みなさん、インターネットで知りたいことの検索ってできますか?
「ふざけるな!そんなもん今さら聞くことか!」
と怒られそうですが、本当にそうでしょうか。では質問を変えましょう。
みなさん、検索するときは何語で検索をかけていますか?そしてインターネットの中で日本語が使われている割合ってどれぐらいか知っていますか?
どんな情報でも手に入るインターネット、たとえこんな極東の島国でしか使われていないニッチな言語で検索をしたとしても、ものすごい数の検索結果が出てきます。
ほとんどの人はもうそれで十分と思っているのかもしれません。
ところが、インターネット上で使用されている言語の実に54.4%は英語です。
全世界のウェブサイトの半分以上が英語で構成されていることになります。
対して私たちの日本語が占める割合はわずか5%。日本語でどれだけ検索をかけても、全体の情報量のわずか5%しか入手できないことになるのです。
これは恐ろしいですね。
もんのすごい偏った考え方の人間になりそうで不安になります。
もちろん日本の歴史や日本で起きた出来事について調べる場合はそれで十分でしょう。
ただ世界史や世界情勢、はたまた音楽やスポーツなど、国境を越えて認知されているようなカテゴリーに対して理解を深めようとする場合、日本語の検索結果だけでは明らかに不足することがご理解いただけると思います。
「そんなこと言ったって英語なんか読めるわけねぇだろ!」―――そりゃそうですよね。
私もまったく読めません。でも現代ってほんとに便利です。
インターネットをしていて翻訳に困ることはまずありません。
英語のサイトを開くと同時に「日本語に訳しますか?」みたいな表示がポンと出る。
そこで「はい」を選ぶだけ。一発で訳してくれます。(そんな表示出ないぞ、という方はパソコン詳しい人に聞いてください)
当然ながら誤訳はあります。でもそんなのは推測で読んでしまえばいいんです。
誤った解釈だとしても、日本語で書かれたサイトの内容の方が正しいという保証はどこにもありません。
いや、それどころか世界の半分以上の人たちが理解できるように書かれた内容と、わずか5%の人しか理解できない言語で書かれた内容と、どちらの信憑性が高いでしょう。
「読めるから正しい」は成立しません。
そして「読めないけど頑張って理解しようとした」ことの方が絶対に脳に染みつくはずです。
最も愚かなのはヤフー知恵袋みたいなところで自分と似た質問をしている人がいないか検索してベストアンサーとされているものを信じることです。
顔も名前も出さないド素人がちょっと知ったかぶれる分野でマウントを取って偉そうに答えている内容を「ベストアンサー」などと認定するその無責任ぶりに呆れます。
これについてとあるヤフーのエンジニアが「日本人のほとんどがあの程度で満足しているから、あのサービスは続いているんだよ」と言ったとか言わないとか・・・。
役に立たないと分かっててやってる確信犯です。
う~ん、タチが悪い。だからと言って英語を勉強しようぜ!とか英語が喋れないと恥ずかしいぜ!とか言う気はさらさらありません。
検索ボックスにちょ~っとだけイングリッシュをスローインしてみようぜ!ってことが言いたいだけです。
・・・何かルー大柴みたいになってしまった・・・。(N)