見たい、聞きたい、話したい…
ここにはそれがある。
あした使えるはなしのたね
2022年発行

統一教会、正直どうでもいい…もう飽きた!政治と宗教なんて元は同じ

安倍晋三元総理が死亡した襲撃事件をきっかけに注目が集まった統一教会(現・世界統一家庭連合)。

その後、芋づる式に政党や政治家との関係性が指摘され、ワイドショーはこぞってこの統一教会ネタを連日取り上げています。

世間の注目度は高く、たしかに日本が抱える問題ではありますが、正直ここまで根掘り葉掘りする必要はあるのか…

「正直もうどうでもいい」と感じている方も多いようです。

ネット上でも

  • もう統一教会ネタいいよ…
  • 完全に飽きた
  • 何でこんな毎日ネタにするの?

など、あまりにしつこいゴリ押しにウンザリしている声が挙がっています。

この記事では、統一教会を養護するわけではなく、政治と宗教は元は同じであるという観点から、現在の議論がいかに不毛かについて掘り下げてみたいと思います。

統一教会ネタがどうでもいいという世間の声

Twitter上でもかなりの数の「どうでもいい」の声が挙がっているのが分かります。

まるで世論が統一教会の問題を国家レベルの問題と感じているかのような連日の報道には、本当にウンザリします。

公明党と創価学会で既に…

政治と宗教の関係性がとにかく取り沙汰されていますが、そんなことは今に始まったことでは全くありません。

公明党の支持母体が宗教団体の創価学会であることは、もはや常識となりました。というより、公明党自体が1964年に創価学会会長である池田大作氏によって結成された政党です。

これはもう支持母体とか癒着とか、そういう次元の話ではありません。

政治と宗教が切っても切れない関係性であることの何よりの証明です。

福田達夫総務会長「何が問題か分からない」

自民党の福田総務会長は、7月29日の記者会見で、自民党の旧統一教会との関係を指摘され

「わが党が組織的に強い影響を受けて、政治を動かしているのであれば問題かもしれないが、僕の今の理解だといっさいない。
僕自身、個人的にまったく関係がない。
正直に言います。何が問題か、僕はよく分からない」

と語りました。

https://www.youtube.com/watch?v=Fn-JADaKAWQ

これには「開き直るな!」「それでも政治家か!」など非難の声が多数挙がりましたが、これってあまりにも根本的な感覚の違いとは言えないでしょうか。

データや数字など、客観的な判断基準に基づいた意見の相違でなく、価値観としての相違のように感じます。

つまり、少なくとも福田総務会長にとっては議論に値しない、今さら取り上げる問題ではないということです。

「なぜならば政治と宗教には関係性があって当然だから…」

という思いが福田氏にはあるのでしょう。

統一教会擁護の発言ではない

福田氏の発言は何も統一教会を擁護する意味でのものではないはずです。

統一教会が怪しい霊感商法で不当な利益を得ていたこと、(山上容疑者のような)家庭崩壊を招く献金集めをしていたことなどを肯定したわけではありません。

さすがに悪徳商法や殺人行為を肯定するようなレベルの人間は自民党内にはいないでしょう。

福田氏の発言に限らず、政治家が統一教会との関係を認める=統一教会を擁護している、と捉えてこれ見よがし叩くのはいかにも短絡的と言えます。

政治と宗教、元は同じ?

