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あした使えるはなしのたね
2018年発行

「ハーフ」のはなし。2018.5.17

最近、やたらとハーフが増えましたよね。マヨネーズとかもうカロリーハーフが当たり前。さらに塩分・糖質50%カットのケチャップハーフまで登場。

あの超一流ブランドまるか食品は「ペヤング超大盛焼きそばハーフ&ハーフW激辛」なる商品を発売。これは激辛ソースと激辛カレーソースを一度に味わえる代物。カップ焼きそば好きには堪らない一品です。

え?ハーフってそういう話?と思った方、大丈夫です。ここからはちゃんと「芸能界やスポーツ界に激増するハーフ(混血)」の話です。

これも本当に増えました。有名人でちょっと例を挙げるだけで紙面が埋まってしまうほど溢れ返っています。実際、日本にいる外国に由来する人の人口は333万人で総人口比2.6%(2015年の国勢調査)。

この中にはもちろん外国籍の人、そして帰化した人、片親が外国籍である人、が含まれます。100人いたら2人以上がもう外国に由来する人ということになります。そりゃ多いと感じるはずです。これは今後さらに増え、2040年には727万人(6.5%)、2065年には1075万人(12.0%)と見込まれています。

純日本人からすると、ハーフの人は若干「ズルい」。だって遺伝子が違う。ビジュアルは良い人が多い、運動神経も良い人が多い、芸能界やスポーツ界に増えるのは当然です。

この傾向が続けば、世界で活躍する日本人は間違いなく増えます。でも、これは何でしょう、何という感覚なのか分かりませんが、ケンブリッジ飛鳥とサニブラウンと桐生祥秀が、もしオリンピック決勝で100m走を走ったら、やっぱり桐生を応援してしまう自分がいます。こんなものはただの偏見でしかないし、何の意味もないですが、やはり純日本人に・・・という意識が働くのは事実です。こら、そこ!桐生も朝鮮人顔だからな~とか言わない!

明日があるさの歌じゃないですが、それこそ「新しい上司は外国人」とか「お隣さんは国際結婚、子供さんはもちろんハーフ」という世界が当たり前になる日は確実にやってきます。それまでに、なぜか桐生を応援してしまう閉鎖的な価値観からは脱しておく必要があります。

でもこれだけは言わせて!けっこうな昔の話ですが、ラグビーの日本代表がとある試合で金星を挙げ、一人の選手がヒーローインタビューに呼ばれました。

画面に表示されたそのテロップの衝撃「ラグビー日本代表:マコーミック主将」―――思いっ切り外人やんけ!しかも主将て!

日本のラグビーナショナルチームは、①出生地が日本 ②両親、祖父母のうち一人が日本出身 ③日本で3年以上、継続して居住している この「いずれか」を満たしていれば外国籍選手でも日本代表に入る権利があります。いや、そりゃ、ルールならしょうがないけどぉ~、なんかぁ~、それはやっぱ冷めるっていうかぁ~・・・(N)