菅総理大臣が154日ぶりに休みを取得したことが大きな話題を呼んでいます。
菅総理は29日に東京・赤坂の衆院議員宿舎で終日過ごし、3月28日以来154日ぶりの休みを取得したとのことです。
今後、コロナ対策以外にも自民党総裁選や衆院選への対応に迫られるため、つかの間の休息で心身をリセットしたと報じられていますが、このニュースに対しては否定的な声が多く飛んでいます。
「え?仕事してたの?」「頑張ってますアピールはもういい」「休まず働いてこのザマか!」などなど辛らつな意見が大多数のようですが、中には
- まずはお疲れ様です
- 明らかに疲れてたから当然だろ
- 休養も大事、ゆっくり休んでください
など、菅総理を擁護する声も上がっています。
この記事では、154日ぶりの休暇が菅総理にとってどのような意味があるのか、過去の菅総理の行動などから考察していきたいと思います。
もくじ
菅総理の休暇に対する世間の声
菅総理の休暇取得についてはTwitter上でも賛否両論のツイートが溢れています。
否定的な声
擁護の声
受け止め方は人それぞれのようですね。
菅総理にとって154日ぶりの休暇はどのような意味がある?
では菅総理にとって154日ぶりの休暇はどのような位置づけでどのような意味があるのでしょうか。
官房長官時代のタフネスぶり
菅総理といえば、総理大臣になってからよりも官房長官時代の姿の方が強く印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
官房長官は「内閣の要」「番頭役」などと呼ばれ、ある意味では総理大臣よりも激務と言われるポジションです。
菅さんはその官房長官を2822日間務めています。
これはもちろん歴代最長の在職日数。1289日で歴代2位の福田康夫元首相を大きく引き離す記録を持っています。
官房長官時代の1日のスケジュール
菅さんの官房長官時代の1日のスケジュールはこんな感じでした。
5:00 起床
6:40 毎朝40分のウォーキング
7:30 ホテルで朝食(政治家や財界人、官僚、学者など必ず誰かと食事を共にし情報収集)
9:00 官邸に入る
10:40 午前の記者会見に向けた打ち合わせ
11:00 午前の記者会見
12:00 昼食(ほとんどが「そば」で5分程度で食べ終わる)
15:40 午後の会見に向けた打ち合わせ
16:00 午後の記者会見
18:45 官邸を出る
19:00 有識者や政界関係者らと夕食
23:00 就寝
こうした日程の合間に官僚からの報告や自治体関係者からの陳情など、1日に平均20件の面会などが入り、面会者の数は1日で100人を超えていたといいます。
これを毎日のように繰り返していたことからも、菅総理が相当なタフネスであることが分かります。
365日演説の伝説
菅総理の選挙区は神奈川2区。しかし出身は秋田県です。
知り合いもまったくいない横浜市の選挙区で支持を拡大するため、ほぼ365日で駅前で街頭演説を繰り返したといいます。
そして大物政治家となった後も街頭演説は行っていたようで、こうした体力勝負の地道な政治活動はかなりお得意のようです。
何か政治的な意味がある休暇ではない?
以上のような経験を積んでいる菅総理にとって、154日ぶりに休暇を取得したことが何か政治的な意味を持っているとは考えにくいものがあります。
官房長官としての在職日数や、新人時代の街頭演説の回数などからすれば、むしろ154日の連続勤務は少ないほうだとすら言えます。
菅総理にとって連続勤務は大したことないが・・・
しかし、連続勤務自体が大きな負荷になっていないとしても、ここ最近のコロナ対策および仕事ぶりには不安や不満のタネとなる要素が多々ありました。
出口の見えないコロナ対策
コロナ対策に対してはかなり厳しい声が飛んでいるのは事実です。
式典での連続失態
こうした失態が続いているのも、今回の休暇取得に対して湧き起こる否定的な声に繋がっていると言えるかもしれませんね。
本人にとっては154日の連続勤務が大したことなくても、国民は色々と思うところがあるでしょう。
菅総理の154日ぶりの休暇には政治的な意味があるとは思えない
菅総理にとって、今回の休暇に政治的な意味を持たせる意図はおそらくないのではないかと思われます。
154連勤を謳って「頑張ってますアピール」をし、支持率を上げようといった姑息なことを考えているとは考えられません。単純に疲労回復と静養にあてるための休暇と考えるのが妥当ではないでしょうか。
それでも素直に「頑張ってるからゆっくり休んでね」と言えない部分があるのもまた事実。
しっかりとリフレッシュをして早くこの日本の混乱を鎮めてほしいと願うばかりです。