人気アニメ『ポケットモンスター』がリニューアルされるということで話題になっています。
およそ四半世紀に渡って続いたサトシとピカチュウの物語は一旦幕引きとなり、2023年4月から新シリーズが開始されます。
合わせてサトシに代わる新主人公のキャラデザインも発表されたのですが、その意外な姿にネット上では
- 主人公女の子かよ…
- なぜ黒人?
- まーたポリコレ配慮ですか
など、不評の声も挙がっているようです。
この記事では、ポケモンアニメの新主人公がなぜこのようなデザインになったのか、その背景に迫りながら、不安視される今後についても掘り下げてみたいと思います。
もくじ
ポケモンアニメ新主人公に対する世間の声
新主人公が黒人なのは大きな衝撃のようです。そしてやはりサトシとピカチュウは偉大すぎるという意見もあります。
新主人公デザインの理由
それでは、ポケモンアニメの新主人公がなぜこのようなデザインになったのか、理由について迫ります。
新主人公・リコとロイ
まずは改めて新主人公のキャラデザインを確認しておきましょう。
新シリーズの主人公は2人、「少女リコ」と「少年ロイ」となっています。男と女のW主人公ということですね。
なぜ黒人?
とりわけ不評なのが「少年ロイ」の方。
上でも紹介した通り、何で黒人なんだ!?という声がかなり多く聞かれます。
確かにロイの肌は褐色であり、日焼けと言うにはちょっと黒すぎ気がします。リコと比べるとその差は歴然であり、少なくとも”日本人”には見えません。まあポケモンの世界に国籍なんてないんでしょうが。
理由は「ポリコレ配慮」
ロイの肌が褐色なのは、「ポリコレ配慮」以外の何物でもありません。
ポリコレとは簡単に言うと「世界中からすべての差別をなくすべきだ」という考え方。詳しく知りたい方は↓でご確認ください。
https://prtimes.jp/magazine/political-correctness/
要は主人公に黒人を据えることで、
ポケモン(任天堂)は人種差別をしませんよ
というアピールをしているのです。
少女を主人公にしたのも…
これでいくと、アニメの新主人公を2人に増やし、片方を少女(女性)にしたのも、男女差別をしないための配慮と言えます。
主人公は男女平等、活躍の場も同じだよというメッセージなのです。
以前から見られたポリコレ配慮の兆候
ポケモン及び任天堂のポリコレ配慮は、何もアニメの新シリーズでいきなり始まったわけではありません。
近年発売されたゲームの中でもそれは大いに感じさせられていました。例えば…
- 性別の概念排除
- 全員ズボン
- 老人が学生
など。↓は証拠画像です。
過度なポリコレ配慮が壊す作品のイメージ
ポリコレ思想が世界中で広がっているのはもう仕方ないことですが、その配慮があまりにも行き過ぎると、作品そのもののイメージや魅力が激しく損なわれると危惧されています。
特に酷いのはディズニー映画。つい先日も、あの「リトルマーメード」実写版の主人公がまさかの”黒人女性”になり批判が爆発!
「アリエルが黒人って理解不能!」という声がめちゃくちゃ挙がっています。
その他にも…
最近のディズニーの作品はこんなのばっかりです。当然、ロクなヒット作が生まれていません。
ポケモンのキャラも魅力半減?
ポケモンアニメの場合、まず懸念されるのは男女W主人になったことによるストーリーのワンパターン化です。
主人公が2人ということは、どちらも平等に活躍の場を設けなければならなくなります。30分という限られた時間の中で2人の主人公両方に見せ場を作るのはかなり至難の業ではないでしょうか。
おそらく
強力な敵が登場
↓
片方の主人公がピンチに
↓
もう1人の主人公が助けに来る
↓
力を合わせて敵を撃破
もうこの流れしか思い浮かびません。で、次の週はピンチになる方と助けに来る方が入れ替わるだけ。
ポケモンとの友情や絆を描こうにも、これまでは「サトシとピカチュウ」だけに焦点を絞れば良かったのが、これからは2人の主人公どちらにもストーリーを設けることになります。
結果、ワンパターンなストーリーと、浅いポケモンとの友情のせいでキャラの魅力も半減し、どんどん感情移入できなくなっていく…そんな未来が見えてしまうのです。
ポリコレへの配慮を過度にすることで、今までのようなポケモンアニメの魅力が損なわれる可能性は高いと言えます。
ピカチュウ退場は大ダメージ?
そしてアニメ新シリーズの不安点のもう一つは「ピカチュウの退場」です。
ピカチュウは世界一
2019年に発表された、メディアミックス総収益の世界ランキングによると、「ポケットモンスター」は堂々の1位。
何とあのミッキーマウスやキティちゃんよりも稼いでおり、ポケモンの象徴であるピカチュウは、今や世界一のキャラクターと言っても過言ではないのです。
しかしアニメ新シリーズではサトシと共にピカチュウも退場…。
おそらくどこかでは登場するのでしょうが、新シリーズのメインポケモンであるホゲータ、ニャオハ、クワッスの3匹にピカチュウの代わりは務まるのか…不安しかありません。
ポケモンの市場ターゲットは「世界」だが…
上の総収益ランキングが示す通り、ポケモンがターゲットにするのは今や世界です。
過度とも言えるポリコレ配慮は、世界をターゲットにするという観点から行けばある意味致し方ないとも言えます。ディズニーがそうせざるを得ないように、ポリコレへの思想は日本より世界の方が遥かに強烈だからです。
しかしその影響で、慣れ親しんだポケモンの魅力が失われてしまっては元も子もありません。
ましてやポケモンの「顔」であるピカチュウをアニメから退場させることは、さらなる世界進出を図る上でマイナスにしかならないと思うのですが…。
ポケモンに限らずですが、日本を代表するコンテンツに成長した”アニメ”の充実は、今後もっと力を入れるべきではないでしょうか。
ポケモンアニメの新主人公が黒人の理由はポリコレ配慮!
2023年4月から始まるポケモンアニメの新主人公が黒人である理由に迫ってきました。
新シリーズは少年と少女のW主人公で、少年のロイの肌が褐色であること、また女の子の主人公が登場したことは、世界中で叫ばれているポリコレ思想への配慮であることがお分かりいただけたと思います。
日本のアニメであるにも関わらず主人公が褐色の肌というのはやはり少々違和感がありますし、主人公を2人にしたことでストーリーが単調になり、アニメ全体が薄っぺらくなる危険性もあります。
さらに、同時に行われたピカチュウの退場は、世界を見据える上で非常にリスキーな要素です。
ポケモンはもはや日本を代表する超重要コンテンツ。数年後、今回の改変が悪い意味のターニングポイントだったと言われないことを祈ります。