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ここにはそれがある。
あした使えるはなしのたね
2015年発行

「生きてりゃそんなこともありますよ」のはなし。2015.01.15

カップ焼きそば・ぺヤングの虫混入事件に端を発した一連の異物混入騒動。

その中で「これでもか!」とばかりに叩かれまくっているのがマクドナルドです。

ぺヤングやその他の異物混入はそっちのけで、マクドナルドばかりがボコボコにされている印象。マックで5年間アルバイト経験がある私としては悲しい限り・・・。

まあバッシングを受けるのは当然で、これまで分かっているだけで「ハンバーガーに鉄クズ」、「ソフトクリームにビニール片」、「エッグマフィンに針」、「ナゲットにビニール片」、

そして極め付けに「ポテトから人の歯」。これだけ出れば何を言われても仕方ないということも言えます。

ただ擁護するわけではないですが、飲食店での異物混入の可能性というのは常にあって、これは多くの専門家も認めるところ。

飲食店で働いた経験がある方ならお分かりいただけるのではないでしょうか。

もちろんそんなことがないように努力はしますが。事実、これまでにもマクドナルドの異物混入というのは何度かあって、15年前にはオレンジジュースを飲んだ女性が異物で喉を切って出血するという事件がありました。

他にも、虫が入ったジュースを飲んだ子供が病院に運び込まれた事件、マフィンの中にナットが混入していてそれを食べた男性の前歯が欠けた事件・・・。

色々とあったのになぜ今回これだけ大きく騒がれるのでしょうか。

そこには「ネットによる拡散の恐ろしさ」と「日本のマスコミの陰湿さ」が垣間見れると言われます。

異物混入を発見したとき、普通はそのお店(企業)と個人だけのやり取りで終わるはずが、現代ではSNS等を通じてまったく関係のない第三者にまでそれが知れ渡ることになります。

すると不思議なことに「俺もこんなん見つけた!見て見て!すごいでしょ俺!」という模倣犯(?)が現れるのです。

前述の通り、どんな飲食店でも異物混入の可能性はあるわけですから、多くの人間がそれを意識して探し始めれば次々と発見されるのは至極当然。また、今回のケースでは、マクドナルドという大企業が「弱体化」していたことも大きな要因と言えそうです。

日本のマスコミの大好物は「スキャンダル」と「凋落」。かつては栄華を誇った天下のマクドナルドが、売上減で苦戦しているという状況の中で起きた今回の異物混入事件。

強き者を貶めることが大好きなマスコミにとっては格好の獲物だったわけです。

正直、異物混入なんて誰でも経験があります。強烈だったのはその昔、私がまだ小学生だったころ、近所のモ○バーガーで買ったハンバーガーから生きたままの毛虫が出てきたことがありました。

さすがにその時は店に持っていって代金の全額返還と商品の無料サービス券をたくさんもらいました。

それでもうちの両親は「まあそんなこともあるわなぁ」と笑っていました。

それぐらい心に余裕がある方がいいんじゃないかなぁと思う今日この頃。あ、マックでバイトしてたからモ○バーガーを貶めたわけではないので悪しからず・・・。(N)