「ムツゴロウ」こと作家の畑正憲さんが4月5日、心筋梗塞のため死去しました。
ムツゴロウさんと言えば、やはり思い出すのは動物たちとの数々の触れ合い。犬や猫と戯れるとき、ムツゴロウさんの真似をして可愛がった経験はもしかしたら日本人のほとんどがあるのではないでしょうか。
しかしムツゴロウさんは、単に動物が好きな好々爺ではありません。常人ではとても真似できないヤバいエピソードを数々持っているという一面もあります。ネット上でも
- ムツゴロウさんのエピソードは強烈!
- 嘘みたいな話がゴロゴロしてるからな
- イメージと全然違う…
などの声が聞かれます。
この記事では、そんなムツゴロウさんの強烈なエピソードのごくごく一部をご紹介していきます。エピソードの数が多すぎて選別するのが大変なほどでした。
もくじ
ムツゴロウさんのヤバい一面に関する世間の声
ムツゴロウさんのヤバさは今の時代だからこそより引き立つのかもしれませんね。
ムツゴロウさんの強烈・仰天エピソード
それでは早速、ムツゴロウさんの激ヤバエピソードをご紹介していきます。
エピソード①マラリアの予防薬を捨てる
ムツゴロウさんは全盛期、世界中を飛び回っており、時には危険な病気が流行している地域へ行くこともあるわけです。
中でもマラリアの猖獗地(しょうけつち・めちゃくちゃ蔓延している場所)に行った際の話が強烈!ムツゴロウさんは取材に同行するテレビ局から当然のようにマラリアの予防薬を渡されます。
しかし彼はその薬を
荷物になるだけでしょ?だから、早めに始末するんですよねえ(笑)。
と言って捨ててしまうのです!ヤーバいでしょ。
無茶苦茶な衛生環境に耐えられるかどうか
ムツゴロウさんはこの行為に関して
私のような動きをしてますと、いかに免疫を持つかが大事なので、無茶苦茶な衛生環境に耐えられるかどうかが大切なことになるんですね。
と語っています。そしてさらに
たとえば、象と遊んだりしますでしょ。あの連中が遊ぶ所っていうのはドロドロでウ○コとオ○ッコにビチョビチョだから、一緒に遊んで水の中に押し付けられると嫌でも飲みますよ!
でも、そういうときに毎回病気になってたんじゃ、体がいくつあっても足りないから。多少下痢しても翌日には治ってるようにならない限り、生き物とは本当の意味で遊べないんですね。
とも続けています。
マラリアすらも自力で耐える…絶対に真似しちゃ駄目です。でもムツゴロウさんが言うと妙に説得力があるんですよね。
エピソード②動物にガチ惚れされる
ムツゴロウさんは動物とのコミュニケーションが上手すぎるあまり、動物からガチで惚れられてしまった経験があります。
ヒグマの”どんべえ”という熊に本気で好かれてしまい…
これはメスだったもんですから、私と交尾したくて交尾したくて毎晩大変でした。ホントに昼も夜も狂ったようでしたよ!
と語るムツゴロウさん。
いや、ヒグマって…。未だに獣害で人間が殺されたりするあのヒグマですよね…。ヤバすぎです。
しかしさすがに…
しかしさすがに動物相手に欲情することはなかったようで
うしろから抱くでしよ。どんべえがお尻で押してくるわけ。こっちも一生懸命抱くわけですけど、……本物じゃなかったのかなあ、ボクが(しんみりと)。
と残念そうに続けています。あんた、可能ならヤってたんかい!
エピソード③ブラジルでハーレム
若い頃のムツゴロウさんはとにかくイケイケでした。
ブラジル・アマゾンに飛んだムツゴロウさん。取材で1ヶ月ほどまともに風呂に入ることさえできなかった彼は現地のタクシー運転手をつかまえて「どこか熱いシャワーを浴びられるところはないか」と聞きます。
そしてタクシーで連れて行かれたところはなんと「ボアッチ」という風俗店のような場所。しかしその程度でムツゴロウさんは怯みません。
取材にはテレビクルー達とも同行していたため
この人数ならここを貸し切ろう!
