Twitteでいきなりトレンド入りした「SCP財団」という謎のワード。
これには数多くのユーザーが何のことやら分からなかったようで、
など、そもそもその存在が何なのかという疑問の声が上がっています。
Twitter上では「15秒で分かるSCP財団」というyoutube動画↓も紹介されていますが・・・
もくじ
SCPとは?3つのポイントで解説
SCPとは何かの3つのポイントは以下の項目です。
- 共同創作サイトである
- 一言で表わすと「ぼくの考えた最強妖怪」披露
- はっきり言って万人受けするものではない
それでは順に解説していきます。
ポイント①共同創作サイトである
サイト内の解説にもある通り、SCP財団は
都市伝説及び現代ファンタジーをテーマとした共同創作サイトで、超常の物品・存在を収容し、人々の目から遠ざける秘密組織「SCP財団」 を舞台としたフィクションです。
多くの人たちが創作した不思議な物品や存在について、「報告書」という形でその内容が投稿されています。
SCP財団は「秘密組織」であり、それら不思議な物品や存在を確保、収容、保護するという目的で運営されているのです。(という設定)
SCP財団への投稿は今や世界中から集まっており、膨大な数の報告書がラインナップされています。
まず写真や画像が必要
創作した物品や存在といっても、ただ単にその解説をするだけではただのSF小説になってしまうため、基本的には元ネタとなる写真や画像が必要です。
例えば、一体何のために作られたのか分からない建造物や珍しい生き物の写真や画像に「これはこういうものだ」という空想的な解説文を設定として付け加えるのです。
ところが最近ではこの写真や画像を一から作成して投稿したり、記事内に写真や画像がないものがあったり、そもそもの趣旨から少し外れてしまったものも多数あります。
大元は日本人の芸術作品から
SCPの中で最も有名と言っていいSCP-173。↓
この何とも摩訶不思議な画像は、日本の芸術家・加藤泉氏の「無題2004」という彫刻作品です。
この非常にインパクトの強い作品にインスピレーションを得た海外の掲示板ユーザーが、この彫刻を実在するクリーチャーと見なして設定を加えたことが、SCPの起こりとされています。
ポイント②一言で表わすと「ぼくの考えた最強妖怪」披露の場
共同創作サイトであるということはお分かりいただけたかと思いますが、それでも「一体何を創作しているのか」イマイチはっきりと分からない方もみえると思うので、SCPを一言で表わすと
「ぼくの考えた最強妖怪」
を披露する場だと思ってもらえたらいいのではないかと思います。
子供のころの遊びを大人が大真面目に
子供のころ、男性なら特にですが自由帳に自分で考えた怪獣や妖怪を書いて遊んでいた経験があると思います。
それに大人がマジメに細かい凝った設定を加えて、あたかも実在するかのような存在として創り上げることを楽しんでいる場がSCPです。
実際のサイト内はテキストだらけで何やら専門用語や物騒な言葉が飛び交っていますが、やっていることの本質は「ぼくの考えた最強の妖怪を見て見て!」と、いい大人がやっているだけです。
ポイント③はっきり言って万人受けするものではない
Twitterでトレンド入りしたことで、興味を持ってサイトを訪れた方も多かったと思いますが、実際には決して万人受けするようなコンテンツではありません。
ポイント②でも述べた通り、本質的には幼稚なことを大真面目にやっているだけなので「何が面白いのか分からない」という方も多いのが実情です。
好きな人は楽しめますし、そうじゃない人は無理して理解しようとする必要は全くありません。
それでも楽しむコツを申し上げるなら
何が面白いのか分からない人にはとことんつまらないコンテンツなのですが、どうしても理解したいという方のために楽しむコツを一つご紹介します。
それは
「SCP-001から読むことは絶対にしないこと!」
です。
初めて読む方は必ずメニューの中の「評価の高い記事」という項目から読むようにしましょう。ここに先に挙げたSCP-173も含まれています。
ナンバリングされているとつい001から読みたくなる気持ちは分かりますが、不特定多数の人間がアトランダムに投稿した記事なのでどれが面白いかは読まないと分かりません。
中にはあまりにも低レベルな小説めいた内容のものもあるので、そういう内容の記事から読んでしまうと面白さを味わうことは100%できないでしょう。
実在する団体なの?
Twitter上で”SCP財団が実在する団体であると思っている人がいる”との投稿が相次いでいます。
そんな人が本当に存在するのか疑わしいところですが、ハッキリと申し上げておきますと
SCP財団は実在しません!
ただ、記事の中には非常にリアルでクオリティの高いものがあるのは事実です。それでもフィクションはフィクションとして楽しまなければいけません。
SCPとは、その世界観が好きな人は大いに楽しめるフィクションの世界!
Twitterでトレンド入りして話題になったSCPについて、3つのポイントで解説してきました。
その3つとは
- 共同創作サイトである
- 一言で表わすと「ぼくの考えた最強妖怪」披露
- はっきり言って万人受けするものではない
という点です。
インターネットの中には一般社会とは全く違う文化や価値観の中で生まれたサイトが数多く存在しています。SCP財団はまさにその中の一つであり、本来であればアンダーグラウンドで盛り上がっていたコンテンツでした。
それが今回、何の因果かこうして世間一般で注目を集めることとなりましたが、サイトとしての質を維持するためにはあまり陽の目を浴びないほうがいいのではないかと思います。