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2021年発行

【元巨人ガルシア】大谷とホームラン王を争うあの選手は超問題児だった?その経歴とは

今季、打撃が絶好調の我らが大谷翔平選手。メジャーという世界最高の舞台で大活躍する日本人の存在は何よりも励みになります。

その大谷選手と激しいホームラン王争いを繰り広げているのが、2016年に巨人でプレーしたホセ・アドリス・ガルシア選手。

ところが彼は日本のファンにその勇姿を見せるどころか、超問題児として扱われていたのだそうです・・・

そんなガルシア選手のプロフィールや経歴、当時のエピソードなどをご紹介していきましょう。

プロフィール

↑写真は巨人入団時のもの

ホセ・アドリス・ガルシア

1993年3月22日生まれ(28歳)

キューバ・シエゴデアビラ出身

183cm/84kg

右投/右打

2016年、鳴り物入りで巨人入団

キューバ国内リーグで打点王にも輝き、同国代表の主軸を担う逸材との触れ込みで巨人に入団しました。

当時まだ23歳と若く、巨人軍も長期に渡っての活躍を見込んで獲得した期待の星でした。

日本での成績は散々・・・

4月に入団したガルシアは、現場サイドからの評価も上々、6月には早々と一軍に昇格します。

と、ここまでは良かったのですが、一軍では4試合に出場して7打数無安打と結果を残せずそのまま二軍へ再降格。

イースタンリーグでは28試合に出場し、打率2割3分4厘、4本塁打、12打点という、お世辞にも好成績とは言えない結果を残し、8月に契約解除を通告されています。

わずか4ヶ月での退団となったのでした。

結果が出せなかった原因

当時のガルシア選手について調べると、慣れない日本の食生活に原因があったのではないかということが推察されます。

周囲の証言を振り返ってみましょう。

ファームの同僚選手の証言

ガルシア選手は来日直後から“日本食への恐怖”をしきりに訴えていたといいます。

ある日スタッフが比較的外国人にも好まれやすい「すき焼き」を用意したところ、ガルシア選手は不審な目を鍋に向けていたそうです。

中でもゴボウが気持ち悪かったらしく、それを指差し「これは食べ物なのか?怖い、食べられない」と言って手をつけなかったのだとか。

また、最上級の和牛レアステーキが出たときにはナイフを入れた途端に絶叫。「これは生肉じゃないか!こんな赤い肉を食べるなんてどうかしてる!」と驚いていたそうです。

あるスポーツ紙・デスクの証言

日本食が苦手だったガルシア選手。それでもピザだけは口に合ったようで、滞在先のホテルでは毎回デリバリーピザを注文していたようです。

よほどピザが気に入ったのか、遠征でホテルに宿泊できるときは本当に嬉しそうだったというガルシア選手。

退団直前はもうほとんど寮に帰ることがなく、ずっとホテル暮らしを続けていたとか。よっぽどピザが恋しかったのでしょう。『ピザを食べるために家出してる』と記者界隈では揶揄されていたそうです。

明らかなホームシック

ガルシア選手は周囲に「寮の食事が口に合わないんだ。俺はマメの煮込みと、キューバ風のグリルチキンが食べたいんだよ・・・」と愚痴をこぼし続けたといいます。

ピザが食べられないときはバナナばかり口にしていたとか・・・。

そりゃあそんな食生活で好成績なんて出せるわけがないですね。

結局はこうした食事のストレスがホームシックへと発展し、練習態度も悪化、やがて契約への不満を吐露するようになり、球団も匙を投げざるを得なくなったのです。

巨人退団後

巨人を退団したガルシア選手はそのままキューバへ戻るはずでしたが、急遽乗り換え地だったパリでドミニカ行きの飛行機に乗って亡命。

2016年12月にメジャーリーグの海外アマチュア・フリーエージェント選手として名前が公示されると、複数のメジャー球団が彼に興味を示しました。

たまたま日本の環境が合わなかっただけで、彼はまだまだ「若手超有望株」だったのです。

ガルシア選手はカージナルスとマイナー契約を結び、2018年にメジャー初昇格。カージナルスからは戦力外通告を受けるも、現在のレンジャーズに移籍。

今シーズンは開幕直後にケガ人が続出したことでメジャー再昇格を果たすと、打線の主軸として大活躍をしています。

ガルシア選手のホームラン

https://www.youtube.com/watch?v=9_ijGfKEyaE

素晴らしいホームランです。あの問題児ガルシアが・・・何か悪ガキが立派に成長した姿を見せられたようでジーンと来ます。

驚きの自己啓発を実践

カージナルスから戦力外通告を受けてしまった2018年、彼はよほど悔しい思いをしたのかその悔しさを忘れないために、自身の左上腕にタトゥーを刻印。

その画像がこちらです↓

自分が凡退してうつむき、悔しさを噛み殺している姿をタトゥーにしたのです。

普通なら自分が活躍したシーンを刻んでも良さそうなものなのに、彼はあえて自分が苦しむ姿を刻み付けたのです。

まさに徳川家康の“しがみ像”。

どうせなら日本で衝撃を受けた「ゴボウ」のタトゥーも反対の腕に刻んでいいのでは?

まとめ

たとえ活躍できなかったとしても、一度は日本の地を踏んでくれた外国人選手が彼の地で活躍するのは嬉しいものです。

今シーズン、日本人初のメジャーホームラン王の座を狙う大谷翔平選手。

二度とないかもしれないその大記録を阻むのがガルシア選手だとしたらそれは許してあげ・・・られないですよね、やっぱり。