スティーブ・ジョブズ。今や世界一の巨大企業となったアップルの創業者です。
彼が亡くなって早6年・・・「Macintosh(マッキントッシュ)」や「iPhone(アイフォーン)」などを世に送り出し、世界中の人々の生活を大きく変えたIT界の巨人の“本当の死因”は、ほとんど正しく知られていないのが実情です。
ジョブズは若い頃からとにかく変わり者でした。ヒッピー文化に心酔し晩年に至るまでさまざまな宗教の教えに並々ならぬ関心を抱いていました。
中でも禅仏教に強く傾倒し、禅宗の仏教徒として生涯を過ごすに至ります。1991年の結婚の際には、仏前結婚式を執り行ったほどです。
iPhoneをはじめアップル社の製品の操作性が非常にシンプルな理由はここにあります。
禅宗の思想は質素であることに美を見出し、余計なものを削ぎ落とすことが良しとされるからです。こうした思想はジョブズの食生活にも及びます。
彼がベジタリアンになっていったのも、ある意味必然の流れだったのかもしれません。
話が逸れますがベジタリアンにも色々と種類があって、その数は何と10種類!
とても全部は解説できませんが、ジョブズは厳格な菜食主義者というわけではなく、魚介類は許容し寿司が好きだったそうです。
そのような健康志向の食生活を送っていたジョブズですが、2003年にすい臓ガンが発見されます。
発見段階ではすぐに手術をすれば回復することが多い症例だったようですが、彼は周囲の声を押し切って手術を拒否。菜食、ハリ治療、ハーブ治療、心霊療法、民間療法などの東洋医学での治療を選びます。
しかしその後の検査でガンは大きくなっており、肝臓へも転移していました。この選択を、ジョブズは後に強く後悔しています。
結局は手術を受けることになるのですが、それでも手術後に受けるべき放射線治療や化学療法を拒否し、医者の薦めるバランスの取れた食事も断り、菜食主義を貫くのです。
当時のジョブズは徹底して果物と野菜しか口にせず、リンゴとニンジンだけしか食べない生活を1週間続けたこともあったといいます。
ITという、時代の最先端を行く技術の申し子が、古来からの東洋医学に頼ったことでその命を縮めてしまうとは・・・何とも皮肉な話です。
また話が逸れますが、大金持ちが西洋医学による手術を異様に恐れるというのは医療あるあるです。なぜなら誰に恨まれて、誰に命を狙われているか分からないからです。
そしてまたまた話が逸れて、映画でジョブズを演じたアシュトン・カッチャーは、役作りのためにジョブズを真似てフルーツばかり食べる生活をしていたらすい臓を悪くして入院したらしいです。
と、いうことで真の原因はフルーツに含まれる○○・・・なのですが、話が逸れまくってスペースが無くなってしまったのでこの話、続けます。(N)
そのまま後編を読む↓
「アップルの功罪」のはなし。~後編~2017/11/16thu