグを持った選 手たちが歩いていく姿を俺が一番後ろで見るというもの。そういうイメージが湧いている
と語っています。
他チームのファンからすると、今の阪神の成績を見てからこの茶番を振り返ると何だか笑えてきますね。
阪神ファンはシャレにならないと思いますが…。
矢野阪神で行われた予祝②優勝インタビューの予行演習
以前から「2020年は日本一になると決めている」と公言していた矢野監督(結果は2位)。
何とそのシーズン前には自宅で優勝インタビューの予行演習まで実行していたようです。
インタビュアー役の友人が「監督、日本一おめでとうございます!」と問いかけ、矢野監督は「ありがとうございます!」と力強く返答。
満員のスタンドに手を振り、大歓声で祝福される場面を想像。イメージを膨らませ、球場の情景を脳裏に描くと、矢野監督は感極まったといいます。
これも笑ってはいけませんが…監督業って大変なんですね…。
無理やり自分のテンションを上げている気がして痛々しくもなってきます。
その他、矢野監督のヤバめの画像
「監督」でなく「先生」ですか…
授業めいたことも行っているようですし、ちょっとやっていることがスピリチュアル過ぎる気がします。そして今が阪神にとって一番の正念場であるというのがまた何とも皮肉です。
初心に戻るのはまさに「今」な気がします。
予祝による悪影響
矢野阪神が行っている予祝は犯罪でもなければ法に触れるわけでもないので、やること自体には何も問題ありません。
が、実際今年は度が過ぎるほどの低調ぶりを見せているわけですから、この予祝が悪影響を招いたという見方があるのも当然です。
選手が楽観的になり過ぎている?
予祝というのは読んで字の如く「予め祝う」わけですから、選手たちは何もしていない、何の結果も残していないのに褒められたり祝福されたりするわけです。
これをちゃんと理解している選手ばかりならいいのでしょうが、中には何もしていないのに何かをやった気になって、日ごろの努力を怠る選手が出てきてもおかしくありません。
特に高卒1年目など若い選手たちは社会人経験もないままこのような雰囲気の中に放り込まれ、周りから褒めちぎられ勝手に自分が認められたと勘違いしてしまうかもしれません。
「予祝もしたし、もう自分は大丈夫なんだ」と楽観的になり過ぎている選手が多数いても不思議ないのです。
そもそも予祝は「呪術」である
予祝の定義を調べると、こんな文言が出てきます。
豊作や多産を祈って、一年間の農作業や秋の豊作を模擬実演する『呪術行事』。 農耕儀礼の一つとして行われることが多い
呪術とは、これまた物騒な響きですね。
もちろんプラスの結果を呼び込むために行うわけですが、それでもやはり『呪』の文字が持つイメージは怖いです。
呪術というのは一歩間違えれば災いを及ぼすものだと言われます。
矢野監督は「予祝」のつもりが方法を間違え「予呪」となっており、今の阪神は呪われている…
逆にこうでも考えないと、今の戦力でここまで不振を極める理由が想像つきません。
矢野監督の予祝が宗教じみててヤバい!不振には呪いの力が作用?
阪神・矢野阪神の予祝が宗教じみていてヤバい!ということで記事を進めてきました。
改めて阪神タイガースで行われた予祝を見てみても、あまりにも楽観的で何の根拠もなく実施されていた感が強いです。
そして予祝によってメンタル面で悪影響を受けてしまった選手がいることも否定できず、さらには呪いの力まで懸念される結果となりました。
少なくとも現時点で、効果や意味があるとはとても言えない状況であることは間違いありません。
監督も選手も一所懸命にやっていることは間違いないと思いますが、一度狂った歯車はなかなか元に戻すのは難しいので…
阪神タイガースは抜本的に何かを見直す必要に迫られているのではないでしょうか。