と言って店を貸し切りにしてしまうのです。(ちなみに店を貸し切りにするためのお金は、ムツゴロウさんがサンパウロの競馬場で大勝ちしたお金からお支払い)
男の夢のような光景
施設の真ん中にはプールがあって、そこには裸の女性たちがバ〜ッと並んでいたと言います。
「こんな中に俺みたいな汚いヤツが入っていいのか」って言ったら「いい、いい。洗ってあげる」ってさ、3人ぐらいで洗ってくれるんですけど、これが裸の女の子だからどうしても体が反応しちゃうんですよね(笑)。
照れ隠しに、横にキッチンがあったから「腹減ってる」って言ったらパスタ作ってくれてね。あれはすごいですよ。バスに浸かって、美女をはべらして、パスタ食って(笑)。
何とゴージャスな話でしょうか。とても動物たちとワシャワシャ触れ合っているお爺さんのエピソードとは思えません。
ちなみにこのアマゾン取材の際、現地ではコレラが蔓延していましたが、ムツゴロウさんがその予防注射を打っていないことは言うまでもありません。
とてつもない度胸と行動力
ムツゴロウさんの意外な一面は、そのとてつもない度胸と行動力が生み出しています。
それは「勇気がある」とか「肝が据わっている」とかいう次元ではもはやないような気がします。
ムツゴロウさんは探究心の塊のような人であり、気になったことはそこに飛び込み、体験しないと気が済まない性質なのでしょう。
それは”自分はこういう人間になりたい”というような、常人が持つ普遍的な目標や目的ではなく、
自分は地球の一部なんだ
という、我々とは絶対的に異なる価値観に基づいているのではないかと思います。
ライオンに噛まれた指の秘話
ムツゴロウさんのヤバいエピソードの中でも比較的有名なのは、ライオンに嚙まれて右手の中指を失った事件です。
食いちぎられたわけではない
ネット上ではライオンに指を「食いちぎられた」という表現がされていますが実際は違います。
ライオンと接する際、ほとんどの場合は檻の中に入って触れ合うムツゴロウさんですが、このときはコミュニケーションのテストということもあり檻の外から相手をしていたそうです。
そしたら獣医さんが車でやって来て、(スタッフ)全員が迎えに動いちゃったんです!それで、ライオンはボクも行くと思っちゃって引き止めようとしたんだろうね。指をガブッとくわえちゃって。
つまりライオンはムツゴロウさんを食おうとしたわけでもなんでもなく、むしろ一緒にいてほしくて噛みついてしまったということなのです。
檻の外にいたことが仇に…
中に入ってたら放す方法はいくらでもあるんですけど、外からは放せませんから。それで下手すると全部持ってかれると思ったから、左手を檻に掛けてスパーンと指を引きちぎって、骨だけ残ったんですよ。
結果的に檻の外にいたことが仇となり、ムツゴロウさんは一瞬の判断で指一本を犠牲にすることを選択せざるを得なかったのです。
しかしライオンに噛みつかれてパニックになるどころか、冷静に状況判断をして自分の指を犠牲にできる…もちろん様々な知識や経験があっての行動ですが、これぞまさにムツゴロウさんという気がします。
その後がやっぱりヤバい…!
ムツゴロウさんのとっさの判断も十分ヤバいですが、もっとヤバいのはその後です。
骨だけ残ってたんで救急病院行って、骨切って縫ってもらいました(キッパリ)。
傷がくっついた後も私は、自分で抜糸しようと思ったぐらいだったんですけど、テレビ局かどうしても医者に行ってくれというから仕方なく病院で抜糸した。
ボクは盲腸で入院したときも3日で退院しまして。というか逃げ出したの(笑)。それで8日目に自分で抜糸したんですよ。抜糸なんて麻酔いらないよぉ(キッパリ)!
……なにかにつけてその言動は他の追随を許さないムツゴロウさんなのでした。
語り尽くせぬその魅力
ムツゴロウさんのヤバさ、凄さはここに挙げたエピソードだけではとても語り尽くせません。
あのひろゆき氏が熱弁をする凄さ
「その偉大さが世間に十分に伝わっていない」と話すのは、あまり人を褒めるところを見たことがない、ひろゆき氏です。
「麻雀やたら強くて、確か初の十段かなんかってムツゴロウさんなんですよね。なのですごい能力値の高い人で麻雀もやるし、作家としても成功してるし、動物大好きみたいな。この面白さが最近の若い人には伝わってなかったので、伝わるようなものがあるといいなあとちょっと思いました」 4月7日 ABEMA TV「Abema Prime」より
とムツゴロウさんの魅力を語り、その死を惜しみました。ムツゴロウさんの言動は現実離れしすぎていて、まるで漫画か映画の世界を見ているよう。その様にはひろゆき氏も脱帽といったところなのでしょうか。
ムツゴロウさんはヤバいエピソードまみれ!本当の凄さはまだまだこれから分かる?
天国へと旅立ったムツゴロウさんのヤバいエピソードをご紹介してきました。
その数々は、テレビから受ける気のいい動物好きのお爺さんというイメージとはかけ離れ、非常に強烈でインパクトの強いものでした。
動物王国などのテレビ番組では、ムツゴロウさんの本当の姿は半分も表現できておらず、彼の真価・深淵を我々が知るのは、まだまだこれからなのかもしれません。
謹んでご冥福をお祈りいたします。