日本マクドナルドが3月14日から2割程度の商品を値上げすると発表しました。
「ハンバーガー」は税込み価格で110円が130円に、「てりやきマックバーガー」が340円から350円に、「マックシェイクSサイズ」が120円から130円に、10円から20円の値上げとなるとのこと。
昨今、ありとあらゆるものが値上がりし、我々一般消費者は非常に厳しい状況ですが、その魔の手はついにファストフード最大手にも及んでしまいました。
この発表にはさすがにネット上でも…
- 大ショック
- これはオワタ…
- プーチンのバカヤロー!
など、衝撃と混乱の声で溢れているようです。
この記事では、多くの人々を落胆させたマック値上げの理由について掘り下げながら、世界中を震撼させているロシア・ウクライナ戦争との関係性はあるのか否かにも迫っていこうと思います。
もくじ
マック値上げに関する世間の声
やはりマクドナルドのファンは非常に多いようで、膨大な数の落胆の声が挙がっています。
コロナ禍で財布の中も寂しい日々が続く中、マックを心の拠り所にしていた方も多いのではないでしょうか。
マック値上げの理由は?
それでは今回のマックの値上げ、理由や原因はどこにあるのでしょうか。
公式の発表では…
マクドナルドからの公式の発表の内容は次の通りです。
ここ最近の小麦や牛肉をはじめとする原材料価格の高騰や、人件費、物流費の上昇などが要因
表向きには「よくあるパターン」の理由と言っていいでしょう。
もちろん昨今の流れからすればそれも当然のこと。日用品や食料品の値上げラッシュの理由もこれ以外のものはほとんどありません。
供給側が値上げを断行するときの常套句です。
値上げの原因を作り出したのは我々自身?
ここ最近での値上げラッシュにマクドナルドが追随したというのは間違いないでしょう。
しかし実はその値上げの原因は我々一般消費者が作り出したものだという見方もあります。
そしてそれはちゃんとしたデータに裏打ちされたものでもあります。
「消費動向調査」と「物価モニター調査」
まずは内閣府が発表している「消費動向調査」を見ると、昨年から
「1年後には物価が上昇する」
と予想する消費者が急増しています。
消費動向調査とは“消費者が予想する1年後の物価の見通しの推移”のことです。
これはおそらく、そろそろコロナが収束し、経済活動が活発になることで物価も上昇していくだろうという予測の元に起きた傾向だと思われます。
次に消費者庁が発表している「物価モニター調査」を見てみると、食品などの生活関連物資等の値上げについて
現在の状況を考慮すれば「しかたない」
と考える消費者が8割以上もいることが分かります。
消費者が値上げは仕方ないと受け入れている!
ということで、マクドナルド(に限らず)の値上げは
我々一般消費者が値上げそのものを受け入れてしまっている空気が起こした悲劇
と見ることができます。
だからマクドナルドは悪くない…?
ロシア・ウクライナ戦争との関係性は?
現状ではついつい、ロシア・ウクライナ戦争による影響で原油価格が高騰し、その波がマックの値上げにも関係しているのではないかと勘繰ってしまいます。
実際の影響が出るのはまだまだ先
ロシア・ウクライナが実際にドンパチ始めたのはまだ一週間程度前の話。
この短期間で直接的な影響が出るということはちょっと考えにくいでしょう。
マクドナルドで使う食材でロシアやウクライナから輸入している物もないようですし。
気になる方は↓でチェック!
https://www.mcdonalds.co.jp/cservice/list.productionarea/
現時点で戦争の影響が価格に反映されたということはないと思われます。
今後は分からないが…
そうは言ってもこれだけ世界中を巻き込んでいるこの戦争。
経済面で深刻な影響が出るのはむしろ戦争が終わってからという見方が強く、余談は許しません。
マックの値上げでワーワー言ってた頃が懐かしい…というぐらいの経済ショックが起きないことを祈るばかりです。
マックのハンバーガー、昔の値段は?
ここからは気分を変えて、マックの製品がめちゃくちゃ安かった頃を画像で振り返りましょう。
びっくりするぐらいの低価格がありますね。当時は何が起きていたのでしょうか。
実際に当時バイトしていた私は…
画像にもあるようなハンバーガーが59円という少々異常な時代に、ちょうどマクドナルドでアルバイトをしていた私。
その当時のマクドナルドはまさに底辺地獄。
低価格バーガーを求めて近所の中学生ヤンキーが店に溜まり、
「ハンバーガー1個と水!」
というナメた注文を繰り返し、店内で騒いで店の雰囲気は悪くなるわ客単価は下がるわで散々な目にあったことを記憶しています。
その頃を思うと、安けりゃいいってもんでもない!と心底思うのです。
マックなぜ値上げ…理由は我々自身にあり?戦争との関係性は今のところ無し
マックの値上げの原因、理由について迫ってきました。
その理由は公式の発表にもあるように原材料価格の高騰や、人件費、物流費の上昇が表向きの理由です。
しかしその背景には消費動向調査や物価モニター調査に表れている「消費者側の値上げを受け入れる姿勢」も影響しているというのがこの記事の結論となります。
現時点では戦争による影響も考えにくく、値上げ自体はやはり残念な話ですが、マクドナルドが我々にとって居心地のいい場所であり続けるためにも、ここはグッと我慢のときと言えるでしょう。