見たい、聞きたい、話したい…
ここにはそれがある。
あした使えるはなしのたね
2015年発行

「ペットボトルにまつわるあれこれ」のはなし。2015.11.12. Thu

ホットドリンクが恋しい季節になりました。

温かい飲み物の代表格「コーヒー」は今やコンビニで購入するのが主流になりましたが、コーヒーが嫌いな人は温かい飲み物って困りませんか?

コンビニで買おうにも、せいぜいペットボトルのお茶ぐらいしか選択肢がないからです。

ホットミルクをペットボトルに入れて売ったらいいのに・・・と思うところですが、温かい冷たいに関わらず「牛乳」をペットボトルで販売しているメーカーはありません。

その理由を「法律で認められていないから」と思っている方もみえるかもしれませんが、実は違います。

2007年10月に「乳および乳製品の成分規格等に関する省令」が改正され、ペットボトル入り牛乳の販売は認められています。

ではなぜ、ペットボトル入り牛乳が販売されないか?それはズバリ、コストの問題です。牛乳はその性質上、雑菌が非常に繁殖しやすいため、従来のペットボトルは使用できず専用の物が必要になります。

その開発費用と製造ラインを整えるのに数十億円かかると言われています。そこまでのコストをかけて作る必要があるのか・・・?答えは否、ということなんだそうです。

日本人の牛乳離れは深刻で、各メーカー頭を悩ませています。

さて、ペットボトルの形状にも様々な種類があります。

丸い円柱状の物、ゴツゴツした四角い物、くびれのあるスタイリッシュな物、等々。

あれはただ単にメーカーの好きな種類を使っているわけではなく、ちゃんとした使用基準があります。

まず1つ目は「中身が炭酸飲料かどうか」。炭酸飲料を入れた場合、どうしてもペットボトルの内部から圧力がかかります。

しかしボトルが丸い形だと中心部からの圧が均等にかかるため変形しにくいのです。

2つ目が「注ぐ中身が熱いかどうか」。ホット飲料かどうか、ということではありません。

ペットボトルで展開されている飲料のうち、炭酸飲料以外の多くは80~90℃で一旦熱殺菌されてから充填されます。

この熱い液体が入った状態で冷却をするときに、容器の外側からかかる圧力に耐えられるようにするために凹凸があります。

この凹凸構造には「減圧吸収パネル」という正式名称があり、このパネルがあるペットボトルのことを「多角ペットボトル」と呼びます。

最後に!これは明確な証拠がないのですが、エコキャップ回収運動は詐欺の可能性があります。

エコキャップ推進協会がペットボトルのキャップを回収してリサイクル業者に売却、その利益をポリオワクチンに変え途上国の子ども達へ・・・というのがその運動なのですが、どうやらこの利益が他の用途に使用されているというのです。

慈善事業と偽善事業は一文字違い、まさに紙一重なのかもしれません。ネタ提供は(K)さんでした。(N)