中日ドラゴンズの新監督となった立浪和義氏。
ミスター・ドラゴンズの名を欲しいままにする彼の就任には喜びの声と同時に、過去の黒いウワサに対する不安の声も挙がっています。
さて、憶測の域を出ないウワサは置いておいて、監督就任決定後の立浪氏の発言などからは早くも「無能説」が囁かれています。
この記事では、「立浪氏・無能説」の原因となっている言動を振り返りつつ、内容を掘り下げていこうと思います。
もくじ
立浪監督に対する「無能」の声
Twitter上でもかなりの数の「無能」の声が挙がっています。
もちろんまだ実際に指揮を執ったわけではないので実際のところは分かりませんが、どうしてこんなにも「無能」の声が挙がってしまうのでしょうか。
それはどうやら立浪氏の最近の言動の数々に原因があるようです。
立浪監督無能説の原因①長髪、茶髪、ヒゲ禁止
10月29日、名古屋市内で監督就任会見に臨んだ立浪新監督(52)は、
「髪形も含めてキチッとした形でスタートする」
と、発言。
すでに選手やスタッフには長髪、茶髪、ヒゲの禁止を通達したとのことです。
これは徹底した意識改革で再建に取り組む考えを示したもので、近年Bクラスが指定席のチームに喝を入れる意味が込められていると思われます。
「古い」「昭和かよ」と批判
この立浪氏の方針には「古い」「昭和かよ」「今どきそんなことで結果は変わらない」など批判的な声が多数聞こえています。
たしかにプロスポーツ選手たるもの、清潔で品位ある身だしなみは最低限だという考え方があるのは理解できます。
しかし若い世代ほど、こうした精神論にアレルギー反応を示すのもまた事実。
ドラゴンズの浮上には、根尾選手など若手の奮起が絶対条件である中、このような方針を高らかに宣言するのは一種の賭けとも言えます。
故・星野仙一さんの影響?
立浪氏のこの発言は、彼が現役時代にドラゴンズの監督であった闘将・星野仙一さんに影響されたと言われています。
監督時代の星野さんは
「ユニホームは戦闘服だと思え!」
と選手達に言い放ったといいます。
星野さんが選手の身だしなみを重要視していたことがこの発言から伺え、その結果名将としての地位を確立したわけですから、一つの有効手段であることは間違いありませんが。
果たして立浪新監督のこの一手は吉と出るか凶と出るか…
立浪監督無能説の原因②「負けてるときに笑うな」発言
コトが起きたのは10月3日に放送された中日応援番組「サンデードラゴンズ」(CBC)の中で立浪氏とOBの井端弘和氏の対談でした。
「強竜復活への緊急提言」と題されたこの対談内で、冒頭に立浪氏はいきなりこう発言。
「負けてるときに笑っている選手がいる、考えられない」
選手には超絶プレッシャー?
これはもちろんおっしゃる通りなのですが、実際にこのコメントを選手が聞いたら、相当ピリッとするでしょう。
負けているとき、リラックスのために選手同士で談笑するのも許されないのか…というのは過度のプレッシャーになりかねません。
監督による恐怖政治の一環となってしまわないかは少々不安が残ります。
同じような発言をしたあの人の監督の腕は…
スポーツは違えど、似たような発言をしたのがサッカーのラモス瑠偉氏です。
試合でミスを連発しても笑っていた選手に対して解説者の立場から苦言を呈したのです。
このときのラモス瑠偉氏は監督としての仕事を始める前。
「負けているときに笑うな」を監督になってから方針としたかどうかは分かりませんが、ラモス氏の監督としての成績はお世辞にも良いとは言えないことだけはお伝えしておきましょう。
精神論だけでは監督として大成できない証拠と言えるかもしれません。
立浪監督無能説の原因③先発投手にノルマ
立浪氏が先発投手陣に〝最低7イニング以上〟のノルマを課したのは11月1日。
取材に応じた立浪氏は“優勝のために一番必要なものは投手力”と断言した上で
「今は100球にこだわる(風潮がある)が、100球ではなく、7回。それが80球、90球のときもあれば、130球かかるときもあるかもしれないが、100球という概念をドラゴンズでは取り除きたい」
と、常識をブチ壊す方針を明らかにしたのです。
時代に逆行している?
現在の球界の主流は、先発ならば中6日で100球程度とされています。
この概念を打ち破ろうというのが立浪氏の方針なのですが、高校野球でも投手の酷使が問題視される中、時代に逆行しているとの見方がされるのはある意味当然と言えます。
さすがに、どんなに打ち込まれても、どんなに疲労していても7回まで代えないということはないでしょうが、これまた選手にはプレッシャーとなりうる発言です。
ドラゴンズの武器が投手陣だと分かっているからこそ
この立浪氏の発言は、ドラゴンズの武器はどこまで行っても投手陣であることを踏まえてのものです。
その証拠に、今季のドラゴンズは12球団トップのチーム防御率3.22を誇ります。
さらに今季の先発陣は大野雄、柳、小笠原の3人が規定投球回に到達。これは広島と並びリーグトップです。
先発投手がもう少し長くイニングを投げ、その分中継ぎ陣の負担が減れば、守り勝つ野球を掲げる指揮官の理想の形となるのです。
一貫して言えるのは「根性論」?
ここまで挙げた立浪新監督の言動をまとめてみると、あまり戦術やデータといった細かいことにはこだわらず、気持ちでぶつかっていけ!的な根性論に終始しているように聞こえます。
シーズン開幕前に戦術など手の内をベラベラ喋ることはないにしても、もう少し細かいビジョンを聞きたいとファンは思うのではないでしょうか。
その満たされない思いが、早くも噴出している「無能説」の要因と言えそうです。
コーチ陣の人選にも疑問の声
立浪新監督・無能説の背景にはコーチ陣の指名にもあると言われています。
片岡篤史氏を二軍監督に
立浪氏はドラゴンズの二軍監督にPL学園時代の同級生、片岡篤史氏を指名。
古くからの付き合いで勝手知ったる仲であるからこその人選だとは思いますが、片岡氏のコーチとしての評判があまりにも芳しくなく…
片岡氏の阪神一軍コーチ時代の黒歴史
片岡氏は阪神タイガースの一軍コーチ時代に、
もっと打率を上げるためには“右打ち”を覚えなければいけない!
と提言。
当時の大山選手、中谷選手、江越選手、ロサリオ選手などに徹底して右打ちを指導。
結果、見事に4人とも調子を崩しました。
この残念な指導っぷりに阪神ファンからは「片岡無能」「はよ辞めろ!」とボコボコに叩かれたのです。
阪神ファンには笑われている
この事態を身をもって知っている阪神ファンからは、そんな片岡氏を二軍監督に指名した立浪新監督は無能じゃないか…と言われてしまっているのです。
立浪新監督の元で片岡氏が奮起してくれることを期待したいところです。
立浪監督に早くも湧く無能説の原因は言動と人選
立浪監督に早くも湧いている「無能説」について掘り下げてきました。
原因は根性論、精神論だけに聞こえる発言と、他チームで実績のない人間を二軍監督に迎え入れる人選にあると言えるでしょう。
ただ一つ言えることは、まだ立浪氏は実際にチームを指揮していないということ。
味方以上に敵も多いと言われる立浪氏ですが、いやが上にもその監督ぶりには今後も大きな注目が集まりそうですね。