東大生に人気の省庁ランキング、後編の今回はワーストの各省庁を解説。ランキングをおさらいしておきましょう。
ベスト編 1位:財務省 2位:警察庁 3位:総務省 ワースト編 3位:文科省 2位:法務省 1位:環境省
ワースト3位の文科省は教育や文化の発展を担う、まさに日本の未来を託すべき人材を育成するための極めて重要な組織です。
ですが実際のところ教育現場は日教組が仕切るため文科省には何の権限もありません。じゃあ何をやっているのかというと、専らおバカ大学および大学院に補助金をバラ撒きまくって自分たちの天下り先を日々育成しています。
バラ撒かれた補助金でまったく必要性のない私立大学が地方のド田舎に増えまくり、ネコも杓子も大学大学。商業科を出ようが工業科を出ようがみ~んなして大学大学。これらに回す予算を然るべき大学に回せばもっと優秀な人材を育成したり、能力はあるのにお金がなくて大学に行けない若者を救ったりできるのに、文科省官僚の頭の中は天下り先のことでい~っぱい。
当然そんな権力もない金にまみれた省庁に行きたがる学生はいません。学問を司る国の最高機関が実は一番頭が悪いかもしれない・・・いやん、素敵。
ワースト2位、法務省はとにかく地味。何やってんのか分からない。位置づけとしては法律の専門家というところですが、法案は別に各省庁が現場レベルで出すので法務省がやるのはアドバイザー程度。
注目を集めようと思ったら刑務所内の死刑囚にバンバン執行命令を出すことぐらいでしか存在感をアピールできません。法務大臣は「がきデカ」のこまわり君のコスプレでもして死刑100連発とかやってみたらいいんではないでしょうか。
ワースト1位の環境省はレジ袋の一件で息子小泉もろとも完全に化けの皮が剥がれました。でもその前から間抜けの兆しはあって、推進した風力発電が発電装置の騒音で近隣住民から苦情が殺到。
掃除機ですら無音で快適になっているのに国家レベルの事業が騒音で問題になるって可愛いです。さらにこの風力発電装置は思ってたような風が吹かず赤字のタレ流しになったり、逆に強風すぎて羽が壊れたり、散々な結果に終わりました。
「風よ、吹けー!」と叫んでいたら急に吹いた風が強すぎて「ちょ、ちょっとタンマ・・・ちょ、待・・・バキバキバキ」―――とっても愛くるしい方々です。発電装置は一基一億円だそうですよ。
国を動かす省庁に就職するようなエリート東大生には出世争いの本能があって、会社でいうところの社長、つまり事務次官というたった1つの椅子を巡って壮絶な戦いが繰り広げられます。
昇進の基本は「事なかれ主義」。自分が役職についているときに何か問題があれば脱落、何もなければ出世。だから自分が良い仕事をしたかどうかなんてのはどうでもよく、いかに今までと同じことを滞りなくやって尚且つライバルを失敗させるかがキモ。
でも出世争いに敗れても悲観することはありません。「天下り」という美味しいポストがたっぷり用意されているからです。だから偉そうにふんぞり返れて将来のことも心配しなくてもいい省庁が人気になるのです。
「この春人気の」としましたが、これは来年の春も5年後の春も10年後の春も変わることはないのです。悔しかったら東大に合格して省庁に就職するしか手立てはありません。(N)