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2021年発行

【ワクチン余る村】高校生にも接種開始…って副作用とか大丈夫? 2021.5.16

全市町村に配布が続けられている新型コロナウイルスワクチン。

この度、和歌山県北山村で「高校生への接種が始まった」と報道がされました。

ワクチン接種って高齢者からじゃないの?

何で高校生が早くも接種できるの?

若い世代ワクチンによる副作用って大丈夫なの?

といった疑問について解説をしていこうと思います。

ワクチン接種は高齢者から?

基本は高齢者および医療従事者から

これはもう皆さんご存知の通り、基本的には高齢者および医療従事者から優先です。

高齢者が最優先である理由はもうはっきりしており…

新型コロナウイルスによる死亡者の9割以上が60歳以上と、若い人に比べて高齢者は死亡リスクが高く、同時に重症化するリスクも高いから

です。

そして医療従事者が優先されるのも至極当然です。

治療を行える人達がコロナで動けなくなってしまったら終わりだからです。

この2つのカテゴリーの人々が優先されるのは誰しも納得がいくところでありますが、例外が生じるのは地域による人口差が関係してきます。

過疎地は例外が起こりやすい

今回、高校生がワクチンを接種した和歌山県北山村は、日本の中でもかなりの過疎化が進んでいる自治体です。

北山村の人口は、今年4月の時点でわずか432人

これに対し、政府が配布するワクチンの最小単位は1箱。

日本が唯一使用を許可しているファイザー製のワクチンは、この1箱に975回分が入っています。

つまり北山村では、全村民が2回ずつ接種をしてもまだ余る計算になるのです。

余って捨てるぐらいなら若年層にも…

ワクチンは冷凍保存して運ばれてくるというのも広く知られていますが、ファイザー製のワクチンは

解凍して希釈した後、5時間以内に使用しないと効果がない

ということを明言しています。

先日、42歳の茨城県城里町の上遠野(かとうの)修町長が高齢者に先駆けてワクチンを接種したことでバッシングを受けました。

しかしこれは当日キャンセルとなった分を接種したもので、ほかっておいたらそのワクチンは効果を無くし捨てるしかなくなるのです。

これを「抜け駆け」と非難するのはあまりにも酷いのではないでしょうか。

話が逸れましたがこうした理由で、余って捨てるぐらいなら高校生にも…という流れになったのです。

当の本人は感謝

北山村でワクチン接種を受けた高校3年の男子生徒(18)はホッとした様子で「全国でワクチンが不足する中、ありがたい」と話したとのこと。

こうした過疎地は他にも多くあり、人口がワクチン最少配布量を下回る自治体は北山村の他に9つあります。

その多くが「余ったワクチンは年齢制限せず、全住民に順次実施」としています。

つまりそれら自治体では高校生はおろか、中学生や小学生、はたまた未就学児や赤ん坊にまで対象範囲が広がることになります。

消えぬ副作用の恐怖

今年3月、とある動画が注目を集めました。

中部大学特任教授の武田邦彦氏が

「日本の高校生320万人全員にワクチンをうったら、確率的には50人が死亡するか、それに相当する副作用に見舞われる」「半身不随になっちゃう」

などと発言したのです。

のちにこの発言は誤りだったとして、現在はその動画も閲覧することはできません。

火のないところに煙は立たず…

命に関わる危険性とまではいかずとも、ワクチン接種後にめまい、倦怠感、筋肉痛、動悸などの有害症状、ならびに重いアレルギー反応であるアナフィラキシーショックが確認されるケースがあることは、イギリス医薬品・医療製品規制庁(MHRA)からも報告がされています。

また、日本でもワクチンを接種した医療従事者2万人を対象とした調査結果の中間報告が発表されています。

これは厚生労働省研究班、厚生科学審議会と薬事食品審議会の合同会議で報告されたもので、これによると若い世代ほど、副反応発現率が高いそうです。

厚生労働省のホームページにあるデータを見ると、2回目接種後20代女性の半数に37.5度以上の発熱、中には40度に達する高熱も報告されています。

また、2回目接種後全体の5割が頭痛、7割が全身倦怠感を訴えたとの報告もあり、これがほとんどテレビや新聞で報道されないのは違和感を覚えます。

もちろんこれらの副反応が命に関わるものであるという断定は、現段階ではできません。

日本では若年層のワクチン接種回数がまだ少なすぎて統計すら取れる状況にないからです。

若い世代は相変わらず無症状

これだけ感染が広がっても相変わらず若い世代は「無症状」。

ばら撒きが怖いので自由に動き回れないのは致し方ないですが、既に気づかないうちに感染して免疫まで持っている人も相当数いるのではないかと思います。

そんな中で、まるでワクチン接種が国民の義務かのような同調圧力に押され、人類初となるメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンを体内に入れるのはリスクを伴うという意見も理解できます。

このワクチンの副作用は、接種直後に限らないかもしれません。

接種から何年後かに、様々な身体的影響となって現れる可能性もゼロではないのです。

まとめ

ワクチン接種って高齢者からじゃないの?

何で高校生が早くも接種できるの?

若い世代はワクチンによる副作用って大丈夫なの?

という疑問について解説してきました。

  • 基本はやはり高齢者および医療従事者優先
  • 地域によって、特に過疎地は年齢制限なく接種できることがある
  • 若い世代へのワクチンの副反応はまだリスクあり

ということがお分かりいただけたと思います。

若い世代にもワクチンが広まり出して良かったー、と諸手を挙げて喜べるということではありません。

まだまだ人類は、この未知のウイルスとの戦いを続けねばならないようです。(N)