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2021年発行

北青鵬の国籍はどこ?5歳で北海道に移住したモンゴル系大型力士

幕下2枚目で7戦全勝優勝した北青鵬(宮城野部屋)。

白鵬の全勝優勝、照ノ富士の綱取りなど、大きな話題をさらった大相撲・名古屋場所ですが、ここに加えて新たなニュースター誕生を予感させる大物力士がその存在感を示しました。

彼はまだ19歳の若者で、身長202センチ、体重178キロ。2020年春場所、前相撲で初土俵を踏んだばかり。序ノ口、序二段、三段目もすべて全勝優勝という怪物です。

そんな北青鵬に関しては

  • 国籍はどこなのか?
  • 出身地はどこなのか?
  • 白鵬の付け人をしているって本当?

など、疑問の声が上がっているようですね。

この記事では北青鵬の国籍や出身、白鵬の付け人をしているのかどうかなどその経歴にも迫っていきたいと思います。

プロフィール

北青鵬 治(ほくせいほう おさむ)

本名 アリューナー・ダワーニンジ

生年月日 2001年11月12日(19歳)

出身地 北海道札幌市東区

身長/体重 202cm/178kg

所属 宮城野部屋

新十両にスピード昇進!

7月21日、日本相撲協会は大相撲秋場所(9月12日初日)の番付編成会議を開き、北青鵬の新十両昇進を決めました。

これはデビューから所要わずか7場所でのスピード出世となります。

出生地は・・・

本名からも分かるとおり、生まれはモンゴル・ウランバートルです。日本生まれのこうした怪物が現れてくれれば言う事なしなんですが、やはりモンゴル勢の勢いはまだまだ衰えることは無いようです。

北青鵬の国籍は?

現在の北青鵬の国籍に関しては残念ながらはっきりとしたことが分かっていません。

https://twitter.com/pero_1984/status/1273773780607725568

ただ、日本国籍を取得せずとも大相撲の世界で活躍することに大きな支障はありません。

そしてまだ先の話ではありますが引退後に母国へ帰る可能性も十分にあることから、現時点で日本国籍を取得している可能性は低いのではないかと思われます。

出身が北海道なのはなぜ?

生まれがモンゴルである北青鵬ですが出身地は北海道となっています。

これは彼が5歳のとき、母親の語学留学によって5歳で北海道に移住したためです。大相撲の世界では、入門時に日本での在留期間が10年を超えていると外国出身力士枠の対象にならないというルールがあります。

モンゴル生まれの日本育ち―――彼はまさに現在の相撲界の集大成と言える存在なのかもしれません。

相撲部屋にとっては「外国人枠」でないことが重要

相撲部屋としては所属力士の国籍がどこであるか、ということより、その力士が外国人枠であるかないかという方が重要です。

なぜなら現状のルールでは外国人力士の所属は1部屋につき1人まで、という縛りがあるからです。

先述の通り、北青鵬は10年以上日本に在留しているため、国籍がどうであれ「外国人力士」と見なされません。部屋にとってはモンゴル生まれの強力な力士を日本人力士と同じ枠で所属させることができるのです。

何よりも白鵬の存在がある

北青鵬がいる宮城野部屋にはご存知「白鵬」が所属しています。

どんなに将来性溢れる外国人力士が現れても、白鵬を追い出して所属させるわけには絶対にいきませんよね。

そしてその白鵬の存在は、北青鵬にとってとてつもなく大きなものでもあります。

北青鵬の経歴

モンゴルで生まれ日本へとやってきた北青鵬はどのような経歴で力士となったのでしょうか。

白鵬の勧めで相撲を始める

北青鵬が北海道に移住してすぐ、大相撲の札幌巡業を観戦した際に白鵬と出会います。このときに白鵬から「相撲をやってみたら」と勧められたことがこの世界に入るきっかけとなりました。

その後すぐに地元の札幌相撲スポーツ少年団で相撲を始めます。小学校4年次から6年次にわんぱく相撲全国大会と全日本小学生相撲優勝大会に3年連続で出場しました。

中学生で相撲留学

小学校を卒業後、これまた白鵬の紹介で鳥取市に相撲留学をします。進学先は鳥取市立西中学校。この中学校は相撲部の活動に力を入れていることで有名です。

厳しい練習に耐えかねて一度は北海道へ帰ってしまったこともあったようですが、ここでも白鵬からの激励を受け鳥取へと戻っています。

そして相撲の名門・鳥取城北高校に進学。高校1年次から全国大会に出場しており、団体戦では2年次と3年次に金沢大会連覇、十和田大会連覇、高校総体2年連続準優勝などを経験、個人戦でも3年次に金沢大会準優勝、高校総体ベスト8などの実績を残しました。

白鵬の付け人として宮城野部屋へ

そして高校を卒業後、白鵬の付け人(内弟子)として宮城野部屋へ入門します。

付け人とは、関取の身の回りを世話しながら相撲界のしきたりや礼儀を学ぶ幕下以下の力士のことです。

北青鵬は白鵬の最も近いところでその強さの秘訣を吸収。序の口、序二段、三段目と連続優勝。そして今回の名古屋場所で幕下も優勝。異例のスピード出世となったのです。

何かと品格が問題視される白鵬ですが、北青鵬の相撲人生においてその存在は非常に大きな意味を持つことは間違いありません。

まとめ

期待の大型新人・北青鵬について解説してきました。

国籍については定かではありませんが、5歳から日本で育った、日本の文化の中で成長してきた力士である北青鵬。

純日本人でないことを少々残念に思う方もいるかもしれませんが、大相撲の世界も国際化の波はもう止まりません。

順調に行けば相当な大物になることが予想される北青鵬。その成長を温かく見守りたいですね。