  1. 公明党の興りそのものが創価学会である事実
  2. 福田総務会長の「(政治と宗教は関係があって当たり前だから)何が問題か分からない」発言

上記を見ても、政治と宗教の結び付きは我々の想像以上に密接であることが分かります。

なぜ宗教団体が政党を作るのか、なぜ政治と宗教は関係があって当たり前なのか、それは「政治と宗教は元が同じ」であるからに他なりません。

天皇→宗教→憲法→政治

「どのように政治を行うか」の指針となるのは日本国憲法。

その憲法の大元、日本最初の憲法とされる『十七条の憲法』は、“天皇中心の国づくりをするために”聖徳太子によって生み出されました。

ではなぜ「天皇」が天皇たらしめたのか…それは、豪族の中でも強大な武力を持っており

神々の末裔として崇拝されたから

です。

つまり天皇制自体が、神を信仰の対象とする「宗教」そのものだと言えます。

その天皇を中心に政治が行われていた歴史がある以上、政治と宗教は元が同じと断言して差し支えないのです。

日本に限った話ではない

どこの国にもこのような宗教→国家の誕生という形は存在していて、それは世界中に溢れている数々の神話が起源となっています。

ものすごく単純に言えば、国というのはどの神話を信じているかによって分けただけの区切りであり、一つの国の中に別々の神話(宗教)を信じている人種がいることが内戦の原因となります。

宗教は政治、つまり自分たちの生活に密接に関わってくるのですから、必死になって他を排除しようとするのも理解できます。

その排除のための方法が武力や暴力であるというのが問題なだけです。

ちなみにイスラム教圏では、聖典である「コーラン」に「豚肉を食べてはいけない」と書いてあるので、それがそのまま法律になります。

つまり、政教分離などあり得ない…完全なる「政教一致」です。日本人には考えられない思想ですが。

日本人の異常な「宗教嫌い」が招いた結果

このように、元が同じである政治と宗教の関係性に対してここまで過敏に反応するのは、日本人の異常なまでの「宗教嫌い」が根本にあると言えるでしょう。

日本ではオウム真理教事件などの影響もあって、宗教=カルトというイメージが瞬時に湧いてしまいます。

たしかに統一教会はカルト的要素を多分に孕んだ教団であることは間違いないでしょう。

ただ、政治家や政党がそれなりの規模を抱える団体に選挙協力を依頼するのは全く珍しい話ではなく、自民党に関して言えば「神道政治連盟」「全日本仏教会」などの宗教団体も支持団体として名を連ねています。

https://twitter.com/sora13281514/status/1555528176301813761

先の福田総務会長の「何が問題か分からない」発言も、こうした背景があるからに他なりません。

宗教というものに対して嫌悪感しかない日本人が、今回の統一教会と自民党との関係性を必要以上に問題視しているだけで、実際には関係があって当たり前、だって元が同じなのだから…

悪いのは山上徹也という犯罪者

安倍晋三元総理の殺害事件で、悪いのは他の誰でもなく山上徹也という犯罪者です。

その犯罪の元凶となった一端に統一教会の存在があるのは確かでしょうが、いい大人が自分が犯した罪の責任を他者になすりつけているのはみっともないです。

山上容疑者の減刑を求める署名がものすごい数集まっているそうですが、ちゃんちゃらおかしいですね。

彼の犯罪行為は、統一教会の悪事とは切り離して考えなければならず、自民党や政治家との関係とはまた別の話であることは明白です。

そんなことを毎日のように議論しているテレビや週刊誌は、相変わらず下衆いなと感じます。

↑毎日毎日、おんなじようなネタをこすってこすって…本当にご苦労様です。

統一教会、もうどうでもいい!だって政治と宗教は元が同じなんだから!

連日取り上げられる統一教会問題、もういい加減どうでもいいという声を元に、政治と宗教の関係性について迫ってきました。

政治と宗教は元は同じものであり、それは政治をどのように行うかの中心人物は、多くの国々において信仰の対象となる人物(または物体)とされたからです。

政治と宗教は密接な関係があるのが当たり前で、それは今回の統一教会と山上容疑者の関係性とはまた違うベクトルの話。

言い方は悪いですが、統一教会ごときに日本という国をどうこうするような力がないことは考えれば分かります。

もう政治家と統一教会の関係性の話はどうでもいいので、マスコミはもっと本当に伝えなければならないことを世間に伝えてほしいと願うばかりです。