第103回・夏の甲子園は、当初8月9日に予定されていた開会式と第1日の3試合を10日に順延すると発表されました。
理由は台風9号による悪天候だったのですが、予定の日時に始まらなかったことでネット上では
と、大会そのものの中止を疑うツイートも。
もちろん実際には開催されることで決定していますが、現在のコロナ感染者増の状況から「甲子園は中止にすべきでは」という声が根強いのも事実です。
この記事では、止むことのない甲子園中止の声とその可能性に迫りつつ、主催者である朝日新聞社が行っている謎のクラウドファンディングについても解説していこうと思います。
もくじ
甲子園は中止すべきの声
これにはネット上やTwitterで数多くの声が聞かれています。
やはりコロナの感染拡大を危惧しての声が大半となっています。
既に感染者が発覚
8月8日、日本高校野球連盟は夏の全国高校野球の大会関係者を対象におこなったPCR検査で、1人の陽性が確認されたと発表しています。
発表によると、高野連や開会式に関わる大会関係者453人を対象に実施した検査で確認されたようです。
参加校からも
また、出場校を対象に行った検査では8月5日に栃木の作新学院の部員3人の陽性が確認されています。
宿舎に入った30人を対象に行ったPCR検査では全員の陰性が確認されたようですが、早くも感染拡大の第一歩は踏み出されようとしています。
甲子園中止の可能性は?
では本当に今から甲子園が中止になる可能性はあるのでしょうか。
高野連はガイドラインを作成して対応
日本高校野球連盟と朝日新聞社は6月2日、新型コロナウイルス感染防止対策のガイドラインを作成したと発表。
その中で具体的な施策については
- 甲子園練習の中止
- 球場のドリームシートの中止
- アルプススタンド入場は学校関係者のみ
- 組み合わせ抽選会は従来のフェスティバルホールでの実施を取りやめ、オンラインでの開催
などとしています。
中止に関する表記は無し?…ということは
このガイドライン、詳細の確認をすることはできませんが、調べても中止に関しての条件や基準については全く出てきませんでした。
これはおそらく「始まったら途中でやめることはしない」ということだと思われます。
もちろん参加校の中から集団感染などが発生した場合はその学校の出場停止措置などはあるでしょう。
しかしオリンピック同様、開催期間中にどれだけ全国的な感染者数が増えようと、一度始めたらそのまま行くということなのだと思います。
よって、政府からの要請など余程のことがない限り、甲子園中止の可能性はゼロに近いと言えます。
朝日新聞社の謎クラウドファンディング
高野連とともに甲子園大会の主催者となっている朝日新聞社が、謎のクラウドファンディングを行っていると話題になっています。
目標金額は何と1億円!
一つのプロジェクトに対し支援者から出資を募り、目標金額として設定した額を集めるクラウドファンディング。
今回、朝日新聞社がその目標金額として設定しているのは何と1億円というとんでもない金額です。
朝日新聞社がこのプロジェクトを行う名目についての説明文の一部を抜粋します。
新型コロナウイルスの感染拡大により、高校野球も厳しい状況が続いております。
今夏は第103回大会を2年ぶりに開催しますが、スタンドの入場者は代表校の学校関係者に限り、一般のお客様向けのチケット販売は行いません。
高校野球は入場料収入を財源にしています。
その収入が大きく減る一方で、PCR検査やベンチの消毒など感染防止対策にかかる費用は膨らんでおり、運営は極めて厳しい状況に陥っております。
どうか皆様のお力をお貸しください。
否定的な声が多数
朝日新聞社のこの行動にはかなり批判的な声が集まっています。
途中経過も散々で、1億円の目標金額に対して集まったのはたったの500万円…。そりゃそうでしょう。
そもそもクラウドファンディングの趣旨としておかしい
クラウドファンディングは元々、プロジェクトを起こしたいけれど十分な資金がなく実行に移せないという個人や中小企業が利用するものです。
“朝日新聞社”という日本を代表する超大企業が、自社が主催するコンテンツの資金を一般庶民から集めようとするなど、クラウドファンディングの趣旨から明らかに逸脱しています。
ちなみに朝日新聞社の平均年収は1,287万円だそうです。
10人、人員整理すればあっという間に1億円ですね。
あまりにも意味不明で金に汚い行動
こんな意味不明な行動をするから、甲子園なんて中止すべきだという声に繋がってしまうのです。
「高校球児たちのため、日本の野球界発展のため、赤字覚悟でやらせていただきます!」となぜ言えないのか。
経営状況は苦しいみたいですが、新聞代も値上げしたみたいだしせいぜい頑張ってください。
甲子園は中止すべき…というのは早計!熱い戦いに期待
甲子園は中止すべきという声が大きいのは事実であり、コロナの感染状況も悪化の一途を辿っています。
しかし現状で甲子園が中止になる可能性は極めて低く、朝日新聞社の謎ムーブにいくら批判が集まっても開幕すれば最後まで行くでしょう。
そして何より最優先にしてあげたいのは、猛暑の中 懸命にプレーする高校球児たちです。
彼らにとっては一生に一度の晴れ舞台かもしれない…そう思えば、簡単に中止にできるものではないとも思います。日本の未来を担う若者たちのことを思えば、安易に中止だと考えるのは早計かもしれません。
批判の声を吹き飛ばすような熱戦に期待しましょう。