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2021年発行

イナバッハとは・・・侍ジャパン稲葉監督の迷采配?批判を自身に集める作戦か?

日本vsドミニカの一戦で幕を開けた、東京オリンピック野球競技。

試合は4-3、侍ジャパンの逆転サヨナラ勝ちというドラマティックな結末となり大いに盛り上がりました。

この試合で最も注目を集めたのは6回を2安打無失点に抑えた先発・山本投手でもなければサヨナラの一打を放った坂本選手でもなく、侍ジャパンの指揮を執る「稲葉監督」でした。

ネットを沸かせたのは稲葉監督の謎の迷采配ぶり。twitter上でも

https://twitter.com/AsiaSantana0313/status/1420262599686451200

などという声が多く聞かれました。

この記事では、

  • イナバッハって何のこと?
  • 稲葉監督の迷采配は他にも?
  • 何か狙いがあっての采配なのか?

といった疑問にお答えしていこうと思います。

イナバッハとは

twitter上で話題となった「イナバッハ」とはどういうことなのでしょうか。

稲葉監督への蔑称

これはズバリ、迷采配を繰り返す稲葉監督に対する蔑称です。

もちろんこれはIOCの会長であるバッハ氏とリンクさせています。

オリンピック開催について、事あるごとにワケの分からない発言をして日本人の感情を逆撫でしたバッハ氏の迷走ぶりと、稲葉監督の謎の迷采配が見事にマッチした結果です。

ドミニカ戦での「イナバッハ」ぶり

ネット上で指摘された、ドミニカ戦でのイナバッハぶりは以下のようなものです。

  1. 好投していた山本投手を降ろして左打者が苦手な青柳投手をなぜか登板させ、先制を許す。(ドミニカはスイッチヒッターが多い)
  2. 代打陣にも強力な打者がいるのに甲斐選手(捕手)に代打を送らず同点のチャンスを逃す。
  3. 俊足の山田選手が出塁したので盗塁させればいいところを即バントでワンナウトを献上。
  4. 1死2塁から3番吉田レフト前ヒットでランナーストップさせず突っ込ませて無事アウト。ネクストバッターは4番。
  5. 完全にアウトのタイミングなのにリクエストを要求。権利を消費した上にアウト判定が出たにも関わらずコリジョンアピールまでし、審判に呆れられる。
  6. まだシーズン通して戦ったことのない広島のルーキー・栗林投手をいきなりオリンピックの大事な局面で登板させ失点。

一試合でこれだけ色々と重なるのも珍しいと言えます。結果的に勝ったからよかったようなものの、もし負けていたら稲葉監督への批判はとんでもないものになったでしょう。

必死だからという擁護の声も・・・

日本で行われるオリンピックの大事な大事な初戦。コリジョンアピールなどに関しては「落とすわけにはいかない試合だ」という執念がそうさせたという声もあります。

それでも選手起用に関してはやはり褒められたものではとてもなかったと言っていいでしょう。

稲葉監督の迷采配は他にも?

2017年より侍ジャパンの監督を務める稲葉監督。過去にも今回のような“迷采配”はあったのでしょうか。

プレミア12でも・・・

批判が巻き起こったのは2019年11月5日に行われたプレミア12・オープニングラウンド第1戦の対ベネズエラ戦。

6回表・ベネズエラの攻撃で日本は1死2、3塁のピンチを迎えます。

野球ファンならば分かることですが、ここは1点も献上したくない、できるならば打者を三振で仕留めたい場面です。

ここで炸裂した「イナバッハ」

ここで継投策を取った稲葉監督がマウンドに送り込んだのは、三振を取れるピッチャーではなく“打たせて取る”タイプの大竹投手でした。

その時点でもうイナバッハっぷりは8割方発揮されているのですが、さらにゴロピッチャーを送り込んだにも関わらず内野に前進守備の指示を出さない謎っぷりも追加してきます。

返球が遅れたら失点の場面

いくら大竹投手が内野ゴロに打ち取ったとしても、1死ですからホームへの返球が遅れれば1点を献上してしまう可能性は高い場面。

前進守備は必須の状況でした。

そして案の定、大竹投手は打者をセカンドゴロに打ち取りますが、その間に3塁ランナーが生還して無事に1点を差し上げる結果になったのです。

何か狙いがある?

あまりの謎采配に、稲葉監督には何か別の狙いがあるのではないかとの声すら聞こえてきます。

選手達への批判の声を逸らす作戦?

twitterではこんな声が・・・

これが本当ならとんでもない策士ですが・・・

勝てば官軍

何かと批判の的となるイナバッハ采配ですが、今回のドミニカ戦も一例として挙げたベネズエラ戦も、侍ジャパンは勝利を収めています。プレミア12に至っては優勝です。

監督に必要なのはもちろん緻密で戦略的な采配ですが、それより何より「勝ち運」を持っていることも大きな要素です。

そういう意味では謎采配を繰り返しても最終的には勝ってしまう稲葉監督は、その「勝ち運」を持った貴重な監督と言えるのかもしれません。

まとめ

侍ジャパン・稲葉監督の蔑称「イナバッハ」について解説してきました。

稲葉監督による謎采配を揶揄した表現であることはお分かりいただけたと思いますが、最終的には結果を残している監督であることは否定できません。

日本の野球が世界トップレベルであるからこその結果かもしれませんが、そうした謎采配も楽しめるぐらいの方が、話題性があっていいのではないでしょうか。ただ強いだけでは退屈です。

金メダル目指して頑張れ、侍ジャパン!オリンピックの野球不要論を吹き飛ばせ!