米ツイッター(Twitter)は22日、有料コンテンツの公開を可能にする「スーパーフォロー」と「チケットスペース」の2つの新サービスを米国の一部ユーザー向けに開始すると発表しました。
こちらの記事ではそのうちの一つ「スーパーフォロー」を掘り下げながら
- スーパーフォローとは何か
- どんなことが可能になるのか
- なぜTwitterは収益化の機能を推進するのか
といった疑問について解説していこうと思います。
もう一つの新サービス「チケットスペース」に関してはこちら↓
もくじ
スーパーフォローとは何か?
スーパーフォローとは多くのフォロワーを持つ人たちが、月々の課金とひきかえに特別なコンテンツなどを提供できる機能です。
誰でもできるの?
残念ながら誰でもというわけにはいかず条件があるようです。
- 18歳以上
- 過去30日間に少なくとも25ツイートを投稿
- 1万人以上のフォロワー数
ということで3つ目の条件で一般人のほとんどが対象外となります。
料金体系は?
月々の課金ということですが一体どれぐらいの金額になるのか。
これは3段階で設定されています。
- 2.99ドル(約330円)
- 4.99ドル(約552円)
- 9.99ドル(約1,107円)
となっており、コンテンツを提供する側は各料金プランごとに提供する内容をカスタマイズできるとのことです。これはアメリカ版での価格設定であり、日本での価格はまだ分かっていません。
どんなことが可能になる?
これはコンテンツ提供側によって様々なものになることが予想されますが、
- 企業のアカウントでお得なセール情報や限定クーポンの提供
- 芸能人アカウントで未公開映像や限定グッズなどの情報提供
といったところがすぐにイメージされるのではないでしょうか。
いずれにしてもフォロワー数が1万人以上のアカウントですから、個人であれ法人であれ未公開情報や限定コンテンツなどは豊富にあるのではないかと思います。
未確定ではあるが…
特別なコンテンツということになると、これまでSNSのプラットフォームではあまり良しとされてこなかった「アダルトコンテンツ」の提供も可能になる可能性が高いようです。
ただしTwitterは非常に幅広い年齢層が利用していることもあり、この辺りの整備に関してはまだまだ検討が必要ではないかと思います。
なぜTwitterは収益化の機能を推進する?
最近のTwitterは、多くのフォロワーを持つユーザーが自らの人気を収益化する機能の追加を矢継ぎ早に打ち出しています。
これはなぜでしょうか。
広告収入への依存度
Twitterのタイムラインを見ていて必ず一度は気になったであろう“広告“。
これを疎ましく思う人は予想以上に多く、ユーザーからは「タイムラインから広告を排除する有料プラン」待望論が巻き起こっていると言います。
しかしTwitterは一向にこのプランに着手する気配はなく、それはおそらく利益の大部分が広告収入によるものだからではないかと予想されているのです。
この広告収入への依存度を減らすため、有料コンテンツ提供の場を活性化させ、その手数料による収益を狙っていると推測されます。
コロナ禍の影響
コロナ禍で芸能人や著名人、パフォーマーが一箇所に人を多く集められなくなったことも影響していると思われます。
オンラインのプラットフォームでコンテンツを発信したいという提供側の要望は今後ますます増えることが予想され、利用者側も「直接見に行けないのならオンライン上で」という流れが生まれるのは必然的です。
収益化機能推進を図ってきたTwitterは、こうしたところにチャンスがあると踏んで新たな展開をしてきたのではないでしょうか。
まとめ
Twitterの新機能「スーパーフォロー」について解説してきました。
今まで完全無料で利用していたTwitterで“有料”と聞くと二の足を踏んでしまう方も多いかもしれませんが、金額に見合ったコンテンツを提供側が用意できれば大きなうねりとなる可能性を秘めています。
むしろ有料になったことでどんなコンテンツが生まれてくるのか…楽しみに待ちたいところです。