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2021年発行

レスリング乙黒兄弟のプロフィールを紹介!圭祐と拓斗、イケメン兄弟が狙うはダブル金

東京五輪レスリングの男子フリースタイル74キロ級代表・乙黒圭祐、同65キロ級代表の乙黒拓斗の兄弟。

イケメン兄弟としても話題の2人が目指すのは兄弟揃っての金メダル。

この記事ではそんな2人のプロフィールや生い立ちに迫っていきます。

兄・乙黒圭祐

まずは兄である圭祐から。

プロフィール

乙黒圭祐(おとぐろけいすけ)

男子レスリング フリースタイル 74キロ級選手

生年月日 1996年11月16日(24歳)

出身地 山梨県笛吹市

身長/体重 176センチ/74キロ

所属 自衛隊

最初はサッカーをしていた

圭祐は当初、サッカーをしていました。レスリングの道に誘ったのは父・正也さんなのですが、初めは声をかけられても首を縦に振ることはなかったといいます。

しかし諦めない正也さんは「レスリングをやれば足腰が強くなる。サッカーでも当たり負けしなくなる」と熱心に勧誘。

圭祐は根負けしてレスリングを始めることになるのです。

常にレスリングシューズ

圭祐は地元の山梨ジュニアレスリングクラブに入団。しかしそこの練習だけでは足りないと判断した父・正也さんは自宅での熱血指導を始めます。

和室をレスリング専用ルームに改造、風呂場と布団の上以外では常にレスリングシューズを履いて生活していたそうです。

だんだんと、生活はレスリング一色となっていくのです。

エリートコースへ

圭祐が中学校に上がると、地元のレスリングクラブでは練習相手に困るようになります。やがて対戦相手を求めて弟の拓斗とともに山梨学院大学レスリング部の練習に参加します。

そこで同部の監督からJOC(日本オリンピック委員会)エリートアカデミーへの入学を勧められることになるのです。

結果、圭祐は中学2年生で一人上京することになります。

世界へ羽ばたく

中学卒業後は帝京高校へと進学。1年次の2012年にインターハイ50キロ級で頂点に立つと、2013年にはジュニアオリンピックかデットの部54キロ級でも優勝。

国際的な舞台でも大きな成果を上げるまでに成長を遂げました。

弟・乙黒拓斗

続いて弟の拓斗。

プロフィール

乙黒拓斗(おとぐろたくと)

男子レスリング フリースタイル 65キロ級選手

生年月日 1998年12月13日(22歳)

出身地 山梨県笛吹市

身長/体重 173センチ/65キロ

所属 自衛隊

兄に憧れてレスリングを

拓斗がレスリングを始めたきっかけは兄・圭祐。

初出場したレスリングの大会でいきなり2位に入り、メダルを持ち帰ってきた兄の姿に憧れレスリングの道を歩み始めました。

父・正也さんの熱血指導は凄まじく、小学校から帰ってくるとすぐに練習開始。作られたメニューを毎晩遅くまでこなしていたそうです。

それでも拓斗は「レスリングをやめたいと思ったことなど一度もなかった」と話しています。

兄同様、JOCエリートアカデミーへ

拓斗も兄を追ってJOCエリートアカデミーへ入校します。そこで拓斗はぐんぐん成長。寮生活では卓球の平野美宇などを含む同世代トップのアスリートたちと寝食をともにし、食事内容や生活のコントロールの仕方など、さまざまなことを学べたといいます。

本人曰く「とにかく必死だった」6年間だったそうです。

才能が開花

その才能が開花してからは拓斗の快進撃は止まりませんでした。

中学時代には全国中学選抜選手権で3連覇。その後もJOCジュニアオリンピックカデットの部3連覇、高校時代にはインターハイで史上4人目となる3連覇を達成しています。

全国高校選抜大会でも2連覇を果たし、天才少年として一気に注目を集めるようになるのです。

そしてついには2018年、弱冠19歳で世界選手権史上最年少優勝という金字塔を打ち立てるまでに成長しました。

意外な一面

「怪物」「天才」「異次元の才能」など、物々しいキャッチコピーとは裏腹に、性格はおっとりマイペースだといいます。

また、アイドルグループ乃木坂46の大ファンである一面や、インスタなどで見せる今どきの若者らしい素顔も魅力の一つです。

父・正也さんの指導

2人の生い立ちにもたびたび登場する父・正也さんの熱血指導。

正也さんついても少し触れておきましょう。

レスリングは高校の部活での経験だったが・・・

高校の部活でレスリングをしていた正也さんでしたが、社会人になってからむしろ熱中し、息子にも教えたいと思うようになったそうです。

先述の通り圭祐は初めて出た大会でいきなり銀メダル。地元のクラブ、山梨ジュニアでは土日しか練習がなく「強くなりたいなら家でもやるか」―――ここから父子3人の妥協なき練習の日々が幕を開けるのです。

自宅を改造

当時はまだ団地住まい。安い布団を何枚も買い込んで床に敷き詰めドタンドタンとやっていたといいます。階下の人の留守を見計らって練習にいそしんだとか。

一軒家に引っ越すと気兼ねはなくなり、使い古しのマットを譲り受け、リビングの隣にある8畳の和室をレスリング場に変えます。

2人の部屋には床にラダーを貼り付け、駐車場にはロープ登りと懸垂用の鉄棒を単管パイプで組み立てて、トレーニング設備も整える徹底ぶり。

正也さんの用意した打ち込みメニューなどを夜9、10時まで続け、気の抜けた様子が見えたら一から全てやり直し。練習終了が日付をまたいだこともあったのだそうです。

 「うちはレスリング以外に何もなかった。趣味だったものは全部やめてしまったし、レスリングの大会に行くことが家族旅行だった」(正也さん)

本気の表れ

↑幼き頃の乙黒兄弟

これだけ徹底した練習ぶりから、さぞかし当時の写真や映像が残っているのだろうと思いきや、大会の写真以外には自宅や練習風景の写真はまるで残っていません。

「記録として撮ろうなんていう気はさらさらなかった。そういうつもりでやっていたわけじゃなかったから」

正也さんはこう語っています。

レスリングは思い出作りのためじゃない。本気で、人生を賭けて、生活の一部になるくらいの覚悟で臨んでいたのでしょう。

だからレスリングの練習風景は生活の中のワンシーンで、特に記録しておくべきものでもないという感覚だったのだと思います。

そこまで打ち込める情熱には頭が下がります。

まとめ

レスリングのイケメン兄弟、乙黒圭祐・拓斗の2人について解説してきました。

兄弟揃っての金メダルは非常に高い目標です。しかしこの2人の才能と努力、そして父・正也さんの情熱があれば、不可能はないと思えてきます。

何かと問題視される東京オリンピックですが、そこに人生を賭けている人間がいるということも忘れてはいけません。