今、日本には30種類以上の「ハラスメント」が存在するそうです。
セクハラ、パワハラ、モラハラ、ぐらいまでは聞いたことがありますが、その他はあまりイメージがつきません。それもそのはず。
大したハラスメントじゃないものが大多数だからです。
「日本ハラスメント協会(そんなもん無いですが)」によると、「俺の酒が飲めねぇのかぁ!?」は「アルハラ(アルコールハラスメント)」で、「やっぱりあなたB型だと思った」は「ブラハラ(ブラッドタイプハラスメント)」なんだそうですよ。
よくもまあこんなに考えつくなと思うぐらいしょーもないものばっかりです。
笑ってしまったのはそのハラスメントをまとめたサイトの締めが「これらのハラスメントは『人権侵害』であり、本人同士や周りの人間を含め解決していく必要がある重大な問題です」となっていたことです。
強めにお酒を勧めたら人権侵害らしいですよ、気をつけないといけないですね。
いつから日本人はこんなに軟弱になったのでしょう。
自分がされて嫌なことを全部「○○ハラスメント」にしておけば、自分が守られる、楽できるとでも思っているのでしょうか?
辛いことや嫌なことなんて、生きてりゃ無限に湧いてきます。
それらから事前に逃げようなんて、到底無理に決まってます。
無駄な足掻きはやめて、直面した困難に立ち向かう精神を養ってほしいと思います。
・・・という前置きから急速な手のひら返しをしますが、一つハラスメントを認定させてください。
それは「ユキュハラ(有給ハラスメント)」です。
言いにくい・・・のはご勘弁いただくとして、年に何回の有給休暇の取得を義務づける、みたいなあれです。
有給に対する考え方も価値観も人それぞれ、職種や業種による位置づけもそれぞれなのに、ただ画一的に有給を取得させればOK、みたいなのは何か違う気がします。
「どうせお前ら休みが欲しいんだろ?ほら、ルール化してやるから好きに使えよ、ほら」みたいな。
何かナメられてる気がするんですよね。
子供じゃないんだから休みなんて好きなときに好きなように取るっつーの!そういう仕組みがちゃんと整ってれば別に「無給」でもいいんだっての!(これは私だけか?)
有給の強制取得は働き方改革法案の一環ですが、大体 働き方を国に決めてほしいなんて思ったことがありません。
人の一生における時間の割合からすると、どう考えても働くことは「生きる」ことの一部です。
そしてまたそれを「休む」ことも。
働き方や休み方を誰かに決められるのは、まるで自分の生き方を誰かに決められたような思いがするのです。
こんなものは嫌がらせ(ハラスメント)でしかない。
「ユキュハラ」、言いにくいけどちゃんと登録しといてくださいね、日本ハラスメント協会さん(そんなもん無い)。
他人の生き方を決めようとするなんて、それこそまさに「人権侵害」ではないですか。(N)